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自衛隊ニュース   2009年10月15日号
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創隊49周年を祝う
《東北方面隊》
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 陸上自衛隊東北方面隊は9月27日、霞目駐屯地で創隊49周年記念行事を開催した。記念行事では「光り輝け!郷土と共に」をテーマに、観閲式や観閲行進、訓練展示等を行った。近い将来予想される宮城県沖地震や、昨年の岩手・宮城内陸地震を踏まえ、ここ数年は防災に関する訓練展示を行っていたが、今年は4年ぶりに増強普通科中隊の攻撃場面の展示となり、大規模な空挺降下やヘリコプター、戦車、榴弾砲や対空ミサイルなどの迫力ある訓練の一端を公開した。また、観閲行進・観閲飛行では、戦車を始めとした車両約150両、航空機24機が参加し、一糸乱れぬ行進・飛行で部隊の威容を顕示した。
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強靱な部隊育成誓う
4年ぶりに訓練展示
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 観閲式には、22コ部隊約1400名が参加した。観閲官の君塚栄治東北方面総監は式辞において、「いかなる任務」も完遂し次なる「厳しい任務」に備え、あらゆる事態に対して即行動でき、完璧に任務を遂行出来る方面隊の育成に向け、日々精進すると述べるとともに、隊員に対して「プラス・ワン」の精神で努力するために、「今の任務に即応する」「明日の任務に強靱に備える」「家族・仲間を大切にする」の3点を要望した。
 訓練展示は、4年ぶりの増強普通科中隊の攻撃場面の展示となり、侵攻してきた敵部隊を発見攻撃し、地域を回復するというシナリオで構成された。縦横無尽に飛行する航空機や、間近に機動・射撃する戦車や榴弾砲の射撃の大音響に、多くの観客から歓声があがった。
イベントも大盛況
 イベント会場では、ヘリコプターや戦車・装甲車などの装備品展示、国際貢献・災害派遣活動の紹介コーナー、銃を使用したファンシードリルや方面フラッグ隊の華麗な演技、音楽隊の演奏などさまざまなイベントが催された。子供用戦闘服試着やドーラン(顔への迷彩色のペイント)体験など趣向を凝らしたものもあり、多くの家族連れで賑わった。
 上位副賞としてヘリコプターの体験搭乗券もあった自衛隊ウルトラクイズには約700人が熾烈な争いを繰り広げた。また14両を使用した大規模な戦車の体験搭乗には1152人もが貴重な経験をした。


5旅団でも記念行事
6000人来場し盛況に
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 第5旅団(旅団長・市田信行陸将補)及び帯広駐屯地(副旅団長兼駐屯地司令・佐藤次郎1佐)は9月6日、第5旅団創立5周年記念行事及び帯広駐屯地創設58周年記念行事を挙行し、来賓、地域住民、隊員家族など約6000人が駐屯地を訪れた。
 式典では、執行官である市田旅団長が、「旅団が発展して来たのは、地域住民の協力のおかげ。今後も温かい理解とご支援をお願いしたい」と式辞を述べ、引き続き行われた観閲行進では、旅団管内の各市町村旗の行進に引き続き、観閲部隊指揮官の佐藤副旅団長を先頭に隊員1127名、車両(戦車・装甲車など含む)257両及びヘリコプター3機が堂々たる行進を行った(写真)。そして、第1空挺団5名による空挺降下で会場を盛り上げた後の訓練展示は、第4普通科連隊隊員による緊迫感に満ちた格闘の演武と生で聞く迫力ある火砲等の空包射撃による轟音と部隊行動に、訪れた観客は耳をふさぎその迫力に圧倒されていた。
 また、食堂横では帯広市自衛隊女性協力会による野点が、アトラクション会場においては、旅団管内各地の名産品等品揃えも豊富な模擬売店19店が出店され、希望の品物を求めて来場者の長い列が続いた。
 第5旅団広報班と帯広地本合同による広報コーナーにおいては、今年もチビッ子を対象にしたミニ制服・戦闘服を試着しての記念撮影コーナーも設けられ、隊員がシャッターマンとなり撮影を手伝い家族連れに人気を集めた。また、帯広地本は昨年に引き続きメディアランナー(移動広報車)を準備し、170インチの大画面に広報ビデオ、自衛官募集のCM等を流し、来場者の注目を集め、会場は大いに賑わい、今年の記念行事も大盛況で幕を下ろした。

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