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自衛隊ニュース   2010年11月15日号
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姫路白鷺太鼓部
創設20周年祝う
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 11月6日、姫路白鷺太鼓部創設20周年祝賀会が兵庫県姫路市の総社会館で開催された。
 姫路白鷺太鼓は、国宝姫路城の膝元に駐屯する姫路自衛隊として地域の伝統芸能を自衛隊の手で残そうと平成2年6月に発足。以来、出演回数393回、聴衆人数は延べ約174万6千人を数えている。同太鼓は西播磨地区を中心に活躍している陸上自衛隊姫路駐屯地の隊員で構成されている。
 太鼓部の顧問である姫路駐屯地司令藤木隆志1陸佐は、日々(課業外)錬成を行い、休日に演奏活動を行っている隊員に対し「今後も姫路駐屯地の隊員として、また、太鼓打ちとして自分を磨いてもらいたい」と祝賀会の始めに激励。次に太鼓部による感謝演奏、余興で太鼓部OBによる祝賀演奏、また全自衛隊音楽まつりのために集結している全国の太鼓チームからのお祝いビデオが放映されるなど、祝賀会は多いに盛り上がった。最後に第7代太鼓部リーダーである高田勝2陸曹が謝辞を述べ、祝賀会は盛会裏に終宴した。

行方不明者を捜索
8普連360隊員が災派活動
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 第8普通科連隊(連隊長・豊留廣志1佐)=米子=は10月20日から22日の間、平井鳥取県知事の要請を受け鳥取県西部の山麓、大山町大休峠付近で同18日から行方不明になった男性の、捜索に係る災害派遣を行った。
 20日、朝6時に鳥取県知事から派遣要請を受けた連隊は先行班を6時に、第1中隊長(門脇3佐)を現地捜索隊指揮官に捜索隊41名を6時30分にそれぞれ駐屯地を出発、現地に向かわせた。
 現地対策本部(大山町香取分校跡地)に到着した部隊は、直ちに行方不明者の情報収集及び警察、消防団等と捜索の調整を実施、男性が入ったと思われる山中を捜索したが20日、21日は発見することは出来なかった。しかし、翌22日は連隊長が捜索指揮官となり捜索人員を163名に増員し全隊員が「必ず見つける!」という任務必遂の信念のもと捜索範囲を拡大すると午後1時53分、行方不明者の車両の位置から南西に約1?の阿弥陀川上流の沢で情報小隊の隊員が男性を遺体で発見、現地対策本部に通報するとともに、全隊員で沢沿いに集合し手搬送をもって男性を搬出した。
 じ後連隊は鳥取県知事の撤収要請を受け、任務終了に伴い帰隊した。この間延べ人員360名、車両60両で捜索活動を行い任務を完遂した。

自衛隊サポーターズ
「下甑島での日々が転機に」
新福正志氏
天下の名酒で隊員を激励
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 鹿児島県日置市伊集院町在住の新福正志氏(61)は株式会社長寿庵の代表取締役。全ての工程が完全手作りの「本格焼酎 長寿庵」「本格焼酎 長寿院」を送り出し高い評価を得ている。長年にわたり県警に奉職した新福氏は元々、国防に対し熱い想いを抱いていた。下甑島に赴任し第9警戒隊と親しく交流を重ね、さらにその志を強くしたという。サミットやAPECの晩餐会で供せられた天下の名酒「本格焼酎 長寿庵」は、東シナ海の孤島における男たちの水魚の交わりが世に出るきっかけとなった。
 —国防に対する熱い想いの原点は。
 新福氏 少年時代、終戦記念日の翌日に駅伝大会がありました。青少年を健全に育成していつか再び立ち上がる日が来ることを夢見る。そうした風土で育ちました。一種独特の土地柄が自分に影響を与えました。国防に身を捧げる方を疎かにするなどとんでもありません。戦前には下にも置かぬ憧れの存在だった方々を見下したり貶めたりといった大変愚かなる言動を見聞きしますが、本当に嘆かわしいと感じています。
 —その後、下甑島に赴任されたことが大きな転機となりました。
 新福 平成13年4月に下甑島の駐在所に赴任しました。島の山頂には下甑島分屯基地がレーダー基地として展開しています。司令以下の皆様との交流は離島という環境のなかで自然と親密なものとなりました。
 離島・僻地という決して恵まれているとは言えない環境で国土防衛という崇高な使命を担い、日夜職務に精励される隊員の姿やその生活信条が私の琴線に触れました。折りに触れ盃を汲み交わし、多感な少年時代のように熱く人生や国防を語り合いました。その場で汲み交わした焼酎こそ、私が10年の歳月をかけ開発した「本格焼酎 長寿庵」です。「いつの日か商品化して世の中に送り出そう」と毎夜のように語り合いました。商標権を取得し業務を展開するのはその数年後のことですが、まさしく、下甑島における3年間で皆様と親交を深め、その絆のなかで生まれた焼酎なのです。
 —改めてメッセージを。
 新福 鹿児島本土に戻ってからも皆様には以前にも増して厚情をいただいています。島津義弘公を祀る徳重神社で開催された参加者3000人の銃剣道大会で初参加の下甑島分屯基地の選抜チームが優勝の栄に浴された際には、先導を仰せつかり拙宅までパレードいたしました。また、西部航空警戒管制団司令のご招待を受け、協力者として感謝状を賜ったことも感慨深く心に残っています。
 近年、領土侵犯に対する対応が悪影響して危機意識の低下が叫ばれるなかでの皆様の生きざまと高い志には万雷の拍手を贈るものであります。弊社商品が皆様に愛され、ひいては士気の高揚に寄与できれば有難いものだと考えております。

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