部隊における訓練中の災害や通勤途中に災害に遭遇し、疾病等が治癒した後もなお身体に障害が残り、職務遂行能力に支障をきたした場合、じ後の勤務や退職後に役立つ何らかの職業技能を持つことができればと考えられるのは当然のことではないでしょうか。このような境遇に陥られた隊員の方々(障害等級に該当する隊員)に対し、国家公務員災害補償法に基づき防衛大臣の承認を得て、円滑な部隊復帰及び社会復帰の促進に寄与することを目的として、身体的機能・労働能力回復のための更生指導を行うために昭和31年に設置された部内機関が自衛隊中央病院職業能力開発センター(旧職能補導所)です。 職業能力開発センターでは、公務(通勤)災害を受けられた方々に対し、平成23年度の入所希望調査を10月末まで行っています。昨年度より新しい建物となり、車イス利用隊員や女性隊員の入所にも対応したバス・トイレ付の居室もできました。 入所可能人員は20名、期間は平成23年3月下旬〜24年3月上旬の1年間(6ヶ月コースも有り)、所属は自衛隊中央病院付となります。入所資格及び職業能力開発センターの業務につきましては、パンフレット及び陸自指揮システム「自衛隊中央病院ホームページの職業能力開発センター」をご覧ください。現在実施している科目は、プログラム開発科、情報システム科、木工科、建築設計科、機械設計科、一般事務科(一般事務科のみ6ヶ月コースも有り)です。 (※海上・航空自衛隊につきましては、部隊の相談窓口か又は直接自衛隊中央病院職業能力開発センター(電話8-61-6313)にお問い合わせ下さい) なお、陸海空自衛隊の部隊における相談窓口は、陸:駐屯地業務隊(賠償・補償担当)、海:基地業務隊(厚生担当)、空:基地業務担当部隊(厚生担当)です。