防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年11月1日号
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各地で防災対処訓練
《静岡地本》
部員の意識高揚図る
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 静岡地本(本部長・柏瀬靜雄1空佐)は9月2日、「平成22年度防災応急対処訓練」を実施した。
 この訓練は省総合防災訓練において各部隊等が計画・実施するもので、静岡地本は非常呼集伝達訓練、緊急登庁訓練等を実施した。
 当日は、午前6時に東海地震観測情報が発表されたとの想定で電話による呼集を実施した。地本部員は本部及び静岡県内11ヵ所に点在する募集事務所等にそれぞれ登庁し、本部では、緊急登庁訓練に連接した指揮所開設訓練を実施した。訓練では、指揮所開設未経験の本部勤務員全員が、企画班長から指揮所の開設要領や指揮所内のレイアウト、地図の設置等の教育を受けるとともに、必要資材の保管場所を確認しつつ指揮所を開設した。
 静岡地本では、「東海地震が危惧される本県において、今回の訓練により、地本部員の災害に対する意識の高揚を図った。今後は、更なる現実に即した訓練を実施し、一層の意識の向上を図っていく」と話している。

大分地本では国民保護訓練
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 大分地本(本部長・末安雅之1陸佐)は10月8日、第41普通科連隊とともに平成22年度大分県国民保護図上訓練に参加した。
 今年度で3回目を迎える図上訓練は、18市町村すべてが参加し、平成20年策定の「県の区域を超える住民の避難に関する関係県調整マニュアル」に基づき、避難住民を受け入れる基本的事項の確認と検証を行った。
 訓練は、九州北部の情勢が緊迫する中、国の「避難措置の指示」により、福岡県の避難住民19万人を大分県内の全市町村が受け入れる場を想定して実施された。訓練開始と同時に県対策本部には消防庁や政府から様々な情報が上がる。その情報を各市町村に伝達すると同時に、一つの地図やボードに情報が記されていった。県から自衛隊へ国民保護派遣要請があると、連絡幹部として派遣されていた大分地本の国民保護・災害対策連絡調整官は、上級部隊へ派遣要請の報告をした。その後、41普連、警察及び海保等関係機関と連携をとりつつ住民の避難先、避難経路、輸送手段及び避難住民の数等の情報収集にあたった。訓練は約3時間に及んだ。

関係機関と連携強化
《岩手地本》
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 岩手地本(本部長・高橋俊哉1陸佐)盛岡募集案内所(所長・境沢3陸佐)は10月2日、平成22年度滝沢村水害対応図上訓練に参加した。
 今回の訓練は、風水害を想定し、村災害対策本部要員及び役場職員の他、自衛隊、警察、消防及び自主防災組織等の関係者多数が参加して、警報発令直後の災害対策本部の運営、関係機関等との連携調整要領について、一部実動行動を含め、図上を主体とした災害対応訓練を実施した。当日は、災害等緊急時連絡網による職員参集訓練から始まり、災害対策本部の開設、情報収集、災害対策本部の運営・会議、応急給水訓練(自治体)等を実施した。
 岩手地本では今後も同様の訓練に参加し自衛隊(地方協力本部)と各市町村災害対策本部との災害情報の共有、連絡・調整等に努めたいとしている。

砕氷艦「しらせ」公開を支援
《広島地本》
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 9月24日から27日、広島県呉市川原石埠頭岸壁において海自呉地方総監部が主催する砕氷艦しらせ(艦長・中藤琢雄1海佐)の特別・一般公開が行われ、広島地本(本部長・天野寛雅1海佐)が支援した。
 砕氷艦しらせは24日午前10時、呉音楽隊の演奏と関係者の出迎えを受け呉市川原石埠頭岸壁に接岸した。埠頭では歓迎行事が行われ、呉副市長による歓迎挨拶や艦長等への花束贈呈、艦長による謝辞及び呉市への記念盾贈呈が行われた。一般公開に先立ち関係者、主催者及び近傍の小学校2校・幼稚園5園の児童・児童らが特別公開に招待され、艦内の見学を楽しんだ。
 25日と26日の一般公開では、南極の氷や南極の石、艦載ヘリコプター、スノーモービル、南極で発見された隕石の展示、ミニ制服試着、南極への航海ビデオ上映、パネル展示及び艦橋や観測員居住区などの見学が行われた。南極の氷コーナーには長い列ができ、氷に触った見学者から「冷たい!」「気泡がプチプチはじける」などの声が聞こえた。26日午前には、艦番号にちなみ5003人目の乗艦者(呉市内の小学生、鈴木雄翔君)に副長からしらせ賞(記念盾)の贈呈が飛行甲板で行われた。岸壁では広島地本による一般広報コーナーが設けられ見学者に広報資料が配布された。
 見学者からは、「南極に行く隊員の姿が目に浮かびます」「艦は氷を割るのではなく、砕いて進むのですね」「良い思い出になった」などの感想の声が聞かれ、3日間で約1万3000人がしらせを見学した。
 27日午前9時、呉音楽隊の演奏と関係者の見送りを受けながら、出港したしらせは、母港の横須賀に戻った後11月中旬に南極に向け出港する予定。
 広島地本では、今後も各種広報の機会を通じて、一般市民の方々に自衛隊への理解と認識を深めてもらいたいとしている。

東京地本
護衛艦体験航海
参加者の声
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 東京地本は8月7、8の両日、東京港晴海埠頭で横須賀基地所属の護衛艦「しらゆき」体験航海を実施した。東京湾クルーズを楽しんだ参加者の声が届いたので紹介する。

都内高校生 福田理乃
 私は、8月7日、東京港晴海埠頭において実施された護衛艦「しらゆき」の体験航海に参加させていただきました。当日は、晴海埠頭から出港し、頭上に迫るレインボーブリッジ、羽田空港の離発着など贅沢な光景でした。「出港用意!」などのアナウンスも「普段こんな風に訓練しているんだ」と体感できました。1時間半の航海でさまざまな兵装のデモ実演や制服のファッションショーで、私たち乗客も飽きることなく楽しめたと思います。
 この体験航海に参加するまで「護衛艦」というものが何をしているかを知りませんでした。インド洋給油活動にも貢献していた艦ということで、生活が完結できるようなお風呂、食堂といったものがあるのが「面白いな、なるほどな」と感じました。船の中で生活するとなると、相当な忍耐力も必要なのではないかと思います。そのような状態で任務に就かれている隊員のみなさんを本当に尊敬します。
  改めて国防について考える機会にもなりました。ありがとうございました。

都内小学生 河崎貴也
 ぼくは、8月7日に護衛艦「しらゆき」の体験航海に参加した河崎貴也です。123番目に乗船して「しらゆき賞」をいただいて、びっくりしました。
 制服を着て、帽子をかぶって記念写真を撮って、とってもうれしかったです。授賞式では、すごくドキドキしたけど、記念品をいただいて、みんなが拍手をしてくれてとってもうれしかったです。この記念品はぼくの一生の宝物です。大切にします。
 船の中はとっても涼しくて隊員のお兄さんたちが、電話の代わりにモールス信号で連絡を取ったり、色々なことを教えてくれました。たくさんの人で船を動かしていることがわかりました。甲板からは、空と海がずっと広がっているのが見えて、とても気持ち良かったです。
 今度、またぜひ乗りたいです。そして大きくなって、隊員のお兄さんみたいに乗ってみたいです。


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