防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年12月1日号
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOB シリーズ
長崎空港ビルディング(株)  川口久信
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 私は、平成21年11月、長崎地方協力本部を最後に定年退職いたしました。
 この就職難の時期、特に有効求人倍率の低い長崎地区で、自分の希望する就職先を探すことは並大抵ではありません。そんな中においても長崎地方協力本部の援護課及び地域援護センターの方々の御努力により、幸いにも、定年前までに再就職先が決まり、現在、長崎県大村市に所在する、長崎空港ビルディング株式会社(NABIC)に勤務しています。会社は、大村空港ターミナルビルを運営することを目的として1959年に設立され、昨年50周年を迎えました。主な事業内容は、空港旅客ターミナルビルの管理及び施設の賃貸、売店経営、レストラン等飲食店経営、旅行代理店業,ANA地上ハンドリング業務等です。
 私の職務は運転手で、勤務内容は社長の出退社時の送迎及び役員・社員の送迎と社用車の始業点検などを行っています。運転手は、乗車される方々を「安全・快適」に目的地まで送迎することが使命と考えています。その為、常に道路交通法及びその他の関係法令を遵守し、自衛隊在職中に培った危険見積等を実施し、防衛運転に努め、適切かつ安全な運行に心掛けています。今後も自衛隊OBとして名を汚すことのないように精一杯頑張っていきたいと思います。
 まだまだ就職難は続くと思いますが、これから再就職を予定されている皆様にOBとして言えることは、自分のやりたい仕事を明確にすることが大切だと思います。その上で援護担当者と早い段階から連携すればきっと自分に合った良い就職先を見つけることができると思います。最後になりましたが、私の就職に際し、一方ならぬ御努力をしていただいた援護担当者の方々に心から感謝申し上げます。


寄せ書き
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夏祭り支援での工夫
第32普通科連隊(大宮)  3陸曹 赤間邦彦
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 8月18日、連日の暑さが続く中、その日も気温30度を超える真夏日にも拘わらず、さいたまスーパーアリーナ入口付近には、夏祭りの開始を待ちわびた子供達で溢れていました。
 32普連夏祭り支援チームは、軽装甲機動車(通称LAV)と偵察用バイクそれぞれ一両ずつで、参加しました。現地に到着後、広さ16畳ほどのスペースにLAVと偵察用バイクを止め説明パネル等を設置して準備を整えました。
 開始時刻になると、祭りの開催を待ちわびていた人達が、目を輝かせ我先にと会場に入ってきました。祭りには、各種展示、イベント等、多種多様なブースがあり、特に人気を集めていたのは、パトカー展示や消防車展示でした。
 そんな中、私達のLAV展示は人が集まらず、寂しい状態でした。
 偵察用バイクチームの様子を見てみると、本部管理中隊井口3曹は、偵察用バイクに子供を抱えて乗せ、説明を行ない、記念写真を一緒に撮っていました。
 当初、ただLAVを見てもらうことしか考えていなかった私達でしたが、井口3曹の姿を参考に私と望月3曹のLAVチームも車両の天井ハッチを開き、小さな子供でもそこから顔を出せるように、そして、子供を抱え一緒に写真を撮る様な作戦に変更しました。写真をただ撮るよりも実際に車両に触れ、隊員との距離を縮められるその作戦が的中し、小さな子供を連れた家族がどっと押し寄せ、私たちのLAVブースを含め、自衛隊ブースには長蛇の列ができました。
 中隊随一の端正な顔付きの望月3曹が、LAVに乗り写真に収まることで相乗効果がうまれ、一段と自衛隊ブースは人気を高めて行きました。
 お客さんの中には、訓練や災害派遣のことを質問してくる人がいて、教えられる範囲で答えると、「大変だねえ」「頑張って下さい」と言って労いの言葉をいただきました。そのときはとても嬉しく、自分の仕事が誇りに感じました。支援をしに来た私達が逆に励まされ、大変やり甲斐に満たされた気分になりました。
 広報活動とは単に隊員の募集をすることだと思っていましたが、自分たちの活動を国民に正しく理解してもらうことが大切なんだと感じました。
 次回も同様な広報支援があるのなら、是非参加したいと思います。
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秋にサクラ?
