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2009年4月1日号 |
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自衛官高級幹部が異動2、3、4面 |
詳細は紙面をご覧下さい。 |
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新中央病院完成を祝う |
《三宿駐屯地》 |
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新自衛隊中央病院の落成式が3月18日、浜田靖一防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部を迎え、三宿駐屯地内の同病院エントランスホールなどで盛大に行われた。この日は暖かい春の日差しに恵まれ、午前10時、開式の辞に続いて主催者の渡邉千之中央病院長が多数の来賓を前に「新病院の落成式を挙行できることは病院職員一同の深い喜び」と感謝しながら今後この新病院を「どのような事態にも対処できる陸海空三自衛隊衛生の最終・最高の病院として国民の負託に応えられる『自衛隊員による、自衛隊員のための、自衛隊病院』にしていく」と力強く挨拶した。次いで、浜田大臣と折木良一陸幕長が順次祝辞を述べたあと、新病院玄関前で代表者がテープカット(=写真)、大きな拍手とともに出席者全員で新病院の落成を祝った。(関連記事6、7、8面) |
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ソマリア沖海賊対処活動 |
派遣部隊2艦が出発 |
《呉》 |
麻生首相「日本の人命、財産を海賊から守る」 |
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大勢の関係者に見送られ、帽振れの中、ソマリア沖に向け出航する派遣隊員 |
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海自ソマリア沖・アデン湾派遣艦艇出港行事が3月14日、広島県・呉係船堀地区で行われた。派遣部隊は五島浩司8護隊司令を指揮官に護衛艦「さざなみ」(艦長・溝江和彦2佐)「さみだれ」(艦長・松井陽一2佐)の乗員約400名と海上保安庁職員8名で、今後、新法が成立するまでの間、自衛隊法に基づく海上警備行動で海賊対処活動を行うことになる。
行事には、麻生太郎首相、浜田靖一防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、衆参国会議員、関係省庁、日本船主協会、地元自治体等関係者、留守家族ら約1200人が出席した。
午後1時前、浜田防衛大臣と麻生首相が順次、式典会場に到着、海自儀仗隊による栄誉礼を受け、巡閲した。次いで、護衛艦「さざなみ」に乗艦、出港報告が行われたあと、麻生首相は留守家族に直接ねぎらいの言葉をかけながら再び式典会場へと向かった。
午後1時半、出港行事が始まり、麻生首相が全派遣隊員を前に、年間2000隻を超える日本の関係船舶が航行し、また、日本人が人質に取られた事件も発生しているソマリア沖・アデン湾の現状について触れ、「人類共通の敵」である海賊行為から日本の人命及び財産を守るために「海賊対処法案」を閣議決定し、引き続き「その成立に全力を尽くす」ことを強調、「諸官が任務を果たし、全員無事に帰国されることを国民とともに心から祈念する」と訓示した。次いで、浜田防衛大臣が訓示の中で「国の代表として我が国の国益はもとより、国際社会の繁栄と安全のため、平素の訓練の成果を遺憾なく発揮し、立派に任務を遂行するよう」要望、また、泉徹自衛隊司令官が日本の海賊対策を世界に示すとともに「武運長久を」と訓示した。
来賓を代表して中谷元・元防衛庁長官が激励の挨拶を述べたあと、来賓紹介や花束贈呈、五島指揮官の出港挨拶などが順次行われた。
午後2時すぎ、派遣隊員約400名がそれぞれ2艦に乗艦、出席者全員の見送りの中、ソマリア・アデン湾に向け、出港した。 |
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