第37普通科連隊(連隊長・大庭秀昭1陸佐)、第1中隊(隊長・谷正和3陸佐)=信太山=は8月31日午前7時から9月1日午前7時までの間、駐屯地グラウンドで第1中隊24時間リレーマラソンを行った。 リレーマラソンでは、隊員の出身地別によるチーム分けを基準として、連隊本部班を含む8チームで走行距離を競い合う。1チーム10人で1人6kmずつ走り選手交代する。最低一人24kmをノルマとして24時間タスキを繋ぎ合い走り続けた。 オープン参加の連隊本部班は、マラソン愛好家である大庭連隊長が「なんぴとたりとも俺の前を走らせん」と大声を出しながらの激走。参加隊員は驚愕しつつも闘争心をかきたてられていた。 9月1日午前7時、終了の時を迎えると、中隊は皆達成感と充実感に満たされ24時間の無事完走を喜び合った。33キロを走り切った谷中隊長は「今は疲労感よりも達成感が大きく、皆で24時間走り続けるという一つの目標に向かって一本のタスキを繋ぎ合うことで団結を強固にすることができた」と歓喜のコメントを述べた。なお、今回のレース結果は、中国・四国地区出身者チームが309kmを走行して優勝した。
八戸駐屯地(司令・吉田賢一郎1陸佐)は、8月29日に八戸市内にあるシルバー病院であるメディカルコート八戸西病院への移転に伴い、八戸駐屯地所在部隊による患者輸送訓練を実施した。 訓練には八戸市を通じてシルバー病院から依頼された第9師団への患者輸送協力要請によって実施されたものであり、八戸駐屯地からは第4地対艦ミサイル連隊、第2対戦車ヘリコプター隊、第9施設大隊、第9隊戦車隊、第9飛行隊、第9後方支援連隊武器大隊、八戸駐屯地業務隊、第9師団司令部も含めて人員39名、救急車4両、一般車両8両が参加した。 当日朝7時から始まった患者輸送は、事前の訓練及び病院側との総合訓練の甲斐があって、医師・看護師らとの連携で円滑に患者を輸送し、当初の予定から1時間余り早く完了した。 訓練を通じて病院関係車や八戸市民には迅速確実・懇切丁寧な担架搬送で八戸駐屯地のイメージアップが果たされ、さらに参加した隊員らは担架搬送技術が向上し、まさに一石二鳥の輸送訓練となった。
第7普通科連隊(連隊長・端博幸1陸佐)は9月5日、「平成21年度京都府総合防災訓練」に参加した。 この訓練は、京都府中部地域に存在する殿田断層地震の発生に備え、府民の防災意識の高揚と防災関係業務に従事する職員の実践的な活動の習熟を目的として行われ、重迫撃砲中隊長(江口1尉)以下24名が参加した。 亀岡市、南丹市、京丹波町では震度6強を観測、広範囲で家屋が倒壊、火災発生、負傷者や不明者多数、との想定により実施した。 メイン会場となる丹波自然運動公園では、第3師団長の視察の中、自衛隊、警察、消防、市職員や多くのボランティアが協力して倒壊家屋やビルからの人命救助を実施した。 陸上自衛隊は、滋賀県警広域救援助隊、国土交通省、南丹市警察との連携により、土砂災害現場に生き埋めになった自動車からの人命救助、海上自衛隊の医療チームと連携した迅速な傷病者の治療・搬送を実施した。また、地元の隊友会による傷病者の搬送なども行われた。 生き埋めになった自動車からの救助では、陸自主導で各機関が連携し、重迫撃砲中隊長の適切な指揮の下、班員は人命救助セットを駆使し、迅速に自動車のドアを切断し傷病者を救助した。 また、その他に炊き出し支援訓練を地元の婦人会等と協力して行い、400人分のカレーライスを調理し、好評を博した。
千僧駐屯地(司令・山之上哲郎陸将補)は、8月11、12の両日、伊丹自衛隊協力会、伊丹市・自衛隊宝塚協力会、伊丹市・自衛隊宝塚協力会、周辺自治会らの支援を得て、「伊丹市夏の恒例行事!!千僧駐屯地納涼盆踊り大会」を実施した。期間中は天候にも恵まれ、1万8460人の来場者が訪れた。 初日は、第3音楽隊によるテンポのよい音楽演奏で盛り上がった後、部隊対抗盆踊りコンクールを実施。若さと勢いのある第3後方支援連隊衛生隊が、会場を盛り上げ優勝を飾った。 2日目は、地元伊丹市立東中学校吹奏学部による音楽演奏と学生によるダンスや周辺自治会による盆踊りが披露された。各部隊では工夫を凝らした売店を出店した。 期間中は兵庫県マスコット「はばタン」、奈良市の「マント君」、自衛隊マスコットの「ピクルス君」「パセリちゃん」も盆踊り大会に参加し、子供たちを楽しませた。
別府駐屯地(司令・藤岡登志樹1陸佐)は、9月8、9、10日、駐屯地において別府市立青山中学校2年生の生徒7名に対し、職場体験学習を実施した。 この学習は、職業の意識を形成するとともに社会人としてのマナーの習得することを目的として行われたもの。 初日に、停止間、行進間における基本動作を訓練した後、衛生小隊による救急法の止血法、心肺蘇生法を訓練用の人体模型とAED(自動体外徐細動器)を併用して実施、生徒は失敗を繰り返しながらも熱心に実習に励んだ。 2日目は、連隊が保有する主要な装備品13点の展示及び説明をした後、ロープワーキング実習として日常生活に覚えておくと便利な5種類の結索法を学んだ。 最終日は、駐屯地西側の扇山(792m)を2時間かけて登り、頂上から眼下に広がる別府湾を眺めながら昼食を食べ、全員が無事下山して全てのプログラムを終了した。 この体験学習に参加した舟石耀平君は3日間を振り返って、「救急法では命の大切さを学んだ。人工呼吸が難しかったが、何とか救急措置ができた。ロープワーキングも難しかったが、できたときはとても嬉しかった」と感想を話した。