第13普通科連隊(松本)  陸曹長 幅 敏昭
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 10月18日朝、松本駐屯地内での駆け足訓練中に……ん?もしかしてサクラ???
 木に何か白いものが付いていることに気付き、よく見てみると小枝に、白やピンクの小さなものが10枚ほど咲いていた。「なぜこの時季に咲いたのかよく分らないが、今年の猛暑でサクラの木に異変が起きていたのではないだろうか」と思いつつ、地球そのものが?ちょっと心配になる。
 調べてみると、日本中あちらこちらに同じような現象が起きているようだ。9月の残暑で毛虫が大発生し、(駐屯地でも、確かにすごかったですね。業務隊の害虫駆除隊さんご苦労様でした)その毛虫が、葉を食い散らしてしまったため、葉がなくなったようだ。
 何らかの原因で早い時期に葉が落ちてしまうと、季節はずれの秋にサクラが咲いてしまうことがあるようです。
 駐屯地のある場所のサクラは、10月18日から11月2日まで咲いていました。
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誕生日の体験航海
高校3年生 浅香拓也(群馬地方協力本部投稿)
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 私は今までに元海上自衛官の父と舞鶴で一度だけ護衛艦に乗艦する機会があったものの、その時はイベントなどではなく、家族旅行の帰りに寄ったので何隻か並んで停泊中の艦に乗っただけでした。
 それ以来、体験航海や観艦式に参加する機会がなく、今回、晴海埠頭で行われた海上自衛隊護衛艦「しらゆき」の体験航海に参加する事が出来、初めての体験航海、初めて航行する船に乗る、数年ぶりに護衛艦を生で見る事が出来て、とても嬉しかったです。
 しかも参加した8月7日は自分の18歳の誕生日でもあったので、今年は本当に思い出に残る誕生日になりました。
 今回、父と体験航海に参加したのですが、護衛艦「しらゆき」は父が現役の時、最新鋭の護衛艦として就役し、乗りたかったけど乗れずに辞めてしまった事もあり、父は30年近くたった今頃になって乗る事が出来たと喜んでいました。
 そして、体験航海中は艦に装備されている武器類の説明などもとても分かりやすく、実際に動いている武器は迫力があってよかったです。また、海自の制服は、真っ白で汚れを感じさせないところがすごくカッコ良かったです。
 今度は体験航海などではなく、自分が海上自衛官として護衛艦に乗る事が出来ればいいなと思っています。
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家族支援を経験して
福知山駐屯地業務隊  事務官 古川秀和
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 私の勤務する輸送班は、部隊と家族との交流施策の一環として、去る10月3日、航空自衛隊小松基地で実施された航空祭見学の家族支援を担任しました。今回の見学に参加したのは業務隊の隊員8名と2家族の合計14名と、やや小規模なものでした。出発時刻は、小松基地の行事開始時刻を基準に逆算し、午前4時半出発という非常に早い時間帯に決めましたが、支援家族からは一つの不満も出ることなく、その理解は得られたようでした。ただ、参加者の中に、長距離移動に慣れていない子供達がいたため行動計画の作成にあたっては、家族の身に立って考えることと、特に、約4時間半の行程の中において、行動の楽しさと、万全に体調を保つために、いろいろな配慮が必要と感じました。
 考慮するに、こまめなトイレ休憩、事前のお菓子及び救急用品の用意、朝食の時間と場所設定など、母親及び参加者の目線に立った予測できる事項のすべてにおいて、可能な限り準備するといった心縛りが、長距離移動を伴う家族支援において重要と思いました。
 一方、現地到着後の記念撮影が終わり次第家族ごとの自由行動に移行したのは、各家族の時間を大切にする観点から良い配慮だったと思いました。次回においては、今回の教訓を踏まえ、より多くの家族に参加してもらうことができるよう努力したいと思います。
 今回の見学で特に良かったと感じたことは、隊員家族の方に50周年記念ブルーインパルスの飛行演技を堪能してもらうことで、陸自とはまた違った自衛隊の姿に触れてもらうことにより、娯楽性を交えながら、防衛の全体像を興味を持って理解して頂く一助となれたことだと思います。
 今後も、福知山駐屯地の記念行事をはじめ、海自の行事等において、積極的に隊員家族と隊員とか理解を深められるよう、真心を持って家族支援を実施していきたいと思います。
