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2010年10月1日号 |
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スポーツよもやま話 |
根岸直樹 |
「石の上にも3年 」日本ハム・中田翔 |
人間的に大きく成長 |
一歩一歩前前進続ける |
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久し振りに会った大阪のプロ野球担当記者が「近頃の若い連中は…」といった世間話の中で「そういえば翔が変わったなあ」としみじみ口にした。翔とは日本ハム・中田翔内野手(21)のことだ。
大阪桐蔭高から07年、高校ドラフト1位指名で日本ハムに入団。“怪物"清原和博(PL学園-元西武-巨人)を凌駕(りょうが)する大物と期待された強打者。高校通算87本塁打は、31本の清原に大差をつけていた。語り草になった170b弾も、強打者の大きな勲章として、「即戦力」と期待されたのだが、一軍ではなかなか芽が出なかった。
もっとも、二軍のイースタンリーグでは、2年目に怪物の一端を見せつけ、82試合で30本塁打、95打点と2冠王を取っている。しかし、一軍では2年間で22試合、10安打、1打点、打率・278。故障なども禍いしたが「チヤホヤされてテングになっている」という見方をする向きがなかったわけではない。
その中田翔が「変わった」というのだ。これまでは先輩に対しても“タメグチ"をきいていたのがデス、マス調に変わり「頭も低くなった」と担当記者も認めている。「野球バカな息子ですので、日本ハムで私生活から鍛え直してほしい。皆さんもよろしく」といっていた母親・香織さん(46)の親心が読めてきたのか。3年目の今季、夏場に入る頃から本領の一端をのぞかせ始める。
8月下旬には10戦連続安打をマーク、本塁打も9本(9月20日現在、初本塁打は7月1日の対ロッテ戦)打った。試合前、大先輩の稲葉から、対戦相手投手の持ち球、クセを教えてもらったり、プロ入り2年先輩のオリックス・T岡田(22)のノーステップ打法のビデオを繰り返して見たりして、打撃フォームの研究を続けている。
それでも“兄貴分"のダルビッシュにいわせると「まだまだ甘い」ということになる。「ちょっといいからと、努力することを忘れてファンや担当記者にいい顔してみせたり、日焼けサロンに通ったりするのは10年早い。調子に乗るな。オレはまだ認めていない」というのだ。
しかし梨田監督は「野球選手としても人間的にも、この2年間でひと回り大きくなった。確実に成長している。休みの日でも合宿(千葉県鎌ヶ谷)でマシン打撃をこなしてるそうじゃないか。ウチ(日本ハム)の大切なスター候補生。大事に育てたい」と暖い目で見守っている。
中田は「4月に左ひざ半月板を手術したことが、ボクにとっては大きな転機になったと思っています」と前置きして、こう話してくれた。「一番バットを出しやすい位置、ボールを見やすい頭のライン、左への重心移動のタイミング…。いろいろ試行錯誤の中ですけど一日一日、1試合1試合、1打席1打席を大切に、一歩ずつ前進していくつもり。気になることがあったら、何でもいって下さい」。
1発を気にして、終盤戦は相手投手の内角攻めにあい、3振も増えて終盤、打線からはずされることもあったが「3振をおそれていてはダメです。頭はヤバイけど、体なら当たっても平気。チームのために、とにかく塁に出ること。それがボクの役目」と胸を張っていた。
「石の上にも3年」というが、中田翔は変わった。来季はきっと「大輪の花」を咲かせてくれるだろう。 |
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HOME's English Class(防衛ホーム英語教室) |
I 'm hung up |
アイム ハング アップ |
手も離せないぐらい忙しいよ |
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秋めいてきました。急な気温の変化に体がついていかないところもありますね。
涼しくなりました。秋の虫の音も聞こえてきます。一年で一番過ごしやすい季節を楽しめるといいですね。読書、ハイキング、グルメ、皆さんの秋は、どんな秋になるんでしょうか。
今回の表現は、"I'm hung up"「手も離せないぐらい忙しい。」です。Hung upは、「動きが取れない、苦境に立った」といった意味です。これから年末にかけて仕事を仕上げていく時期でもあります。計画的に余裕を持った仕事をしたいものですが、最近は次から次に新しい仕事が舞い込んできますよね。その対応も大変なものがあります。そんな時に、「手も離せないぐらい忙しい。」と職場で表現するのは、控えたいものですが、その後に、気の利いたジョークを入れると場も和みます。決まり文句は、言った後に、会話がうまれたり、場の雰囲気が和んだりするように使うのがベストです。日本人に多い言い放しにならない工夫がその人の表現力、会話力となっていきますね。
猛暑のあとに、さーっと涼しくなった気がします。残暑が厳しく「暑い、暑い!」といっていたのも1、2週間でしたね。急な気温の変化で調子が出ない方もいるかと思いますが、夏の疲れをゆっくりととって、秋を楽しみましょう。
それでは、今週もストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。
〈スワタケル〉 |
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防衛ホーム 俳句コーナー |
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辛うじて生家を偲ぶ一位の実 小川淑子
魚屋の鉢巻に付け赤い羽根 畠中草史
水際ほど根元枯れゐる蘆の花 本多令佳
存へて妻と静かに新酒酌む 江口景舟
盆栽を囲ひて終へし冬支度 鈴木余汐
人様に稲刈り頼み幾年ぞ 川又勝彦
試食して頷き入る葡萄園 桑野英毅
移り来し里に老いゆく秋祭 畠山征宇
鶺鴒の急に突堤引きかへす 小田知佳
途切れなく霧の中よりリフト現れ 田中雅巳
秋惜しむ一人静かに長湯して 米田ふさゑ
身をまはし博多帯とく十三夜 小田切松枝
十薬を軒端に干して妹老いぬ 鶴間俊子
水溜り跳んで花野の道へ入る 井戸田盛男
堂縁の風をあつめて走り萩 守家政子
風騒ぎ叩き頃なる新大豆 江上敏子
高原のメルヘンとして赤とんぼ 須釜嚠子
秋風に僧衣を捌き遠ざかる 水野 正
選 者 吟
稲雀小出しにこぼれどつと翔つ 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供) |
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