福知山駐屯地(司令・岸良和典1佐)は11月16日、駐屯地を一般開放して福知山駐屯地創立58周年記念日行事を開催、市民ら約6000人が式典や訓練展示を見学した。 式典当日、生憎の小雨が降る中、午前10時駐屯地訓練場で、谷垣禎一衆院議員をはじめとする多数の来賓、観客が訪れ、式が開始された。 式辞で駐屯地司令は、「防衛・警備はもとより、災害対処、国際平和協力等、多様な役割に迅速・確実に対応するため鍛錬を重ね、地域とともに歩む自衛隊として邁進したい」と述べ、さらに隊員に対し「国民・市民の拠り所であることを肝に銘じ、任務を果たすこと」を要望した。 その後、第3師団音楽隊が演奏する行進曲にあわせ、第7普通科連隊を主力とする観閲部隊が、武装工作員対処部隊、そして今年で50周年を迎えるレンジャー部隊の精鋭たる行進、UNDOF派遣隊、災害派遣部隊等に分かれ観閲行進を行った。 さらに式典後のアトラクションでは、隊員によるよさこいソーランの演舞や、らっぱ演奏を行い観客を魅了した。 訓練展示では、戦車、装甲車と普通科隊員が密接に連携した陣地攻撃と建物に逃げ込んだ化学テロの武装工作員を掃討する市街地戦闘の場面を展示し、その迫力に観客席から、大きな歓声がわきあがった。 また、駐屯地内では、祝賀会食場で関西外国語大学のチアリーダー部「パイレーツ」の華麗な演舞、野外ではレンジャー隊員による6階建屋上からのロープ降下による3階に潜伏した敵の掃討展示、装備品展示、野外演奏、子供広場ではミニSL試乗などの関連行事が行われ、地域の人々との交流を大いに深めていた。 駐屯地は今後も各種行事を積極的に行い、地域と共にある駐屯地をめざすとしている。