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YS―11体験搭乗記
高校2年生  山口時人(滋賀地方協力本部投稿)
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 YS―11の体験搭乗に参加しました。YS―11は日本国内で動いている機体は殆どないと聞いて飛行機好きの僕にとってはチャンスだと思いました。僕はよく民間の航空会社の飛行機に乗ります。体験搭乗に参加した理由は、民間と自衛隊の違いと、将来僕は海上自衛隊の航空学生を希望するので、パイロットの人たちはどんな人たちなのか知りたくて参加しました。
 まず搭乗についての注意事項を聞いて、その時に話した人が、その日に操縦にするパイロットだと後から聞いてとても驚きました。正直な感想は、意外とごく一般の自衛官の人だなと思いました。その時に身近さを感じました。その反面、あの人が日本の空を守っていると思うととても重い気持ちになりました。
 YS―11は搭乗する前の段階ですごい轟音がしていました。日本人はすごいと思いました。シートに座るとすごくフワフワでした。なぜか安心しました。機内の様子やシートなどは、民間機と大きく変わる所は、あまり無かったです。タキシングの時のスピードがとても速くそれが一番びっくりしました。YS―11の影が地上に見えた時にコックピットの見学があり、コックピットに行くととても狭く、ちょうど旋回中で小さなつまみみたいなもので操縦していました。あんな小さいつまみでYS―11を動かしていると思ったらとても一つ一つのボタンが大事なんだと強く思いました。
 上空の時は、ずっと揺れていました。いつも民間機に乗っている時であれば不安になってもおかしくないですけど「あの人は航空学生などの厳しい道を歩んだ人なんだ」と思ったらとても心強くなり、安心でした。
ランディングも。一つ後悔しているのが、航空学生出身の人たちの話を聞くことができませんでした。次は、必ず。いつか自分も海上自衛隊のパイロットになって日本の平和を守り、みんなの「あこがれ」になる自衛官、パイロットに絶対なりたいです。勉強します。
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内気な私が得た自信
普通科教導連隊(滝ヶ原)  2陸士 秋廣真理
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 九州での前期教育が終わり、区隊長から後期教育は静岡と聞いたときは本当に驚きました。着隊したときは言葉に出来ない漠然とした不安で、しばらく眠れない日々が続きました。
 もともと内気な性格の私は同期たちと打ち解けるまで1ヵ月近くかかりました。当然の事ながらその間は訓練も上手くいかず、班の皆に迷惑をかけてしまったと思います。それでも、尻込みする私に同期や班長が優しく話しかけてくれ、また、課業外や休日も皆と一緒に過ごしていくうちに少しずつ同期とも仲良くなり皆と一緒に生活することがとても楽しくなりました。砲手訓練、富士登山、猛暑での35キロ行軍や戦闘訓練も辛く大変でしたが、皆と励ましあい最後まで一緒に訓練出来た事はとても良い思い出になり、また、自衛官としての自信にもなりました。
 最初は不安でしたが今は滝ヶ原に来ることが出来て本当に良かったです。後期教育で学んだことを中隊に行ってからも忘れずに頑張って行きたいと思います。
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一日、一日を大切に
第304施設隊(出雲)  2陸士 平田篤史
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 渡河器材小隊に配置になって思うことは、今までは、教育期間で、同期も多く居て、何でも教えて貰えたのですが、部隊に配置になり、初めは教えて貰えるのですが、後は自分で考えなければならなくなります。器材や81式自走架柱橋などの渡河の特有な事が多くあり、覚えるのが大変ですが、一日でも早く、覚えられるように勉強(努力)したいです。そして一日でも早く慣れ、部隊の戦力となれるように、何事にも積極的に取り組み先輩の良い所を見習い、良い隊員になれるように一日、一日を大切に頑張っていきたいです。
 自分は一般隊員なので、曹候補生になり、早く陸曹になれるように、少しずつでも毎日勉強して、頑張っていけるようにしたいです。

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