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自衛隊ニュース   1133号 (2024年10月15日発行)
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化学兵器禁止機関の指定ラボ化
分析・鑑定で協力
<化学学校>
 今年8月、陸上自衛隊化学学校(学校長・榑林寿弘陸将補=大宮)が、国内で初めて化学兵器禁止機関(OPCW)に協力する指定ラボに認証された。今後は、化学兵器の使用が疑われる紛争地域で、OPCW分析官が採取した土壌や水等の資料を、同機関の依頼に基づいて化学学校内の研究棟で分析・鑑定することになる。ただし、実際に依頼を受けるには、国とOPCWとの間で技術協定を締結する必要があり、今年度中の締結に向けて調整中とのことだ。
 化学学校の高い分析能力の高さが国際的な「お墨付き」を得た。OPCWからの推挙でラボ化への挑戦が始まったのが2018年。年2回の試験に3回連続で高い評価を得なければならない等ハードルは高く、試行錯誤で合格までに6年を要した。今後も定期的に試験を受け続けなければならず、結果によっては資格停止の可能性もあるため、高いレベルを維持しなければならない。
 晴れて指定ラボ化されるとアメリカ、中国、ロシア等世界25カ国・32機関の認証機関と情報を共有することができるため、そこでしか得られない最新の化学物質の知見を得ることができるようになる。
 9月25日、化学学校で認証を記念した式典が行われた。木原稔防衛大臣(当時)、ダニエル・ノートOPCWラボ長ら来賓と、化学学校職員ら合わせて約110名が参加した。榑林学校長は「今後、未知の化学剤等が使用されても高度な分析能力を発揮して解明し、OPCWへの協力を通じて安全保障への貢献と大量破壊兵器拡散の抑止に寄与する」と式辞を述べた。
 OPCWは1997年にオランダで設立。2013年にノーベル平和賞を受賞している。

「タランシャクティ24」
インド空軍演習に参加
 航空自衛隊は、8月29日から9月14日の間「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指し、印空軍演習「タランシャクティ24」に参加した。
 残念ながら、インドへ展開する予定のF2戦闘機は、天候不良やKC767空中給油・輸送機の器材不具合等によりインドへの渡航が叶わず、当該演習が終了した。
 期間中に、主力の戦闘機は参加できなかったが、輸送機で大部分の人員をインド国内ジョードプル空軍基地へ輸送し、本演習のブリーフィングや地上での活動に参加した。
 その他にも、シンポジウムでの意見交換、文化交流を含む部隊間交流等及びインド空軍が主催する各種イベントへ参加し、インド空軍をはじめ各参加国との関係を深めることができた。

自衛隊サイバー防衛隊司令が
ポーランドとドイツのサイバーコマンドを表敬
 自衛隊サイバー防衛隊司令の木村顕継陸将補は7月1日から4日の間、ポーランドのワルシャワ及びドイツのボンにあるサイバーコマンドを表敬した。
 ポーランドの表敬はポーランドのサイバー司令官モレンダ少将からサイバーコマンダーズフォーラム14の参加時に直接招待を受けたもので、サイバー分野における今後の「日波連携の強化」、「サイバー能力の向上・サイバー人材の育成」などの意見交換行い、互いの協力関係をより強固なものにして両国のサイバー関連の発展を促進させることを目的としたものである。
 また、木村司令はドイツ連邦軍のサイバーコマンドであるサイバーアンドインフォメーションドメインサービス司令官のトーマス・ダウム中将を表敬した。トーマス・ダウム中将は木村司令の初めての訪独に感謝し、「日独のサイバー連携の促進は、今後の両国において重要な位置を占めるものであり、日独防衛協力をより一層強化していく上で極めて有益である」と述べた。両氏は国家安全保障上のサイバーセキュリティ確保の必要性について意見交換を行うとともに、サイバー分野における日独連携の重要性について認識の共有を図った。
 木村司令は「サイバー分野における日独の連携の強化は今後の両国の安全保障・防衛協力において、極めて重要であり、平素からサイバー訓練を取り入れ、互いの協力関係をより強固なものにしていくため、引き続き積極的な議論を重ねていきたい」と述べた。

在日米軍司令官が離任挨拶で来省
中谷大臣、吉田統幕長らと会談
 10月3日、近く退任する在日米軍兼第5空軍司令官のリッキー・N・ラップ空軍中将が来省し、中谷元・防衛大臣や吉田圭秀統合幕僚長と会談した。
 1日に着任した中谷大臣にとって最初の要人訪問者がラップ中将となった。中谷大臣は、ラップ中将が在任3年間で築いた自衛隊との信頼関係や、能登半島地震での支援に対して感謝の意を述べた。「退任は残念ですが、今後も在日米軍が自衛隊との連携のもとに、地域の平和と安定のために引き続き取り組んでいくことをお願いします」と述べた。ラップ中将は「私は退任しますが、在日米軍司令部が今後も大事なパートナーである自衛隊の皆様や日本の皆様とともに、しっかり様々なことを進めていくということは自信を持って言えます」と応じた。
 大臣表敬に先んじて、吉田統幕長とも会談した。吉田統幕長は「本年4月の日米首脳会談の共同声明の書き出しには、過去3年間を経て、日米同盟は前例のない高みに到達したとありますが、その過去3年間というのはラップ中将の在任期間と全く重なるものです」と述べ、「私は、貴官とともに、自衛隊と米軍の防衛協力をこれまでとは質の違うレベルにまで押し上げることができたことを心から誇りに感じています」と敬意を表した。ラップ中将も「在任期間中に、防衛省・自衛隊が益々進化していく様をこの目で見ることができたのは、大変光栄なことでした」と述べた。冒頭発言の後、二人は抱擁して記念撮影に応じた。

三宿と恵比寿に新研究所
新世代・ブレークスルー技術を研究

 10月1日、防衛装備庁は新しい2つの研究所を発足させ、それぞれで開所式が行われた。

・新世代装備研究所

 東京都世田谷区の三宿地区では前身の「次世代装備研究所」を引継ぎ、「新世代装備研究所」があらたにスタートした。「AI・サイバーネットワーク研究部」、「宇宙・センサ研究部」、「電子対処研究部」を有し、将来の防衛力強化に向けて重要な役割が期待される。鈴木茂所長ら職員を前に、木原稔防衛大臣(当時)は「今後、新世代の能力の獲得に向けて、技術の面から防衛省・自衛隊、ひいては我が国の安全保障を支えるべく、全職員一丸となって職務に取り組まれることを期待します」と訓示した。

・防衛イノベーション科学技術研究所(DISTI)

 東京都渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスタワー内にオフィスを構えた「防衛イノベーション科学技術研究所」は、これまでにない革新的な技術・機能を研究する。米国防省の国防高等研究計画局(DARPA)や国防イノベーションユニット(DIU)を参考に発足、外部から入所した研究者等十数名がプロジェクトマネージャを務める。片山泰介所長ら職員を前に木原大臣は「この研究所が、安全保障分野における産学官連携のハブ拠点となることを目指してほしい」と訓示した。またDIUの東京オフィス併設に向けて調整中であることも明かした。


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