「防災の日」の9月1日、政府は東海地震と東南海・南海地震が連動して発生した場合を初めて想定(▽発生日時【9月1日午前7時頃】▽震源地【和歌山県南方沖】▽地震規模【M8・7】▽最大震度【震度7】)し、菅直人首相以下全閣僚が参加して地震災害応急対策の実施体制を確保するための訓練を静岡県伊東市や千葉県君津市などで実施した。
防衛省・自衛隊は、防災週間(8月30日〜9月5日)に際し、この訓練に参加、各機関と連携しながら被災者の救出・救助活動や救援物資の輸送などに当たった。また、地方公共団体などが行う総合防災訓練に参加して、地方公共団体などとの連携の維持・強化を図った。
統合防災演習
平成22年度自衛隊統合防災演習(実動演習)が、8月29日から8月31日まで(機能別訓練)と、8月31日から9月1日まで(総合訓練)の2区分にわたって、折木良一統幕長を統裁官に市ヶ谷駐屯地や参加部隊の所在地、静岡県総合防災訓練各現地会場などで行われた。これは、東海地震発生時における自衛隊の統合運用による対処要領を関係機関と共同して実践的に演練し、自衛隊の災害対処能力の維持・向上を図ることを目的としたもので、統幕、陸海空自衛隊等人員約1600名、車両約400両、艦船4隻、航空機17機が参加した。 |