防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年2月1日号
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新年交礼会を開催
《大久保駐屯地》
地元住民350人と交歓
山崎司令「地域に安全、安心与える」
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 新春の1月10日、大久保駐屯地体育館で新年交礼会が行われ、地元の市町村長をはじめ部内外から多数の来賓等約350人が出席し、新年の挨拶が交わされた。=写真
 駐屯地司令・山崎幸二将補は、現在の国内外の情勢を取り上げ「いつ、何が起こるか分からない状況であります。我々は、国家の武力集団として、国家国民の負託に応えるため旺盛な士気、強固な団結、厳正な規律を保持し、国内外の如何なる任務をも完遂できる精強な部隊を育成するとともに、国民の生命と財産を守る使命があります。地域に根ざす駐屯地として、地域に安全と安心を与えるよう、また、更に信頼される駐屯地になるよう部隊隊員が一丸となって隊務に精励していきたい」と挨拶した。次いで、駐屯地の各協力会を代表して挨拶に立った支部連合会長・池本謙作氏は「新司令のもと、健康に気をつけ、より精強な自衛隊となるべく頑張って頂き国民の負託に応えてもらいたい」と激励の言葉を送った。
 祝宴は桃友会会長・正岡敏紀氏の乾杯の音頭で始まった。終始和やかな雰囲気の中、3施太鼓及び駐屯地吹奏楽部が場を盛り上げ、業務隊が用意した屋台のそば、うどん及びおでんは来賓に大好評。あちらこちらから「明けましておめでとうございます」「本年も宜しくお願いします」と新年の挨拶を交わす言葉が聞こえる中、司令は多くの来賓と賀詞を交換して回った。祝宴は四五会会長・土居一豊氏の万歳三唱で滞りなく終了した。


レスリング天皇杯全日本選手権
体育学校5選手がV
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 12月21日から23日の間、東京・代々木第2体育館で2008年レスリング日本一を決定する天皇杯全日本選手権が開催された。
 この大会に自衛隊体育学校から28名の隊員が参加し5名の隊員が優勝、準優勝6名、3位5名の成績を収めた。特にグレコローマンスタイル66kg級では、藤村義2陸曹(26)が清水博之空士長(23)との同門対決を制し、見事優勝するとともに、グレコローマンスタイル部門最優秀選手賞に輝いた。
 また、同じグレコローマンスタイル74kg級では鶴巻宰2陸曹(24)が膝の負傷を跳ね除け、自身大学生時代以来4年振り2度目の栄冠を獲得した。フリースタイルでは、北京五輪銅メダリスト湯元健一選手の双子の弟である湯元進一2陸曹(24)が55kg級で優勝。試合後のインタビューでは兄健一に「ロンドン五輪へ先にスタートしたぞ」と述べ、今後の活躍を誓った。
 女子は48kg級で坂本真喜子3陸曹(23)が安定した戦いぶりで貫禄を見せつけ優勝、銅メダルを獲得した10月の世界選手権から着実に成長していることを証明した。また、72kg級では3年前に自衛隊体育学校で柔道からレスリングに転向した佐野明日香2陸曹(26)が、初優勝を飾り、この階級王者の浜口京子選手の最有力後継者であることをアピールした。
 この大会はオリンピック後の最初の全日本選手権であり、ロンドンオリンピックへ向けて自衛隊体育学校は幸先の良いスタートを切ったことになる。
 自衛隊所属隊員入賞者は次のとおり。
 〈優勝〉▽フリースタイル55kg級 湯元進一2陸曹▽グレコローマンスタイル66kg級 藤村義2陸曹▽グレコローマンスタイル74kg級 鶴巻宰2陸曹▽女子48kg級 坂本真喜子3陸曹▽女子72kg級 佐野明日香2陸曹〈準優勝〉▽フリースタイル60kg級 大館信也1陸曹▽グレコローマンスタイル60kg級 谷岡泰幸3陸曹▽グレコローマンスタイル66kg級 清水博之空士長▽グレコローマンスタイル120kg級 新庄寛和2陸曹▽女子63kg級 工藤佳代子陸士長〈第3位〉▽フリースタイル74kg級 小原康司3海曹▽フリースタイル96kg級 坂本憲蔵陸士長▽グレコローマンスタイル60kg級 城戸義貴陸士長▽グレコローマンスタイル66kg級 江藤紀友2陸曹▽女子51kg級 関根ゆう陸士長

