観閲式には、22コ部隊約1400名が参加した。観閲官の君塚栄治東北方面総監は式辞において、「いかなる任務」も完遂し次なる「厳しい任務」に備え、あらゆる事態に対して即行動でき、完璧に任務を遂行出来る方面隊の育成に向け、日々精進すると述べるとともに、隊員に対して「プラス・ワン」の精神で努力するために、「今の任務に即応する」「明日の任務に強靱に備える」「家族・仲間を大切にする」の3点を要望した。
訓練展示は、4年ぶりの増強普通科中隊の攻撃場面の展示となり、侵攻してきた敵部隊を発見攻撃し、地域を回復するというシナリオで構成された。縦横無尽に飛行する航空機や、間近に機動・射撃する戦車や榴弾砲の射撃の大音響に、多くの観客から歓声があがった。
イベントも大盛況
イベント会場では、ヘリコプターや戦車・装甲車などの装備品展示、国際貢献・災害派遣活動の紹介コーナー、銃を使用したファンシードリルや方面フラッグ隊の華麗な演技、音楽隊の演奏などさまざまなイベントが催された。子供用戦闘服試着やドーラン(顔への迷彩色のペイント)体験など趣向を凝らしたものもあり、多くの家族連れで賑わった。
上位副賞としてヘリコプターの体験搭乗券もあった自衛隊ウルトラクイズには約700人が熾烈な争いを繰り広げた。また14両を使用した大規模な戦車の体験搭乗には1152人もが貴重な経験をした。 |