国内外の各地で勤務する隊員諸官並びにご家族の皆様、新年あけましておめでとうございます。
さて、国際社会ではアフガニスタンをはじめとして「テロとの闘い」が継続されており、近年ではソマリア沖における海賊が国際社会共通の脅威になっています。我が国周辺では領土問題、北朝鮮の核を巡る問題など、依然として厳しい状況が続いています。
このような環境の中、国外においては、海上自衛隊の補給支援活動やゴラン高原派遣輸送隊、ネパール軍事監視要員、さらに昨年10月にはスーダンへ司令部要員を派遣し、現在も継続中です。また、11月にはエジプトPKOセンターにおいて陸上自衛官が初めて講師を務めました。一方、航空自衛隊の空輸活動は、12月をもって終了しましたが、撤収業務隊の隊員は現在も活動中です。国内においては、6月に岩手・宮城内陸地震に伴う災害派遣を実施し、7月に北海道洞爺湖サミットにおいて各国の要人輸送などの任務を完遂しました。
自衛隊の統合運用は4年目に入ります。今、防衛省・自衛隊は発足以来の一大転換点にあり、防衛省改革の推進とともに統合運用も進化していく必要があります。「統合進化」は、我々の努力次第で、進歩とも退歩ともなり得るものです。この意味において、引き続き「武力集団」としての厳正な規律と高い士気を保持しつつ、意識を改革し、全隊員が一丸となって問題点等の改善に努め、統合の次のステップに向け、進歩、アップグレードできるよう努力して参りたいと思います。
今年もご家族の皆様のご理解とご支援をお願い申し上げるとともに、隊員諸官とご家族にとって素晴しい年であることをお祈りし、新年のご挨拶とさせて頂きます。
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