私は、孤児院の簡易宿泊施設の設計や倒壊建物の解体方法の検討が主な任務です。そうした活動等で孤児院や学校等の子供達と接触する機会が多いのですが、そこで感じるのは、ハイチの子供達は非常に勉強熱心であるということです。クレオール語だけでなく、仏語、英語も話せる子供もいます。 しかしながら、文房具は不十分であり、授業も仮設テントで行っている学校も多く環境は良いとは言えません。活動を通じて、微力ながらそのような環境の改善、そしてハイチの復興の一助になりたいと考えています。 また、日本で支えてくれている部隊、家族等に対する感謝を忘れず、自分の役割を果たし、無事帰国したいと思います。
10月15日、横須賀基地の逸見岸壁で、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動水上部隊第5次隊(派遣部隊指揮官第1護衛隊指令・篠村靖彦1海佐)、護衛艦「むらさめ」(艦長・管野正隆2海佐)、護衛艦「ゆうぎり」(艦長・鈴木亨2海佐)の帰国行事(執行者=横須賀地方総監・高嶋博視海将)が行われた。 松本大輔防衛大臣政務官、自衛艦隊司令官(倉本憲一海将)をはじめ隊員家族及び関係者ら約580名が参列した。 多くの関係者が見守る中、篠村派遣部隊指揮官が松本防衛大臣政務官に対し、任務の完遂を報告した。その後、第5次隊に対し、内閣総理大臣特別賞状と盾が授与され、松本防衛大臣政務官は「諸官が行った任務は、『人類共通の敵』である海賊と闘い、海上交通に安全をもたらし、我が国のみならず、この海域を利用する全ての国の繁栄の礎を築くという極めて重要かつ崇高なものであり、その完遂に心から感謝申し上げます」と訓示を述べ、派遣部隊の労を労った。 引き続き、自衛艦隊司令官が「篠村隊司令の指揮の下、一致団結、厳しい環境条件の中、様々な困難を克服し、計34回護衛を実施、外国の商船を含め307隻の船舶を1隻の被害も出さず無事アデン湾を通航させた。国内の船舶運航事業者、商船乗組員のみならず、国際海事機関を始めとする世界各国の関係機関からも高い評価を受けている。更に精強な部隊の錬成に向けて精励すること並びに今回の行動で自らが果たしてきた役割と成果に大いなる誇りと自信を持ち、今後の勤務の資とすることを期待する」と訓示した。その後、来賓紹介が行われ帰国行事は終了した。 現在は、8月23日に大湊基地から護衛艦「せとぎり」と、同26日に佐世保基地から護衛艦「まきなみ」がそれぞれ出港し、6次隊としてソマリア・アデン湾沖で護衛任務を遂行している。