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2010年6月1日号 |
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輸送艦「おおすみ」 |
隠岐の島で一般公開 |
《島根地本》 |
LCAC体験に大興奮! |
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水しぶきを上げるLCAC |
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島根地本(本部長・森茂敏1陸佐)は4月21日、海上自衛隊第1輸送隊の支援を得て、隠岐の島町にある「立ち木ヨットハーバー」においてLCAC(エアークッション艇)による体験航海と輸送艦「おおすみ」一般公開を実施した。今回は沖に停泊している輸送艦「おおすみ」にLCACで来場者を運ぶ方法で一般公開を行い、近傍の高校・中学校の生徒、教員及び島民など多くの人が来場した。
来場者のほとんどは輸送艦「おおすみ」を初めて見る来場者であり、沖に停泊中の「おおすみ」にLCACで見学しに行くということに興奮を抑えられない様子だった。輸送艦「おおすみ」着艦後、来場者は普段見ることのできない「艦内の手術室」などを見学するほか、艦内の様々な装備品に目を光らせながら乗員に質問していた。来場した高校生の中には「どうしたら海上自衛官になれますか?」という質問が多く聞かれ、中・高校生の自衛隊に対する関心が高まっていた。
島根県には海上自衛隊の部隊が県内に所在しないため、海上自衛隊の活動に関する理解を得るため、今回の輸送艦「おおすみ」の入港は広報活動の絶好の機会となった。 |
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"アウトドア" イベントに初出展 |
《東京地本》 |
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東京地本(本部長・森山尚直陸将補)は4月10、11の両日、代々木公園で開催された「アウトドア2010」に、主催者から「アウトドアの専門家の自衛隊に是非出展してほしい」との依頼を受け、初めて参加した。来場者に自衛隊の理解を深めてもらおうと、ブースを展開し野外での優れた活動性をアピールした。
両日とも初夏を思わせるような晴天に恵まれ、イベントには2日間で延べ9万5千人が来場、自衛隊ブースにも多数の来場者が訪れた。ブースでは、1普連の支援を得て高機動車の展示と体験試乗、偽装網などを展開したほか、防弾チョッキの試着、戦闘用糧食・災害派遣時等のパネル展示などを行った。
ブースの一角では、港、代々木の2個事務所が両日交替で窓口を設置し、アンケートの実施、パンフレットを配布するなどして募集活動に努めた。そのほか、東部方面隊の広報キャラクター「あづまくん」が来場した子供たちに大人気でブースを盛り上げた。
期間中は4回にわたり、ミニステージでロープワーク・救急法の実演を披露した後、来場者も体験する機会が設けられた。参加者は担当者とともにロープワークや応急担架を体験し、野外キャンプに役立つ、豆知識に大変感心していた。 |
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宇城募集案内所が移転、開所式行う |
《熊本地本》 |
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熊本地本(本部長・坂本知司1陸佐)宇城募集案内所が4月1日、宇土市松原町(宇土駅前)から同市内の北段原町の宇土合同庁舎2階に移転した。
4月18日、新案内所で開所式が行われ、宇城募集案内所担任地域の市・町長、自衛隊父兄会及び募集相談員60名が参加し、坂本本部長の主催者挨拶、来賓代表の田口宇土市長、莟熊本地本後援会長が祝辞を述べ、テープカットと記念撮影などが行われた。引き続き行われた祝賀会食では、東宇城募集案内所長が「宇城所は、宇城地区唯一の自衛隊である。募集・援護・広報はもちろんのこと、自衛隊情報の発信拠点となるように所員一同頑張ります」と決意を表明した。
新事務所の所在地は、宇土市北段原町15番地、電話0964・23・2047 |
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中病研修に参加して |
技能公募予備自(医師) 北見 善一郎 |
最新の医療設備を見学 |
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2月17日から3日間の日程で、帯広地方協力本部による「自衛隊中央病院研修」が企画され、衛生科職種の予備自衛官3名が参加した。引率は、帯広地方協力本部予備自衛官係の佐藤曹長である。
中央病院は、昭和31年に山田守氏の設計により三宿駐屯地のある高台に建てられたが、昨年4月に10年の準備期間を経て50年ぶりに新病院となり診療を開始した。地上10階、地下2階、屋上ヘリポートを備える500床、68000平米の免震構造の病院である。
案内して下さったのは黒木看護官で、先ず有事には指揮所に変わる3階会議室で概要の説明があった。その内容は、最終後送病院であり29診療科、1床室118室、2床室32室、3床室2室、4床室76室、8床の集中治療室がある。診断装置はCT4基、核磁気共鳴画像装置等を設置している。救急室は除染室としての機能を果たし可動性パーテーションが採用されている。8室ある手術室のうち2室はNASAの基準のクラス100、第8手術室は陰陽圧に切り換えが可能な室である。集中治療室の1室は陰圧室で、1室は熱傷用にNASAの基準のクラス100の洗浄度と浴槽を備えた部屋となっている。
災害に強い病院を目指し、長周期免震システムを採用したことにより阪神大震災クラスの災害にも耐えられる病院となった。積層ゴムと鋼製ダンパーが9万トンの病院を支えている。免震にすることにより、地震時にも手術を続けられるのだそうだ。災害時には玄関前と病院周りにプリトリアージスペースを保有している。そのため、一切邪魔になる物が置かれていない。さらに外来待合室の長椅子は、背もたれを倒してベッドにできる。処置室と待合室壁面には災害用の酸素・吸引・電源のアウトレットが備わるが平時はパネルで隠されている。病棟の4床室にも6床増床用の予備アウトレットがある。コジェネレイションシステムによって5日間、停電断水時も診療活動が続けられる。
会議室から屋上ヘリポートへ移動すると東京を一望できた。大型のCH―47が離着陸可能な建物は都内に中央病院と市ヶ谷A棟の2箇所だけだそうだ。
11基ある中の職員用エレベーターで7階病棟へ、病棟は西と東を青と緑に大別し2つのスタッフステーションそれぞれから3方向に見渡せるように作られている。
デイルームに置かれてあった保温保冷配膳車、26種の花と花言葉のつけられた病室の入り口の引き戸、部屋毎のトイレと自動センサーの手洗い等は看護官の意見が反映されたものだそうだ。4階の手術室、集中治療室、透析室を通り地下3階駐車場へ、そこから螺旋階段を下り、いよいよ地下免震構造部分へ。積層ゴムとダンパーに乗せられた病院の底をしゃがんで見上げるのは初めての経験である。積層ゴムアイソレータと、鋼棒ダンパーが使われているそうだ。揺れ幅を見越して土台と建物とに1メートル程の隙間が設けられていた。配管にもゆとりを持たせてあった。この後、玄関ホールの黒木看護官お気に入りのキルトを拝見し記念撮影をし、見学を終えた。また鵜沢総務部長が時間を割いて下さり懇談することができた。
研修を無事終えた帰り道で、佐藤曹長も入校した母校である衛生学校を外から眺めた。移転準備中で見学できなかった彰古館は次の機会に訪れたいものである。
佐藤曹長の構想2年の中央病院研修に参加し、中央病院のみならず、朝霞駐屯地では自衛隊体育学校、振武台記念館、広報センター、防衛省では市ヶ谷記念館で見聞を深め、自衛隊について再認識できた。ここに、この研修をご支援下さった帯広地方協力本部各位、研修先で親切に対応して下さった方々と、何より佐藤曹長に心から感謝するものである。
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