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2010年9月1日号 |
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緊急航空援助隊 |
パキスタンへ |
陸海空530隊員順次出発 |
楠田政務官「高い士気をもって任務に精励し、無事帰国を」 |
福岡駐屯地で隊旗授与式 |
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7月下旬からパキスタン各地で始まった記録的な豪雨により、約1600人以上が死亡し、1380万人が被災を受ける未曾有の被害が発生、現在も被災民は不自由な生活を続けている。
防衛省は外務省とともに現地に調査団を派遣して治安状況などを検討した結果、「自衛隊の活動は可能」と判断した。北澤俊美防衛大臣は8月19日、国際緊急援助隊派遣法に基づく準備命令を発出。同日夕、先遣隊約20名が防衛省で見送り行事を行ったあと、成田空港から現地へ向け出発した。次いで、北澤大臣は翌20日夕、陸自ヘリ部隊などに正式に派遣命令を発出。これを受けて、翌21日、福岡駐屯地で隊旗授与式が行われた。
式では、第4師団司令部前に整列した「パキスタン国際緊急航空援助隊」の第1次隊50名を前に、楠田大蔵防衛大臣政務官が石崎敦士隊長に力強く隊旗を授与した。楠田政務官は訓示の中で、「国民の代表として、これまで平素の訓練や国内の災害派遣で培った技術と国連PKOでの経験を活かし、パキスタンの救済に貢献するよう」、また「高い士気をもって任務に精励し、派遣隊の全員が一致団結して、この名誉ある任務を終えて無事帰国するよう」激励した。引き続き、第1次派遣隊員50名は駐屯地隊員や留守家族の見送りを受け、福岡空港を出発。翌22日夜、活動拠点とするパキスタン中部ムルタンに到着した。
緊急航空援助隊は第4師団を基幹に石崎隊長以下人員約200名、UH-1・CH-47ヘリ各3機で編成。また、海自が人員160名、輸送艦「しもきた」、空自が人員150名、C-130輸送機をもって、装備品の輸送にあたっている。 |
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