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2009年10月15日号 |
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ゴラン高原派遣輸送隊 |
27次要員 |
帯広駐屯地で帰国行事 |
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9月11日、帯広駐屯地で第5旅団を中心に編成されたゴラン高原派遣輸送隊第27次派遣要員の帰国行事が行われた。
国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)の輸送業務を中心とする後方支援業務を行った隊員が3月4日から約半年間の任務を終了して帰国。来賓・隊員・家族らの拍手と歓声に包まれ、各部隊の応援旗が振られる中、盛大に出迎えられた。
帰国報告式は、派遣隊長の高木3佐が「無事任務を遂行し、帰国致しました」と旅団長に報告、旅団長は「いまや、世界の安定は、世界の各国が、強い意思をもって、相応の役割を果たさないと維持できない時代になっており、その中でゴラン高原派遣輸送隊は、日本において、陸上で部隊を持って行う唯一の活動になっている。その意味で諸官達は、まさに国際貢献における日本代表として、大きな職責を果たした。第27次要員の諸官、昨年の9月以来、事前訓練を含め約1年間にわたる、任務本当にご苦労様」と訓示した。その後、総監から慰労の辞が述べられ、帰国行事は終了した。 |
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新隊員に順応教育 |
《北部方面対舟艇対戦車隊》 |
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北部方面対舟艇対戦車隊(隊長・中山2佐)は9月14、15の両日、倶知安駐屯地で平成21年新隊員5名に対し、整斉とした隊務への参加を図るために最先任上級曹長・笹田准尉担任により、順応教育を実施した。
初日は、新隊員5名が副隊長・加世田3佐による倶知安駐屯地及び倶知安町の説明を受けた後、駐屯地施設の見学を行った。午後からは、最先任上級曹長の引率により、倶知安町の主要場所及び施設の見学を行い、1日目の教育を終了した。
翌15日はMPMS小隊に配置される4名と通信班に配置となる1名に分かれて、それぞれの任務・器材操作について説明・展示を受けた。その後、MPMS小隊要員4名は、陸士隊員が行う発射機手動作について展示・説明を受け、実際に器材に触れて体験をするとともに、通信班要員の1名は任務等について説明を受けた後、実際に通信機材等を使用して、有線の展張・結線等を体験した。
新隊員5名はそれぞれ、少しでも早く部隊の即戦力となれるよう、真剣な眼差しで教育に臨んでいた。 |
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優良提案褒章授与式 |
業務改善に貢献19名を表彰 |
空幕長が賞状授与 |
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現場の業務を改善するため優良な提案を褒賞する航空自衛隊「優良提案褒賞」の授与式が9月30日、A棟17階大会議室で行われた。これは前年度に空幕長に報告された業務改善提案の中から優良なものを指定し、その中から特に優良と審査された提案者を褒賞する制度で、今年度は約1万1200件の提案から19人が表彰された(写真)。
褒賞状授与式で外薗健一朗空幕長は、受賞者一人ひとりに褒賞状とつばさ会から寄贈された記念メダルを授与したあと、訓示で「今回この表彰の栄誉をまた一つの強力なエネルギーにして、更に職務に邁進してもらい、次から次と新しい技をひねり出して航空自衛隊の精強化にさらに貢献してくれることに期待する」と述べた。
提案件名と受賞対象者は以下のとおり。
▽「F―15水平尾翼前縁等の水抜きバキューム装置の考案」…米津勝2曹(第2航空団)、二階堂敏(同)、滝澤公昭1曹(第6航空団)
▽「F―15機外燃料タンク指示系統故障探求作業の改善」…川合雅史1曹(第6航空団)、三宮誠2曹(同)、井之口将2曹(同)、内藤裕輔士長(同)
▽「F110エンジンのフレームホルダ・ロッキングピン取り付け専用工具の作製」…富崎賢一2曹(第8航空団)、佐々木淳治3曹(同)、佐藤大輔3曹(同)、河野弘3曹(同)
▽「JADGEシステム制御訓練プログラムの作成」…内山陽一2尉(中部航空警戒管制団)、山崎修2曹(プログラム管理隊)、唄野皓介3曹(同)、浅野充紀3曹(同)、井手野和幸3曹(同)、田中嘉智3曹(同)、島崎大介2曹(情報本部)
▽「給与計算処理における精度向上について」…森脇司1曹(航空中央業務隊) |
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雪月花 |
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演歌の世界に限らず「男の背中」は大切だ。私服になっていても自衛官はすぐに分かる、居酒屋にいても街を歩いていても背筋がぴちっと決まっているからだ。先日行われた新大臣着任の時の儀仗隊の姿はプロとはいえ芸術品であった。OBの人も年をとってきてもやはり分かる、長年の規律生活と鍛錬がそうさせているのだろう、足の出し方と背中が普通の人と違う。すばらしい。以前、仲のいい自衛官に窮屈なズボンを履いたようにお腹をひっこめ肩の力を抜き肩甲骨を後ろで寄せるようにすれば背筋が伸びますよ、と実演つきで指導を受けた。注意をしているつもりだったが年とともに前屈みになっているようで時々知人に背中をたたかれる。安岡正篤さん(東洋思想の研究家 昭和58年没)は、人間は面より背の方が大事だ。人を観るときは前よりも後ろから観るのがよい。前はつくろえるが後ろはごまかせないからだ。後姿のさびしいというのは何よりもよくないと書かれている。もちろん子供は「男の背中」ばかりを見て育っているのではない。むしろ母親の背中の方が甘えられるし家族の防波堤として頼もしかったように思う。孟子に「面に見(あらわ)れ、背にあふるる」とある、たしかに後光が差すとは言うが前光が差すとは言わない。背中は人を語っている。(所谷) |
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