防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年2月1日号
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大規模断水で災害派遣
《八戸》
述べ180隊員が225トン給水支援
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 八戸駐屯地(司令・吉田賢一郎1陸佐)は1月1日から3日までの間、青森県八戸圏域で起きた大規模断水に対して災害派遣を実施した。
 1日午前6時30分頃発生した導水管漏洩による八戸圏域の断水は、周辺市町村約9万2600世帯に及び、同日午後8時15分に青森県知事から第9師団に災害派遣の要請が入った。要請を受け、2日未明に八戸駐屯地から8個部隊61名、水トレーラー19両が給水支援に出発した。支援先は八戸市や三戸町など1市6町にわたり、3日午後9時、青森県知事の撤収要請まで各地の給水活動を行った。
 今回の給水支援は青森駐屯地からの支援を含め延べ人員180名、水トレーラー60両が出動、給水支援総水量は約225トンにおよび、正月早々の断水被害にすばやい支援活動を果たした。


陸幹候校 第89期一般幹部候補生BU課程
339名が卒業迎える
来賓招き盛大に行う
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 平成20年4月に入校した第89期一般幹部候補生BU課程339名は、幹部候補生学校における全ての教育課程を修了し、12月14日に卒業式を迎えた。
 卒業式には、折木陸幕長、偕行社・山本卓眞会長、江藤久留米市長、在日米陸軍司令官・ワーシンスキー少将、各方面総監、西部航空方面隊司令官、海自佐世保地方総監部幕僚長、海自幹部候補生学校長はじめ部内外多数の来賓と卒業生家族が参加するなか盛大に行われた。
 番匠学校長は、式辞の中で卒業生に対し、「常に隊員の先頭に立ち、本気で真剣に任務を完遂せよ」「日本の未来を担う、本物で一流の武人たるべく、一層修養に励め」「部隊団結の核心となれ」とはなむけの言葉を贈った。
 折木陸幕長は訓示の中で、「将来の陸上自衛隊を担う幹部としてたゆまず研鑽すること、そして新進気鋭の小隊長等として部隊における任務達成の原動力となること」を要望した。また、来賓の山本偕行社会長は、「先輩たちの栄光を継ぎ、諸官が世界から信頼され、期待される幹部自衛官を目指して精進を続け、世界で活躍されることを期待しています」と祝辞を述べた。
 会食後、同校グラウンドで、来賓や在校生、職員らが見守る中、卒業記念観閲行進が威風堂々と行われ、引き続き、各方面総監に隊付教育開始に伴う申告を行った。候補生達は、全国の普通科連隊で約3ヶ月の隊付教育を受けた後、3月下旬に3等陸尉に任官する。

駐屯地音楽隊が慰問演奏会行う
《松本駐屯地》
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 松本駐屯地(司令・三上繁1佐)は12月15日から17日の3日間にわたり、老人ホーム及び児童園の計4ヶ所で駐屯地音楽隊と太鼓クラブの慰問演奏を実施した。
 約2時間というふれあいの中で、365歩のマーチや異国の丘、川の流れのようになど懐かしい曲をはじめ、ジングルベル、お正月、崖の上のポニョといったお年寄りから子供たちに喜んでもらえるような曲を中心に演奏が行われた。太鼓演奏は、蒸気機関車をイメージした曲「SL」と、季節を象った曲「梓の清流」の2曲を披露し、自衛太鼓の迫力と表現力をアピールした。
中でも印象的だったのが、児童園での子供たちの笑顔。自衛隊が到着すると子供たちは、クリスマスツリーで飾られた会場に笑顔で案内した。「毎年クリスマスの時期になると、自衛隊の慰問演奏を楽しみにしているんですよ」と園長先生は語った。
 演奏が始まると小さい子は年長のお兄ちゃんやお姉ちゃんのひざの上に抱っこしてもらい楽しそうに聴いていた。いよいよ待ちに待った「崖の上のポニョ」の演奏が始まると、年長の子が小さい子供の耳元で「ポニョだよ、ポニョ!」と話すなど子供たちは大喜び。音楽隊長も子供たちの笑顔を見て、嬉しそうな顔で指揮をしていた。
 楽しい時間もあっという間に過ぎ、お別れの時間になった。隊員たちは、また来年も来るからねと約束し、児童園を後にした。

航空安全を祈願
《航空学校宇都宮校》
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 陸上自衛隊航空学校宇都宮校は1月6日、一年の航空安全を祈願する総合編隊飛行訓練を実施した。
 当日は天候にも恵まれ、絶好の飛行日和となった。新年の飛行訓練開始にあたり、分校長の下池賢一1陸佐は「空はみんなのもの、感謝して飛行せよ」「長機を中心にしっかりと編隊を組め」「号令・指示で動かし動き、安全確保」と訓示を述べた。航空安全を願い、分校長、最先任上級曹長、操縦・整備・通信・管制・気象の5特技の代表者によりダルマに目が入れられた。
 その後、OH―6D、UH―1Jなど計9機が雪化粧した男体山上空を約40分飛行(写真)、新春の空に航空安全を祈り訓練を終了した。

雪月花
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 「1010」という雑誌がある、銭湯専門の月刊誌で東京都の浴場組合が発行している。同組合では一昨年の9月から「銭湯お遍路」を始めた、四国八十八ヶ所巡りと同じスタイルだが納経帖の代わりにスタンプカードを持っていく。始めたときは935湯あったが今は900を切ったそうだ、しかし銭湯マニアは根強くお遍路認定者の中には880湯を1年で巡った人もいるのにはびっくり。この「1010」に東京地本・練馬地域事務所長の高根弘子三佐が紹介された。10年前には「東京銭湯マップ」を職場や知人にプレゼントしたほどの銭湯ファンだそうだ。災害地での被災者に喜ばれるのが仮設のお風呂であることも彼女は中越沖地震で見ているし、街の銭湯が非常時には防災の拠点になるとも想定している。減っていく銭湯にがんばってもらいたい気持ちと自衛隊のPRをコラボすることを考えた、いくらお風呂好きとは言え面白い発想だ。昨年の秋には災害出動の被写体やモデルは当然だが、撮影、デザイン、印刷まで隊内で賄った銭湯応援ポスターを制作して組合員の番台や入り口に貼り出した。「今回の銭湯応援ポスターで被災地支援の活動を知った若者が自衛隊に興味を持ってくれると嬉しいですね」。元気と笑いがいっぱいの高根さん、と同誌はふんだんに写真を使ってトップページを飾っている。(所谷)

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