防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年11月15日号
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中村2曹、海自初の参加
米海軍CPO教育
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 海自第4整備補給隊航空機整備隊発動機班の中村悦子2曹は8月12日から9月17日までの約5週間、米海軍厚木基地CPOセレクティ研修に参加した。
 これは米海軍の曹長昇任予定者(1曹)が召集されて、曹長になるために必要な気力、体力、精神力、指導力等を鍛錬するための研修であり、曹長に昇任したならば定年の4年延長、部下の成績(序列)決定権などが得られる。
 研修は毎朝午前5時からの体力錬成のほか、座学、セレクティートレーニング(2日に1回程度教官から出題された課題を研修者総員の前で発表する)などを行った。
 訓練および行事としては、行進訓練、富士登山、奉仕活動、洗車(隊員の車を洗車)、硫黄島研修、ゴルフトーナメント(教官のキャディとしてひたすら走るだけ)、9・11(同時多発テロ)追悼セレモニーの計画進行、ピンニングセレモニー(曹長として階級章が付与される儀式)、カーキーボール(曹長になりカーキー色の制服を着られることを祝うパーティ)などがあった。
 特に辛かった事は専門的事項についての英語表現力が難しく意思疎通ができず同期に大変迷惑をかけたことと、夜は教官から与えられた課題を期限内にこなすため睡眠時間3時間程度という状況にありながら、ミスをすると連帯責任でチーム鍛錬(腕立て等)が科せられたことであると中村2曹が振り返っている。
 しかし、中村2曹は持ち前の好奇心とリーダーシップそして、趣味としているドラゴンボートチーム訓練で鍛えた身体でこの厳しい訓練に耐え、何よりも同期の多大なる協力を得て見事この研修を修了した。
 今回のCPOセレクティ研修参加は、世界に展開している米海軍として史上初めての他国ネイビーセィラーの参加であり中村2曹は12代米海軍最先任上級兵曹長(MCPON)リック・ウェストから名誉CPOとして認定を得る偉業を成し遂げた。

コンプライアンス講習会を開催
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 防衛監察本部(櫻井正史防衛監察監)は10月18日、航空自衛隊との共催による「地方コンプライアンス講習会」を航空自衛隊三沢基地(司令・前原弘昭空将補)体育館で開催した。
 この講習会は、外部の有識者を招へいし、「コンプライアンスの浸透による組織風土の改善」を共通テーマとして、主に地方に所在する機関等において実施するものであり、これで6回目の開催となる。今回は、中央大学法科大学院教授の野村修也弁護士が、会場に集まった航空自衛隊三沢基地及び東北町分屯基地所属の職員並びに三沢基地近傍4機関等の職員約350名に対し講演を行った。
 冒頭に、防衛監察本部の内田裕一郎総務課長が挨拶し、講習会を企画した趣旨について説明した。その後、野村修也弁護士が「自衛隊におけるコンプライアンス」と題して、公務員が不祥事を起こす原因について、民間との相違から、いくつかの事例を用いて説明した上で、コンプライアンスとは、「社会からの要請を踏まえ、自分たちで守るべきルールを定め、仕組みをつくり、的確に運用してリスクを封じ込めていく組織的な活動」であり、これは「不祥事が過去に起こっていないから大丈夫というものではなく、組織の力でリスクを未然に封じ込められる態勢が整っているかを考えることでもある」と強調した。更に、講師は、自衛隊におけるリスクとその防止のための仕組みの構築などについて作戦を例に分かりやすく説明した上で、コンプライアンスのためには「自らが所属する組織を大事に思う気持ちと、組織として、不祥事という敵に立ち向かうという強い空気を醸成するなど環境の構築が重要だ」と結んだ。
 防衛監察本部は、今後も部外の有識者等による講習会を各機関と共催していくとしている。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
Good start!
グウッド スタート
幸先がいいね!
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 寒くなって来ましたね。風邪を引いていらっしゃる方も、通勤途上でよく見かけます。皆さんはどうお過ごしでしょうか。今年もあと2ヶ月を切りました。仕事も加速度をつけて忙しくなりそうですね。米国では、10月からハロウィーン、感謝祭、クリスマスと商戦も段階的にきますが、日本ではすでにクリスマスソングが流れ、クリスマスツリーも登場しています。「まだ、早いや」とうい感覚とは別に、クリスマスのことが気になったりします(笑) その前に、もう一仕事ですね。
 今回の表現は、“Good start!"「幸先がいいね!」です。意味は説明が要りませんね。良いスタートですね。日本人は、割合、なんだかんだと心配する人が多いようで、ことの始めに何か悪いことがあると、「なんだか、さいさきが悪いね。」とか、「縁起でもない。」とかを口にしますね。アメリカ人と話をしていると、どうも自分の都合の良いように考えるというか、あまりマイナス思考はしない人が多いようです。くしゃみをしているアメリカ人の友人に「風邪引いたの?」と問いかけると、だいたいは、「そうは思わない。」と返ってきます。
 今回の表現は、もちろん「幸先が良い」ときにそのまま使えますが、何かやり始めたときや、けちが付いたときなどに、プラス思考で良い方向に進むという意味で使うことができます。たとえば、外出する時に、立ち上がりざまにつまずいてしまったとき、「気をつけて」というのではなく、“Good start!"というのです。仕事でしょっぱなからミスがでてしまったとき、心の中で“Good start!"とつぶやいたらどうでしょうか。気が晴れますよ。
 寒いと思ったらすぐに上着を着る、暑いと思ったら一枚脱ぐことをまめに繰り返しながら、体をいたわっていきましょう。寒くなるとそれだけで肩がこったりします。ちょっと体を動かすだけで、気分も血行も良くなります。それでは、今週もストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。〈スワタケル〉

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