小月教育航空群(群司令・伊東健一1海佐)では4月4日、第62期航空学生(85名うち女性5)入隊式を挙行した。
式典は、午前10時から同基地体育館で、海上幕僚長代理で海上幕僚副長の河村克則海将ほか、多数の部内外の来賓をはじめ新入隊員の家族ら約600人が見守るなか厳粛に実施された。
国歌斉唱に続き、入隊者一人ひとりの名前が読み上げられ、自衛官任命を受けた後、入隊者代表として緒方駿介2士(鹿児島県出身)が力強く宣誓を行った。その後、航空学生任命、課程学生の任命が行われ、伊東群司令は、「決してあきらめない」「将来は幹部たる職責を担うことを念頭においておく」の2点を要望するとともに「ここにいる総員がそろって勇躍大空へ飛び立つことを切に願うものである。Boys and Girls, be ambitious in the great sky(青年よ、大空に大志を抱け)」と式辞を述べた。
引き続き、河村海幕副長は海幕長訓示として、この栄ある門出に際し、「初心忘れず全力を尽くせ」、「同期の絆を育め」と述べるとともに、「これからの学生生活を通じて、切磋琢磨し、友情を培い、将来にわたって互いに尊敬し、信頼しあえる強い絆を育ててもらいたい」と訓示した。
続いて、西村山口県副知事、中尾下関市長及び白井山陽小野田市長が式辞を述べた後、参列した隊員が佐世保音楽隊の演奏で海上自衛隊隊歌「海を行く」を合唱し、第62期航空学生の入隊式は晴れやかに締めくくられた。
引き続き基地エプロンにおいて、佐世保音楽隊を先頭に小月教育航空隊の幹部学生及び先輩期の航空学生による観閲式が行われ、堂々たる行進に全員が見入っていた。基地上空を、UH―60Jを先頭に航空学生出身者が操縦する8機種による祝賀飛行が行われるとともに、第61期航空学生によるファンシードリルの展示が行われ、一糸乱れぬ華麗なる演技を披露し、観衆から盛大な拍手を浴びていた。
報道関係者からインタビューを受けた第62期航空学生は「自衛官として、また、航空学生として、何事にも果敢に挑戦し、立派な搭乗員になれるように一生懸命頑張ります」と決意を述べていた。
第62期航空学生は、小月教育航空隊で2年間、地上教育を受けた後、第201教育航空隊で憧れの航空機に搭乗し、約1年間の飛行訓練を受ける。そして、念願のウイングマークを取得することになる。 |