静岡市在住の齋藤佳代さんは上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、イタリアに留学。インターン等として在仏日本国大使館やフランスの現地語学学校に勤務し帰国後は法律事務所勤務を経て、現在は故郷の静岡で、毎月1回の公開講演会を主催するNPO静岡塾、インターンシップ斡旋及び学習塾の経営を事業とする静岡塾SK(株)を運営。予備自衛官補の受験経験もある若き行動派だ。
―自衛隊への興味が深まっていった経緯は。
齋藤さん 学生時代は法律のみならず政治・経済・安全保障について積極的に学んでいました。長島昭久代議士のもとで議員インターンをしながら、学生組織である「国際学生シンポジウム」の運営にも携わっていました。安全保障問題に伴う軍事に詳しい仲間もいて、朝霞駐屯地を見学する機会もありました。一昨年に欧州留学を経て帰国し、静岡塾を発足させました。活動の過程で自衛隊友の会や防衛協会、そして自衛隊の方々と直接にお会いして話す機会が格段に増え、種々の見学会や祭事に参加するようになりました。
―これまでに印象に残っているエピソードは。
齋藤 地元に戻ってから初めて自衛隊関係者の方と接した昨年6月20日の「B29日米合同慰霊祭」は、当日朝のテレビニュースで開催を知り、自発的に参加した行事でした。そこでの出会い、予期せぬ再会が、強く今に繋がっています。総合火力演習や清水港祭の際の護衛艦見学も大変貴重な良い経験になりました。また、予備自衛官補の存在を知り、その試験を受けに行ったことが挙げられます。試験を受ける過程で多くの自衛官とお会いし、自衛隊への理解を深めることが出来ました。自衛官の皆様はとても頼もしく、好意的な方々ばかりで、益々自衛隊を応援したいと思いました。直接接触してお話しを聴いたりするなかで皆様の使命感やお人柄を知り、とても好感を持ちました。
―これからの目標は。
齋藤 年齢を問わず国民一般の、自衛隊への正しい理解と応援姿勢をより深めていけるような働きかけに、微力ながら力を添えたいと感じています。緊張感は保ちながらももっと気楽に地元地域で自衛隊関係者の方々のお話しを聴ける機会を自然に増やして沢山のきっかけを産みたいと思います。自衛隊関係組織に所属する方々とも情報発信や共有をしていけたらと思います。そのための「場」や「機会」として静岡塾も活用していきたいです。世代を超え、個人資格で様々なテーマについて情報共有・交流と率直な対話を促進するのが静岡塾です。12月1日には気軽に立ち寄れるサロンとしてカフェ「あん」(静岡・葵区)を開設します。民間有志で自発的、かつ中立的に活動を進めています。近々、静岡塾の公開講演会で自衛官と地域の皆様が意見交換する機会を作りますので、宜しくお願いします。〈シリーズ(11)〉
自衛隊には全国津々浦々で応援して下さる民間の方が沢山おられます。そんな皆様方の「自衛隊に対する愛情」を紙面でご紹介するのが当欄の趣旨です。企画趣旨に合致した市民サポーターにお心当たりがございましたら自薦・他薦をお願いいたします。koho@boueinews.com |