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自衛隊ニュース   2012年9月15日号
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今年も義援金
十条駐が大震災の被災者へ
「盆踊り」の売り上げから

 陸自十条駐屯地(司令・堀口英利陸将)は8月21日、昨年に引き続き東日本大震災の被災者に対する支援として義援金の贈呈を、日本赤十字社を通じて行った。7月に行われた「十条自衛隊盆踊り大会」の際の隊員らによる模擬売店と、駐屯地売店の売り上げの一部を寄付したもの。
贈呈式には、日本赤十字社東京支部事務局長・後藤明氏ほか2名、自衛隊側から盆踊り大会実行委員長・喜澤芳治1陸佐(補給統制本部総務部長)のほか各売店の代表者12名が参加した。
喜澤1陸佐から義援金を手渡された後藤事務局長は「東日本大震災で被災した方々に確実に届けます」と述べ感謝した。
この後、参加者全員で記念撮影を行い、式を終了した。


キンメダイが樽に入れば"キンメダル"!?
「シャレた」贈り物
帰国報告の金メダリストに

 ロンドンオリンピック出場12名が帰国報告をするため8月27日、防衛省を訪れた。
レスリング女子48?級の金メダリスト小原日登美1陸尉が代表して約600名の隊員らの前で「選手それぞれが全力で戦ってきました」と報告。森本敏防衛大臣は「自衛官としての使命と誇りをもって次の目標に向かってほしい」と述べた。
その後、副大臣室で小原1陸尉とレスリング・フリー55?級・米満達弘3陸尉の2人の金メダリストへ「キンメダイが樽に入れば『キンメダル』」と、楠山俊介下田市長、川端元之下田自衛隊協力会会長らから、この日の朝獲れたキンメダイが樽入りで贈られた。米満3陸尉は感謝の言葉とともに「自衛官の強さを世界にアピールしていきたい」と話した。


旭天鵬関が片岡空幕長を表敬訪問

 大相撲の旭天鵬関が8月30日、片岡晴彦空幕長を表敬訪問した。旭天鵬関をキャラクターとして起用した「航空自衛隊員を元気にするポスター」の完成披露に伴うもの。
空自の全73基地に配布されるこのポスターは「元気」のイメージに繋がる「七転八起」「不撓不屈」の精神を表そうと、今年5月場所に史上最年長幕内優勝の偉業を成し遂げ「諦めないことの大切さ」を自身の身をもって日本中に示した旭天鵬関を起用した。ポスターには「七転八起」「人生の決まり手、それは諦めないこと!」「航空自衛隊の皆さん人生諦めずに前に向かって歩んで下さい」とスローガンが書かれている。
この日、旭天鵬関は配布されるポスター一枚一枚に手形を押した。


オスプレイ配備で防衛省主催シンポ

 防衛省主催のシンポジウム「日米同盟とオスプレイの沖縄配備」が8月29日、都内で行われた。
千葉商科大学・宮崎緑教授が議長を務め、パネリストは防衛大学校教授・山口昇氏、米海兵隊第26海兵航空群司令官クリストファー・シーモア大佐、在京米国大使館政務担当公使ロバート・ルーク氏ら5名。
なかでもシーモア大佐はこれまで15年間、オスプレイのテストパイロット、教官を務め、飛行時間2000時間超の"オスプレイ・エキスパート"。自身の体験から「あらゆる機種の中でもっとも厳しい訓練をしている」「最新の技術を使っており操縦は難しくない」「人口密集地で海兵隊は低空飛行しない」など安全を強調。「基地の外では"(事故が集中している)ヘリモード"で飛行しないことは可能か」の質問に「Yes」と答えた。
山口防大教授は同機の高い機動力から「沖縄の負担軽減になる」とした。


雪月花

 日本を取り巻く領土問題がこれほど国民の関心事になったことは筆者の知る限りでは始めてである。北方四島をはじめ竹島、尖閣が新聞紙面、テレビを賑わせない日はない。中国の故事で「四面楚歌」が有名だが、まさに今の日本は漢に媒られた楚のように四方から圧力をかけられている。遅きに失した感はぬぐえないが主張すべきものは毅然と主張するのは至極当然のことである。お盆休みで田舎に帰ったとき、昭和16年発行の「教練教科書・学科の部」と言う古書を友人からいただいた。同書には第1章第1節に国防の意義が記載されている。——国防トハ国家ノ独立及永昌ヲ確保スルノ謂ナリ。即チ外敵ノ侵入及攻撃ニ対スル国家ノ防衛ハ勿論国策ノ積極的遂行ニ対スル妨害ノ排除、海外ニ於ケル権益ノ擁護等ヲモ包含スルモノトス——。つづいて「国際紛争の節」では、それぞれの国が国策を遂行するには国家相互間の利害が相反するものがあり国際紛争は永久に発生の可能性を否定できない。国際紛争は平和的手段により解決できない場合は最後の武力抗争になることも止むを得ない、国家間の紛争を裁決することの出来る超国家的強制力を発揮するものはないのだから、等と三百ページの記載がつづく。自国の領土領海を外敵に侵襲させてはならないことは72年前の教科書を持って来るまでもないことなのだが・・・。


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