防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年12月1日号
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野外炊事競技会開く
《東北方》
各部隊の料理自慢が味くらべ
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 東北方面隊は11月4、5の両日、演習場秋季統一整備の場を活用し、王城寺原演習場(宮城県)廠舎地区で演習場整備に参加している第6師団及び方面直轄部隊、9個部隊対抗の野外炊事競技会を実施した。
 この競技会は、炊事組の人数、献立、調理時間等部隊に示す事項を最小限とし、各部隊の演習場整備参加人員の食数をもとに、編成人員、階級構成、器資材等細部部隊長計画により、「状況に適合した炊事」を部隊に考えさせることを狙いとして実施した。
 4日に開会式を実施し、翌5日に炊事組の点呼及び食材交付の後、午前8時30分から炊事を開始した。メニューは「ご飯、酢豚、春雨スープ、チンゲン菜のお浸し」で、調理時間2時間30分の熱戦が繰り広げられた。競技は炊事要領、安全管理及び衛生管理を統裁部が、また完成品は部隊名を伏せたうえ、盛りつけと味の出来栄えを君塚栄治総監以下総監部審査員及び競技参加部隊員ら合計18名が厳正に審査した。白熱した接戦のうえ僅少差で、優勝は第10施設群、準優勝は東北方面後方支援隊、第3位は東北方面通信群となった。表彰式において、君塚総監からそれぞれ楯が、また副賞として優勝部隊には巨大な「しゃもじ」が、準優勝部隊には巨大な「はし」が授与された。

空自隊員と協同訓練
《30普連2中》
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 第30普通科連隊(=新発田)第2中隊(中隊長・大泉清司3佐)は10月5日から8日の間、佐渡市で山地行進訓練及び、空自第46警戒隊と警備協同訓練を実施した。
 5日、中隊は佐渡分屯基地に移動した後、行進準備を万全にし、翌6日早朝、中隊長以下42名がドンデン山荘に車両で前進。午前9時50分、目的地である妙見山のマツムシ平に向け、約15キロの山地行進を開始した。この日は秋風涼しい快晴の天候に恵まれ、佐渡を一望できる絶景を背景に、中隊長を核心として高低差の険しい山道を黙々と行進し、午後2時には、金北山頂に到着。引き続き行進を継続し、午後3時、妙見山マツムシ平に全員が無事到着、山地行進能力の向上と中隊の更なる団結強化を図り行進訓練を終了した。
 翌7日、中隊長以下25名は、中部方面航空隊が実施する総合演習「やまぶさ」に参加し、状況下、昼夜を通して航空自衛隊第46警戒隊と協同して佐渡分屯基地の警備を実施するとともに、中隊の一部が仮設敵となって行動した。夜間は真冬並みの寒さとなる中、それぞれの任務を積極果敢に遂行し、8日午前3時32分に状況を終了。この訓練を通じて陸・空自衛隊が互いの警備要領や訓練の特性等を確認した。
 30普連広報では、「今回の佐渡での訓練は山地行進能力を向上させ、また陸・空自衛隊の警備要領を演練でき、成果の拡充を図ることができた」としている。

地元まつりで車両展示が大人気
《40普連=小倉》
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 第40普通科連隊(連隊長・中村裕亮1陸佐=小倉)は10月31日、JR下曽根駅近くの広場において行われた「モール大通り音楽祭」を支援した。
 これはモール大通り音楽祭実行委員会より、イベントの一つとして車両展示の依頼を受けたもので第4中隊の隊員4名が参加し、軽装甲機動車及び高機動車を展示した。
 会場に訪れた人たちは、普段間近に見ることのない自衛隊車両に興味津々な様子で、特に子供については車両に乗り込むなどして目を輝かせながら見学していた。
 40普連広報では「支援を通じて自衛隊に対する理解と認識を深めることができた」としている。

部隊・家族間交流会
運動会等で絆深める
《三軒屋》
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 第305施設隊(隊長・山口2陸佐=三軒屋)は10月17日、三軒屋駐屯地で部隊・家族間交流会を実施した。この行事は運動会や部隊説明などを通して、隊員家族に自衛隊の任務や活動等を理解してもらうとともに、家族間相互の交流を深める目的で行われた。
 運動会では、赤白黄色の3個チームに分かれた隊員達が、かけっこ、障害走、飴玉探し、ぐるぐるバット、綱引き、パン食い競争、チーム対抗リレーを行った。飴玉探しは小麦粉の中に隠された飴を探した後にゴールを目指す種目で、顔を真っ白にして駆け抜ける隊員に子供達の声援が飛び交い盛り上がりを見せた。ぐるぐるバットではバットを軸に10回転した後に30メートル先のゴールを目指す。目が回って転げまわりつつ疾走する隊員に会場からは声援と笑い声が広がった。
 午後にはふれあい焼肉が実施され、お父さんが焼き、家族に配るという微笑ましい姿があちこちで見られたほか、各家庭から持ち寄ったおかずを家族間で分け合いながら談笑する姿に、家族間相互の絆の深まりが感じられた。

雪月花
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 携帯電話の契約数が年内に53億件に達する見通しだとワシントンにある国際電気通信連合が先ごろ発表した(各紙)。世界の人口が約69億人だからその普及率にはびっくりする、電話線を引く必要がないので途上国の増加が多いようだ。携帯電話が登場して20年は経っているだろうか、その頃のものは重さが10キロ以上もありとても携帯と呼べる代物ではなかったが初物好きの人たちによって広まっていった。その後の新機種競争はご承知の通りで筆者にはついていけない時代となった。携帯電話の普及で、「君の名は」のようなすれ違い小説はもう書けなくなったといわれたが、それに代わる携帯電話が登場する小説やテレビが人気になっているから作家さんたちの材料には事欠かない。酒の席でよく出る話。もっと早く携帯が登場していたら自分の人生は違ったものになっていたはずだ、家族構成も全然違っていただろう。この説には筆者も同調した、メールなら想いを伝えられたのに筆無精のため何度も悲しい思いをしたことがあるからだ。携帯の広がりで幸せになる人がいると同じように困る人もいる、先般マージャンをしている時メンバーの携帯に奥さんから怒りのコールが鳴った、約束を忘れていたことを謝ったあと「でもどうしてここに居ることが分かったんだろう」。携帯をめぐる人生ドラマはこれから佳境に入る。(所谷)

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