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自衛隊ニュース   1126号 (2024年7月1日発行)
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家族支援施策はホンモロコ
大津駐の隊員と家族
琵琶湖で「幸せ」の時
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菊地優希3陸曹(4陸曹教総務科)
 「家族支援施策はホンモロコでいこう」ーー。その言葉を初めて聞いたとき、大津に在住している人にしか分からない秘密の暗号だと思った。そして、のちにホンモロコが琵琶湖の固有種であることを知った。
 ホンモロコ捕りが始まり、水槽で飼い、白いお腹が上を向いていたら冷凍庫へレッツラゴーさせ、どんな調理をすれば一番おいしく食べられるかなど、「家族施策」を大成させるため、準備を入念に行った。
 そして迎えた当日は晴天に恵まれ、子供たちのキラキラとした笑顔を見ることができた。自分の担当はホンモロコ&ポテト揚げ職人であり、カリッと香ばしく揚げられるよう留意した。
 家族がおいしそうに食べる姿を見て、とても幸せな気持ちになった。普段は家族にお礼が言えない人でもこの機会に思いを伝えられたのではないかと考えると、とてもいい施策なのではないかと思った。
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萩原虎(たいが)君(中混団・萩原曹長長男)

「また参加したい」

 今日は「大津駐屯地隊員家族の日」というイベントに参加するため、父ちゃんの仕事場に家族みんなで行きました。
 びわ湖に入ってみんなでモロコを捕るるイベントです。会場につくと、ポテトや焼き鳥、モロコの天ぷらが出てきて食べました。とてもおいしかったです。モロコはびわ湖にしかいない小さな魚です。
 司会のおっちゃんの「いってらっしゃい!」の合図でみんなでびわ湖に行きました。少し風が強くて波があったので、あんまり水の中が見えなかったです。
 モロコかは分からないけど、魚を見つけても速くて全然網ですくえませんでした。途中で父ちゃんが滑ってびわ湖に落ちて、誰よりもびしょびしょになりました。
 びわ湖でモロコは捕れなかったけど、家族みんなで参加できて楽しかったです。
 父ちゃんはお昼から仕事場の人とお酒を飲んで楽しそうでした。楽しそうな仕事場でいいなって思いました。また、来年も家族みんなで参加したいです。


おんがレガッタ "激漕"
10チーム出場、4位入賞も
芦屋
 芦屋基地の傍らを流れる遠賀川で5月25、26の両日、「第26回おんがレガッタ大会」が行われた。
 25日は男子の部が行われ近隣の市や町から54チームが参加。芦屋基地からは所在部隊が結成した総勢10チームが挑んだ。
 予選から熱い戦いが続く中、大会中盤には「遠賀町町制60周年」を記念して第13飛行教育団のT4(2機)が航過飛行を行い、来場者が手を振るなど大会は大きな盛り上がりを見せた。
 選手たちは力の限りオールを漕ぎ、芦屋基地司令チームを含む6チームが準決勝へ。さらに芦屋救難隊チームが決勝戦へ進出した。
 決勝戦は手に汗握る熱戦となり、芦屋救難隊チームはわずか0・6秒の小差で入賞を逃し、第4位となった。
 各チームからは、痛恨の敗退の悔しさを晴らし次回は必ず入賞する、というみなぎる闘志を感じ取ることができた。

さくらんぼマラソン支援
神町
 神町駐屯地(駐屯地司令・山本雅史陸将補)は6月2日、東根市主催の「第21回果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会」を支援した。
 大会は神町駐屯地を発着点に東根市の果樹地帯を駆け抜ける東北最大級のマラソン大会の一つで、約7600人のランナーが出走した。
 太陽がうっすらと透けて見える曇り空の下、山本駐屯地司令がスターターを務めた5キロの部を皮切りに3キロ、ハーフマラソン、10キロの各部が行われた。楠見晋一師団長もハーフマラソンを完走するなど多くの隊員が今年もランナーとしても参加、力走した。
 マラソンコースには地元の中学生らがさくらんぼ等を配るコーナーが設けられ、ランナーたちはうす曇りの最高のコンディションの下、旬の味を楽しみながら駆け抜けていった。
 駐屯地営庭のメイン会場では、軽装甲機動車、偵察用オートバイの装備品展示を行うとともに、野外入浴セットを使用した「足湯」を開設。開会式前から親子連れらでにぎわった。
 また、野外炊事車による自衛隊特製カレーを約500食炊事し、地元の中学生が配布するなど、地域と連携した広報活動も実施した。

国スポ馬術に協力
青野原
 青野原駐屯地(司令・栗田千寿1陸佐)は「SAGA2024国民スポーツ大会競技別リハーサル大会・馬術競技」(6月1〜2日、三木ホースランドパーク)の協力を担任した。第8高射特科群(青野原)、中部方面特科連隊(姫路)及び中部方面後方支援隊第302高射直接支援中隊(青野原)の隊員50名で馬術競技協力隊を編成して臨んだ。
 障害飛越競技運営協力に必要な障害物資材の運搬、設置、各競技種目に応じた障害の組替え等について日本馬術連盟のコースデザイナーと連携して訓練を実施。リハーサル大会運営を通じて「国民スポーツ大会本大会・馬術競技」(10月9日〜13日)の円滑な運営協力に万全を期した。
 馬術競技は選手と馬が一体となって競技を行うという特性があり、障害の円滑な組替えと復旧により出場選手は快く走行ができ、観客にも満足感を与えることができる。大会期間中の隊員は緊張の続く中、迅速かつ整斉とした行動で競技の引き立てに寄与した。

森下陸幕長と高良山走る
前川原幹候校
 陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・吉川徳等陸将補)は5月27日、同校開校70周年を記念し、森下泰臣陸上幕僚長とともに高良山登山走を実施した。
 時折強い雨が降りつける中、吉川学校長の案内のもと森下陸幕長がスタート、その後1個候補生隊約240名が追いかけるように走り出した。
 森下陸幕長は幹部候補生学校から高良大社までの距離5・6キロ、標高差156メートルのコースを候補生時代の思い出をたどりながら完走した後、後続の候補生たちを大きな声で激励。
 幹部候補生たちの修学意欲を一層振起し、幹部候補生学校の士気を高揚した。

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