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自衛隊ニュース   2009年6月1日号
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駐屯地創立56周年
《新発田》
威風堂々市中行進を実施
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 新発田駐屯地(司令・大窪俊秀1陸佐)は5月16日から17日にかけて、駐屯地創立56周年及び30普連創隊47周年記念行事を挙行した。
 16日、隊員339名・車両18両・航空機5機が新発田市本町から中央町の間でメインストリートを使用し市中パレードを行い、沿道に詰めかけた市民約1300人が声援と拍手を送る中、威風堂々と行進を行った。
 翌17日、小雨が降るあいにくの天候の中、記念式典が挙行された。大窪司令の式辞及び来賓祝辞の後、観閲行進(人員300名・車両23両・航空機5機)へと移行、引き続き第12音楽隊と新発田駐屯地音楽クラブ合同による音楽演奏を行った。また、続く格闘訓練展示では、格闘訓練隊が実戦を想定した切れのある戦術を披露し会場を沸かせた。その他、防衛大学校儀仗隊によるファンシードリル、模擬戦闘訓練展示を行い、実戦さながらの迫力ある戦闘行動で部隊の精強さをアピールし記念式典を終了した。
 式典終了後は、体育館で祝賀会食、グラウンド内においては各種装備品展示や高機動車の体験試乗等を行い、観客たちは実際に装備品や車両に珍しそうに触れていた。また各店味自慢の野外売店には大人から子供達まで大勢の人で賑わい、長蛇の列が絶えなかった。
 あいにくの雨にもかかわらず本記念行事には約5000人の観客が訪れる中、午後3時をもって無事すべての行事を終了した。

雪月花
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 自転車で都内を走っていると色々の発見がある。この前の日曜日には湯島聖堂にぶつかった、ここには孔子の遺徳を後世に伝える孔子廟がある。毎年4月の第4日曜日には「釈奠」という孔子祭もおこなわれているそうだ。聖堂・大成堂の中に「宥座の器」があった。湯呑みくらいの器を鎖で高さ32センチの取っ手から吊り下げている、空の時は傾いているが5、6分目の水を入れるとキチッと立つ、満杯にするとひっくり返ってしまう。「嘘なれば傾き、中なれば正しく、満ちれば覆る」。人生におけるすべてのことにおいて、無理をすることや満ち足りることを戒め、中庸の徳や謙譲の徳が大切であることを孔子は「宥座の器」を前にして弟子たちに話したという。水を入れた時、器に付ける鎖の位置により立ったりひっくり返ったりすることは簡単なカラクリだが孔子様が説いたと聞けば、うんうんと頷いてしまう。またここには「楷の木」が大きく枝を張っている。中国山東省の孔子の墓地がある孔林から持ってきた種子がおおきくなり樹齢90年という。見上げた「楷の木」は枝や幹、葉っぱまでが凡帳面に整然と並んでいる。書道の「行書」や「草書」に対して、くずさないで正確に書く書体である「楷書」の語源になっていることを発見した。湯島の白梅で知られ受験生が絵馬をかける菅原道真公の湯島天神はここから5分の所、この日も修学旅行の高校生でいっぱいだったが同じ学問の神様とはいえ湯島聖堂とは別のものであることを今回発見した。(所谷)


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