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2010年2月1日号 |
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鳩山首相「日米同盟の深化を」 |
高級幹部会同 |
防衛政策方針の周知徹底 |
高級幹部170名出席 |
重要課題の意見交換図る |
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第45回自衛隊高級幹部会同が1月13日、自衛隊最高指揮官の鳩山由紀夫首相を迎え、防衛省市ヶ谷庁舎2階講堂で行われた。これは、防衛省の政策方針を自衛隊の高級幹部に周知徹底させるとともに当面する自衛隊の重要課題について意見交換することを目的としたもので、北澤俊美防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部約170名が出席した。午前10時、鳩山首相が防衛省A棟正面玄関前に到着、第302保安警務中隊による特別儀仗を受け、北澤大臣ととともに巡閲した。次いで、A棟講堂内に整列する高級幹部を前に、鳩山首相と北澤大臣がそれぞれ訓示(全文は2面に掲載)した。引き続きプロ野球楽天イーグルス前監督の野村克也氏の講演や海上自衛隊と東北防衛局の各発表などが順次行われた。 |
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ハイチでM7大地震発生 |
国緊隊100名出発、C-130も被災者ら空輸 |
死者15万人を超える |
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カリブ海に浮かぶハイチ共和国で1月12日午後4時50分(日本時間13日午前6時50分)すぎ、マグニチュード(M)7・0の大地震が発生、首都ポルトープランスを中心に多数の建物が崩壊、死者数が15万人を超える大災害となった。
ハイチ政府からの自衛隊部隊の派遣要請を受け、外務省とも協議した結果、北澤俊美防衛大臣は15日、統幕長と支集団司令官に対し、国際緊急援助隊に係る準備指示・命令を発出した。これに伴い、米国アリゾナ州で訓練のため派遣されていたC―130輸送機1機が帰国を中止し、マイアミの米空軍基地へ向かった。同機は17日、北澤大臣の輸送命令を受け、山下隆康1空佐ら自衛隊調査団やJICAなどの医療チーム、器材をハイチに空輸するとともに、帰路はハイチで被災した米国人らをマイアミへ緊急空輸した。(写真=米国で訓練中のC―130がマイアミ、ハイチ間で国緊隊員や被災民の空輸にあたった)
20日、北澤大臣は国際緊急医療援助隊の派遣命令を発出。これを受けて同日、陸自海田市駐屯地で「ハイチ国際緊急医療援助隊」(隊長・白川誠1陸佐以下約100名=医官14名を含む医療関係者約40名=)の編成完結式が行われた。式では、幹部や留守家族多数が見守る中、駐屯地グランドに派遣隊員が入場、整列したあと、壇上で平野治征旅団長が白川隊長に色鮮やかな隊旗を授与した。次いで、白川隊長が平野旅団長に編成完結を報告。これに対して平野旅団長は「自信、誇り、安全の三つの言葉を胸に任務を完遂するよう」訓示した。派遣部隊は翌21日、成田空港に到着。火箱芳文陸幕長をはじめ高級幹部、家族多数の見送りの中、白川隊長は「被災者の方々の目線に立って、真心のこもった支援を行って少しでもハイチで苦しんでいる方々のお役に立ちたい」と抱負を語り、民航機でハイチへ向け出発した。(写真=家族や関係者の見送りを受け、成田空港を出発(1月21日)
また、空自「ハイチ国際緊急援助空輸隊」のC―130輸送機の交代機が21日、小牧基地を出発、引き続き、米国フロリダ州とハイチ間の人員、物資輸送にあたる。 |
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