防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   898号 (2015年1月1日発行)
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更に信頼と絆で結ばれた年へ
 平成27年、新しい年が始まった。そして、昨年60周年を迎えた防衛省・自衛隊は、次の一歩を踏み出した。
 各地で行われた陸・海・空の60周年記念行事は、多くの来賓を招いて精強かつ盛大に行われ、訪れた人たちに安心感を与えた。また、数多くの災害派遣にも出動し、国民の生命と財産を守った。その中には、報道されない災害派遣活動も多々ある。
 目に見える活動をする隊員もいれば、見えない所で寝食を忘れて準備・整備・調整をする隊員もいる。そして、その隊員を陰で支える家族や仲間がいる。
 普段は見えない所にも目を向け、しっかり見て感じて、更に信頼と絆で結ばれた年にしたい。

新年のメッセージ
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統合幕僚長 河野克俊海将
事態に即応し実効的対応を
 防衛ホーム読者の皆様、国内外の各地で勤務している隊員諸君に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 さて、今日の国際社会では、宇宙空間・サイバー空間といった領域の安定的利用の確保が安全保障上の重要な課題となっており、我が国及びその周辺では、中国が海空域などにおいて活動を急速に活発化させる等、我が国を取り巻く安全保障環境は不透明・不確実さが増しています。 
 このような中、自衛隊は、平素から警戒監視や情報収集、対領空侵犯措置を不断に行い、即応態勢を維持しており、昨年は、関東甲信地方から東北地方における大雪、広島における土砂災害、御嶽山の噴火等が発生し、人命救助等の活動を実施しました。
 一方、国外ではマレーシアの民間航空機の消息不明に伴う国際緊急援助活動を実施し、南スーダンにおける国際平和維持活動では、着実に成果を収めております。アデン湾における海賊対処では、自衛隊から多国籍連合任務部隊に司令官等を派遣する方針が決定され、海賊対処行動における実効性の向上が期待されています。
 また、昨年は国内における統合訓練、日米共同統合訓練等を実施し、統合運用能力等の維持・向上を図ることができました。
 我々自衛隊は、真の即応が求められる時代において、統合運用の伝統を受け継ぐとともに、精強性の維持・強化を図り、隙のない体制を確立するべく、陸海空自衛隊が心を一つにして統合運用をさらに進化させ、事態に即応し実効的に対応できる態勢を維持していく所存です。
 本年も隊員諸官とともに、統合運用体制の更なる実効性向上に努め、与えられた任務の達成に邁進することを誓い、新年の挨拶とさせていただきます。

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