12月7日、快晴のもと太陽と海とジョガーの祭典「第24回NAHAマラソン」が那覇市主催で開催された。コースは例年どおり国道58号線旭橋交差点前をスタートし、沖縄本島南部を周回し、奥武山陸上競技場をゴールする42・195kmのコースで行われた。 この「NAHAマラソン」は全国的に人気の高い市民マラソンで、例年参加者が増え、今大会も県内外から約2万7000人が参加した。第5航空群としては、体力練成とともに、地域住民と一体となった支援、協力、広報活動の一環として広く参加を呼びかけたところ、野井群司令以下約200名の隊員がジョガーとして、また陸海空各自衛隊の上曹会等約30名が給水支援のボランティアとして参加した。 午前9時、スタートの合図である平和の懸け橋を象徴する「万国津梁之鐘」の音とともに、参加者が一斉にスタートした。今年は海上自衛隊の広報に力点を置き、この日のために隊員が発泡スチロールで作製したP-3Cの模型を野井群司令以下2名の隊員が担ぎ見事な傘型3機編隊で力走した。この広報効果は抜群であり「海上自衛隊頑張れ!」と大きな声援が沿道で飛び交った。また他の隊員達も日頃鍛えた健脚で、最高気温22・5度というフルマラソンには厳しい状況の中、自己記録更新や不撓不屈の精神を持ちながら完走を目指し懸命に走った。 上曹会のボランティアをはじめ、沿道に集まった多くの隊員家族や市民が熱い声援と拍手でランナーを応援し、参加者と一体となって大会を盛り上げていた。 全体の完走者は約1万8600人、完走率が約70%だった。 初めて参加した5空の長嶋飛行幹部候補生は「十分な訓練をしたにもかかわらず、膝が痛くなり30km地点から歩き出した。しかし、沿道からバナナ、みかん等の差し入れや応援に後押しされ、また走り出した。ゴール前は自分にとって限界だったが、ゴールの看板を見たとき走り通した充実感で涙が出て来た。この感動を味わいたくて来年も挑戦したい」と熱く語っていた。 隊員達は、日頃の訓練の成果を存分に発揮し全体の完走率を上回る87%の好成績を残し、「NAHAマラソン」の長い一日は終了した。
第22航空群(群司令・中田芳基海将補)は12月14日、海上自衛隊大村航空基地内で、大村市(松本崇市長)の依頼を受け、ロザ・モタ杯第32回おおむらロードレース大会を支援した。 師走の寒風吹く大村基地グランドで、午前9時、開会式の後、小学1年男女1・5kmから競技をスタート、一般、親子、健康マラソン等、各1・5km、3km、5kmの競技に、5歳から72歳までの1213名の選手が基地内指定コースで健脚を競い、基地内沿道を埋めた応援の家族、友人等含め2439名が、師走の大会を楽しんだ。 競技終了後の地元ケーブル・テレビのインタビューで、親子マラソン競技に参加した親子は、「風が冷たかったけど、晴れて良かった」「お父さんと一緒に走れて満足です」「来年も参加します」と、笑顔で答えていた。大会を盛り上げた選手・家族等は、競技終了後、大会スタッフや、支援した基地隊員等へ笑顔でお礼のあいさつをし、元気に基地をあとにした。