「防衛ホーム」読者の皆様、日本全国また世界各地の隊員各位、新年あけましておめでとうございます。ご家族共々佳き新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。 昨年、陸上自衛隊は、岩手・宮城内陸地震等の災害派遣をはじめとする様々な活動を通して国民の期待に応えるとともに、国際平和協力活動においては新たにスーダンへの隊員の派遣等により国際社会の一員としての責任をより一層果たして参りました。このため、平素は武力集団としての足腰の強化を重視した訓練をはじめ各種の施策を実施し、精強な部隊の練成に努めて参りました。この間、私もできる限り部隊等を訪れ、職務に取り組む部隊・隊員を自らの目で確認してきたところです。 さて、近年の陸上自衛隊を取り巻く環境を見ますと、国際平和協力活動や大規模震災等において、より厳しい任務を付与される可能性が高まっております。このような中、如何なる状況にも即応し、任務を全うできる部隊・隊員を育成することこそが、現下の最重要課題と認識しています。このため各級指揮官及び隊員一人一人が、自らの使命を自覚し「団結・規律・士気」を高め、互いに信頼し「創意と工夫」をもって部隊等の「強靱性」を更に高めることが必須と思っています。 さらに、今年は、「防衛省改革」の具体化等を控えており、まさに新たな陸上自衛隊を創造するための時代の転換点であります。この中においても陸上自衛隊は、将来のあるべき姿をしっかり見据え、「真に戦える、しなやかで逞しい陸上自衛隊の創造」に邁進していく所存であります。 「防衛ホーム」読者各位にとり本年が、健やかで幸多き年となりますよう、謹んでお祈り申し上げます。