〈注目の選手〉 『湯元進一2曹』
 オリンピックイヤーであった2008年も押し迫った12月23日、東京代々木第2体育館で新しいヒーローが勝利のコールを受けた。自衛隊体育学校所属、レスリングフリースタイル55kg級の湯元進一(24)である。湯元には双子の兄健一がいる。
 北京五輪フリースタイル60kg 級で銅メダルを獲得したのが健一だった。銅メダルを兄が勝ち取った瞬間、進一は兄の支援要員として北京にいた。必死になって兄をサポートし声援を送っていた進一は兄の勝利を心の底から喜んだ。しかし、別の思いも残った。
 双子の兄弟がレスリングを始めたのは小学校3年の時だった。大学へ進むまで二人は切磋琢磨して、時に励ましあってレスリングの道を歩んだ。兄弟といっても双子であり、兄との差があるわけではない、実際、試合で兄に勝ったこともあるという。だが、容姿が似ているが故に、特に五輪以降は兄健一と間違われることが多く、最初は違っていることを指摘していたが、あまりにも多く間違って呼びかけられたため、そのうち説明するのが面倒になり、否定しない場合もあったという。単純に喜んでいた自分の中に、悔しい思いも芽生え始めた。その原因は、間違えられたこと以上にオリンピックの大舞台に自分が立つことができなかったという思いに他ならなかった。
 そして、この日12月23日、オリンピック後の最初の全日本選手権で進一は勝つことが出来た。それは完全な勝利とはいい難いほろ苦い勝利であったが、この勝利は大きかった。全日本選手権初制覇というだけでなく、世界選手権出場へ王手をかけることが出来たからだ。試合後のインタビューで、進一は「ロンドン五輪に向けて健一より先にスタートしたぞ」と叫んだ。この双子の兄弟の物語は今第2章が始まった。それを告げる雄叫びだったのだ。レスリングフリースタイル55kg級には北京五輪銀メダリストの松永選手等の強敵が多くいる階級だが、この階級で勝ち残ればメダルも夢ではない。
 *体育学校見学希望の方は渉外広報室まで。電話048-460-1711内線4622まで


雪像制作協力始まる
《八戸駐屯地》
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 八戸駐屯地(司令・吉田賢一郎1陸佐)は、1月7日から冬の十和田湖で実施される「十和田湖冬物語2009」のメイン雪像の制作を開始した。=写真
 十和田湖冬物語は冬の十和田湖の魅力を広めようと1999年から実施しており、八戸駐屯地は毎年メイン雪像の制作を依頼されている。今年も同イベント実行委員会から制作依頼があり、八戸駐屯地は第5高射特科群長(立林剛1陸佐)を協力担当官とし、雪像制作協力隊を編成した。
 1月7日、十和田湖畔休屋の特設イベント会場で制作開始式が行われた。協力隊の32名を前に十和田湖冬物語実行委員長の橋野修一氏は「毎年立派な雪像を作っていただき感謝しております。今年も立派な雪像の完成を期待しております」と歓迎の言葉を述べ、協力隊長の第5高射特科群第322高射中隊・佐藤宗弘2陸尉は「地域の活性化に少しでも貢献できるように全力で頑張ります」と挨拶した。
 開始式後、隊員達は早速、足場の組み立て作業に取りかかった。「十和田湖冬物語2009」は1月30日から2月22日まで実施され、協力隊は開催日まで雪像制作を実施する。

函館曹友会が家族スキー教室
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 函館曹友会(会長・齋藤曹長)は1月7日から9日の間、函館七飯スノーパークで家族スキー教室を開催した。このスキー教室は、曹友会の恒例行事として20年以上続けられており、今年も各部隊から集められた指導官が、54名の生徒を熱心に指導した。
 参加した子供達は、最終日の級別・ジュニア検定において練習の成果を見せ、ほとんどが合格し、認定証とバッチを手渡されると、満面の笑みを浮かべ、同伴の父兄からも拍手が起こった。

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