11月21日、滝ヶ原駐屯地内で駐屯地所属隊員と、米海兵隊キャンプ富士所属海兵隊員との交流を目的とした体力検定が実施された。 今回は、自衛隊側の体力検定を実施し、隊員20名、海兵隊員13名が参加、各部隊は自慢の隊員を揃え、海兵隊員を圧倒しようと気合十分。一方、海兵隊側は持前のパワーを武器に日本側にプレッシャーを与えてきたが、さすがは自慢の隊員だけあってプレッシャーをものともせずに腕立てふせと腹筋を日米でバディーを組んで実施。この時点で交流の方も深まり、言葉の壁で最初は会話に戸惑っていた隊員達も片言ながら海兵隊員達と会話をするようになる中、続けて3000メートル走を実施した。 後半の体力検定(懸垂、幅跳び、ソフトボール投げ)では海兵隊員の身体能力に驚かされる場面もあったが、終始仲良く交流していた。 この日の夜には、キャンプ富士の隊員クラブで滝ヶ原駐屯地司令(中津1佐)から日米の隊員に対して体力検定の表彰が行われたあと、駐屯地所属隊員の在籍するよさこいチーム(オールスター)と駐屯地太鼓部(滝ヶ原雲海太鼓)の参加したイベント(ジャパニーズナイト)に合わせて懇親会を実施して、日米の交流は更に深いものとなっていた。
海自第5航空隊(那覇)副長の佐藤一明2佐が11月21日、P―3Cの戦術航空士として、見事に飛行時間1万時間を達成。入隊から37年目にこの偉業を成し遂げた。 佐藤2佐は昭和47年に第24期航空学生として入隊。51空や6空などでP―2J、P―3Cの戦術航空士として活躍した。また、206教空(現203教空)では航空士教官として、学生の指導にも尽力した。那覇航空基地には平成18年に9空副長として着任。体制移行後も新5空副長として隊務を支え、「5空のビッグダディ」として多くの隊員から信頼を集めている。 また、佐藤2佐にとって、この日が海上自衛隊搭乗員として最後のフライトであり、その記念すべき日に丁度飛行時間10、000・0時間を達成したことになる。12月1日に厚空基付となったが、最後まで機長・戦術航空士として、後輩の指導にあたった。 着陸時に佐藤2佐の家族をはじめ杉本孝幸・5空司令ら多くの那覇航空基地の隊員が佐藤2佐の功績をたたえ、訓練機を出迎えた。 今後第二の人生を迎える佐藤2佐の、更なる活躍が期待される。