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自衛隊ニュース   2010年11月15日号
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体育学校特集 2面

パキスタン国緊隊、任務完遂し無事帰国
《福岡駐屯地》
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 パキスタン国際緊急航空援助隊(隊長・石崎敦士1陸佐以下約200名=第4師団基幹)が10月26日、空自KC767空中給油・輸送機と民航機で福岡空港にそれぞれ帰国した。同隊は、8月31日から10月10日までの間、CH−47ヘリ3機とUH−1ヘリ3機を使用して大洪水被災者に対する支援物資約260トンなどをパキスタン中部ムルタンを拠点に空輸してきたもので、同国のギラーニ首相をはじめ各閣僚から感謝の言葉が贈られるとともに国際社会から高い評価を受けた。福岡空港に到着した約140名は原隊の福岡駐屯地に移動、木崎俊造西方総監、宮島俊信CRF司令官、木野村謙一4師団長をはじめ隊員、留守家族の盛大な出迎えを受けた。帰国行事では、石崎隊長が木崎総監に隊旗を返還したあと、木崎総監が北澤俊美防衛大臣訓示を代読、派遣隊員の労をねぎらった。一方、現地で使用した陸自ヘリなどの装備品を搭載した海自輸送艦「しもきた」が11月9日、呉基地に帰国した。

世界一周の航海終え帰国
海自遠航部隊
156日間、11カ国15寄港地を歴訪し親善深める
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 平成22年度遠洋練習航海部隊が10月28日、東京・晴海埠頭に帰国した。実習幹部約190名を含む総員約730名は、156日間にわたって約5万3000キロを航海し、11ヶ国、15寄港地を歴訪した。

 午前8時過ぎ、練習艦「かしま」「やまぎり」、護衛艦「さわゆき」は晴海埠頭HK岸壁に接岸。雨天のため、帰国行事は旅客ターミナルで行われ、安住淳防衛副大臣、杉本正彦海幕長、高嶋博横須賀地方総監をはじめ、来賓や乗員家族らが出迎えた。10時半から開始した帰国行事では、練習艦隊司令官の徳丸伸一海将補が「156日間の世界一周の遠洋練習航海を終え、ただいま帰国いたしました」と帰国報告。これを受けた安住副大臣は、訓示で実習幹部に対し「(この遠洋練習航海で)様々な国々で多くの人々と出会い、視野を広げる絶好の機会を得たと思う。遠洋練習航海部隊の寄港そのものが各国に伝えたメッセージは、きわめて重要であった」と評価するとともに、「諸官は今後、海上自衛隊はもとより、防衛省・自衛隊の核心となる人材である。諸官に対する期待は大きく、このたびの経験を生かし、本日を新たな出発点として、より一層自分自身に磨きをかけていくことを期待する」と述べた。続いて杉本海幕長が訓示に立ち、「その若さをもって失敗を恐れず、真っ直ぐ正直に『行き脚のある』初級幹部として、何事にも積極的に挑戦し、精進を続けてもらいたい」と実習幹部を激励した。

各寄港地で交流も
 遠洋練習航海は、昭和32年から毎年行われ、今年で54回目。初級幹部としての基礎的な知識・技能の習得、シーマンシップの育成などを目的とし、同時に訪問国との親善を深めることで国際的視野を養う。  今回の遠航部隊は、太平洋からパナマ運河を抜け、太平洋、地中海、インド洋を通る世界一周の航海を行った。寄港地では、日米安全保障条約締結50周年、メキシコとの交流400周年、ポルトガルでは修好150周年、トルコではエルトゥールル号の遭難120年など各地で節目の年を迎え、遠航部隊は様々な行事に参加して現地との交流が図られた。

寄港地(訪問順)
パールハーバー(アメリカ) サンフランシスコ(アメリカ) サンディエゴ(アメリカ) アカプルコ(メキシコ) チアパス(メキシコ) サントドミンゴ(ドミニカ共和国) ボルチモア(アメリカ) リスボン(ポルトガル) ナポリ(イタリア) アレキサンドリア(エジプト) メルシン(トルコ) ジブチ(ジブチ) マスカット(オマーン) ジャカルタ(インドネシア) 釜山(韓国)


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