「みずいろの雨」「パープルタウン」「ポーラー・スター」などのポップスを次々とヒットさせた歌手・八神純子さんの講演会「〜がんばれ日本、愛する日本〜」が9月12日、中富良野町イベントホールにおいて盛大に行われた。
　この講演会は、自身が主催する東北復興支援チャリティーイベント「トランスパシフィックキャンペーン」において八神さんが被災地を巡ったときに、災害派遣任務等に黙々と従事する自衛隊員の姿に感動し、この度の北海道コンサートツアー終了後、東日本大震災で被災地に派遣された上富良野駐屯地隊員を慰労するために開かれたもので、会場は、隊員及び隊員家族、協力会関係者等、約540名の聴衆で埋め尽くされた。
　講演会では、八神さんの楽しいトークとともに隊員への感謝の言葉や被災地の一刻も早い復興を願う思いが披露された。聴衆は、次々とヒット曲を歌う八神さんのクリスタルボイスにすっかり魅了され、大きな拍手がいつまでも会場一杯に鳴り響き、隊員らは日頃の疲れも忘れて、心和む一時を過ごした。
　講演終了後には、北部方面総監(岩田清文陸将)から八神純子さんへの感謝状を、上富良野駐屯地司令(大場剛1陸佐)が代理で贈呈し、「本当に感動しました。今回の催しは、隊員にとって大変活力になりました」とお礼の言葉を述べ、感謝の意味を込め「敬礼!」と号令をかけると隊員全員が八神純子さんに敬礼を行った。八神さんは、「少しでも隊員の皆さんの慰労になればと思いましたが、私の方が皆さんからパワーをいただき、大変嬉しい。本当に感謝しています」と、永遠の歌姫は笑顔で応えた。