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自衛隊ニュース   2010年9月1日号
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ソマリア派遣隊員帰国
150日間、海賊対処任務を完遂
《館山》
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 第21航空群(群司令・山本敏弘海将補)では7月2日、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処に従事していた第21航空隊搭乗員(派遣隊長・寺内孝夫3海佐)の出迎え行事を行った。
 寺内3佐以下8名の派遣隊員は1月25日、館山航空基地を出発、海賊対処活動に派遣された護衛艦「おおなみ」に搭載の2機のSH-60Kとともに臨時乗組していた。この度、150日間にわたる過酷な任務を完遂し、無事帰国した。
 派遣隊員家族及び来賓、基地隊員が派遣隊員を出迎える中、群司令が「諸君の活動は海賊対処を通じ、我が国が国際社会の責任ある一員であることを示したものであり、その意義は極めて大きい。これを誇りにするとともに、本行動から得られた多くの教訓を今後の業務等に活かし、部隊での中心となって活躍してもらいたい」と訓示したあと、派遣隊長は「任務行動を完遂し、本日8名の搭乗員とともに無事に帰国できたことをとても嬉しく思います。現地では空からの監視の目として航行する商船の護衛にあたりました。こうした活動が、国際貢献の一助となったと思うと誇りに感じます」と述べた。
 第21航空群からは、現在ソマリア沖・アデン湾に派遣中の隊員を含め、これまでに延べ100人以上の隊員が、海賊対処法に基づく海賊対処活動に派遣されている。


44掃隊「ながしま」が米海軍掃海艦と交歓
《舞鶴》
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 第44掃海隊「ながしま」(艇長・澤井正明3佐)は7月1日、親善及び補給と乗員の休養をかねて舞鶴港自衛隊桟橋に入港したアメリカ海軍掃海艦「ガーディアン」(艦長・ブライス-ベンソン少佐以下約70名)と交歓行事等を実施し、乗員相互の友好と親善を深めた。
 訪問では艦上昼食会、特別公開、表敬訪問、史跡研修、清掃作業、スポーツ交歓、バーベキューなどが行われた。
 7月2日の特別公開には、地元幼稚園児32名が艦を訪れ、「ウェルカム トゥ マイヅル」と、大きな声とともに乗員に手作りのペンダントを送るという一幕も見られ、微笑ましいひとときを過ごした。
 7月4日の「ガーディアン」乗員と海自隊員合同による市内「共楽公園」での清掃作業では、小雨の降るあいにくの天気にもかかわらず皆気持ちよく清掃作業に励んでいた。午後から行われたスポーツ交歓、バーベキューは、当日がアメリカ合衆国の独立記念日であったため、米軍側がホストとして肉や飲物を準備して盛大なものとなった。途中「ガーディアン」艦長からのスピーチにおいて「この度の親善訪問が日米同盟の一つの礎となる」という言葉もあり、双方が日米の絆を一層深く感じたところである。
 スポーツ交歓は舞鶴海曹会も加わってソフトボールとフットサルが実施され、一部に日米混合チームも取り入れるなど、終始盛り上がった。試合終了後、お互いの健闘を称え合う姿が印象的だった。
 7月5日の出港では艦長以下乗組員は、舞鶴市民と舞鶴の素晴しい風景に別れを惜しんでいた。
 今回の米艦入港に際しては、護衛艦2隻が、東舞鶴の自衛隊桟橋から西舞鶴の京都府公共ふ頭に移動することとなった。これは、当初、在日米軍が海上保安庁に「ガーディアン」の舞鶴入港を申し入れた際、海保は、公共ふ頭への入港を京都府に打診したが、京都府から、「米艦を自衛隊桟橋で受け入れて欲しい」旨の依頼を受け、護衛艦が公共ふ頭に移動したものである。
 結果として、自衛隊と京都府が協力して、米艦を無事に出迎えることができ、地元自治体との協調態勢の強化に繋がった。


日米安保50周年
鹿児島に日米艦入港
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 第16護衛隊(「せんだい」、「あさゆき」及び「ちょうかい」)による鹿児島港(谷山港区)での自衛隊みなと祭りの参加に併せて実施した米海軍「USS J.S.McCain」との日米安保改定50周年記念交歓行事が、自衛隊鹿児島地方協力本部を含めた日米の関係部隊(機関)の支援を得て、7月9日から11日の3日間にわたって行われた。
 記者会見での米艦艦長挨拶では、「鹿児島の自衛隊みなと祭りに、日米安保改定50周年記念として海自の3艦とともに入港した。日米の強い関係は日本や東アジアにおける安全保障、繁栄の礎になっている。この寄港は米国の責務を示しており、今後も日米の関係を強め、親睦を深めたい」と述べた。
 今回の日米艦の同時入港、一般公開、満艦飾、電灯艦飾等を通じて、広く国民、特に鹿児島県民に日米安保に基づく海自と米海軍の緊密な関係を大いにアピールでき、日米共同の深化に大いに効果があった。

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