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2009年10月15日号 |
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インド洋派遣部隊が帰国 |
《横須賀》 |
補給艦「ときわ」、半年間の任務官完遂 |
4ヵ国に燃料など補給支援 |
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「ときわ」をバックに盛大に帰国行事(吉倉桟橋で) |
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補給支援特措法に基づき、インド洋で補給支援活動を実施していた補給艦「ときわ」(艦長・高森安生2海佐)(基準排水量8150トン、乗員約140名)が9月2日、約5か月半の任務を終え、横須賀地方総監部の吉倉桟橋に入港し、帰国行事が行われ、約500名が出席した。
はじめに、高森艦長が自衛艦隊司令官(杉本正彦海将)に対し、「補給艦ときわ。任務を達成し、ただ今横須賀に戻って参りました。異状ありません」と任務完遂と帰国の無事を報告した後、杉本自衛艦隊司令官が訓示の中で「様々な困難を克服し、長期にわたる補給支援活動を完遂させたことに敬意を表する」と述べた。
続いて、来賓を代表して吉田横須賀市長が「混沌とした国際情勢の中で、ときわの任務は大変過酷なものであったと聞いています。隊員のご家族の皆様にとりましても、この半年間は本当に長いものであったと思います。隊員の皆様は疲れを癒し、ご家族の皆様はどうぞ労っていただけたら幸いです」と市長就任後、初めて横須賀基地で挨拶した。
最後に、高森艦長が「気温40度、湿度90%の中で、長期間にわたって支援活動を実施することができたのは皆様のおかげです」と力強く挨拶し、ひときわ大きな拍手を浴びた。
行事終了後、派遣隊員は日焼けした顔を綻ばせ、任務を終えた安堵感と、派遣では今までなかった約半年という長期にわたって離れていた家族との再会を心から喜び合っていた。
なお、海上自衛隊のインド洋での給油支援活動は2001年に始まり、「ときわ」の派遣実績は6回目となった。今回の派遣では、「ときわ」は3月16日に横須賀基地を出港し、護衛艦「あけぼの」と共に、インド洋でパキスタンや米英仏の4カ国の艦船に燃料約3965キロリットルと水約680トンを補給し、その数は計19回に及んだ。 大空でも帰国行事
第22航空群(群司令・中田芳基海将補)は8月31日、補給支援特措法に基づくインド洋方面での協力支援活動のため派遣されていた、第5期派遣隊員の帰国行事を行った。
派遣隊員家族及び基地隊員が出迎える中、護衛艦「あけぼの」へ搭載された第22航空隊「SH―60J」2機編隊は、午後3時半、大村航空基地へ無事帰投した。
派遣隊長(第22航空隊第223飛行隊・土井一馬3海佐)以下搭乗員8名は、元気な顔で第22航空群司令に対し、「任務の完遂と無事の帰国」を報告し、群司令から「約5カ月余にわたる困難な任務を完遂した諸君に敬意を表すと共に、ご家族の皆様と共に無事帰国できたことを喜びたい。ご苦労であった」と訓示を受けた。
続いて派遣隊員らは出迎えの家族、基地隊員の大きな拍手と笑顔の中を行進し、家族との記念撮影に臨んだ。
出迎え行事を終了した8名の派遣隊員は、任務を終えた安堵感と久しぶりの家族、親子との再会に満面の笑顔で接し、半年ぶりの再会に会話が絶えなかった。
第22航空群は、今後も即応態勢を堅持し、精強な部隊として「明るく元気に」日々前進するとしている。 |
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