防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年3月1日号
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寄せ書き

らっぱ競技会で優勝
第35普通科連隊(守山) 陸士長 増井 翔
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 「好きこそ物の上手なれ」という言葉があります。私はらっぱを吹くことが大好きです。好きだから練習も苦になりませんし、大好きだからこそ上達したい意欲があります。また、競技会で勝ちたいという気持ちは誰にも負けません。この気持ちが音となって連隊らっぱ競技会で個人優勝に結びついたのだと思っています。これは他の訓練等でも言えると思います。どんな事でも好きな所を見つけてそこを伸ばせば成長が早まると思います。「仕事は楽しい訳が無い」という人もいますが、人は全く面白くない仕事を永遠にする事はできないと思います。どんなに辛い任務も仕事も、どこかに楽しみや面白さを見つける事でやり甲斐や生き甲斐を見出せると思います。
 現在、守山駐屯地では、初級らっぱ教育が行われています。音がすぐに出る隊員、全く音が出ない隊員がいると思いますが、最終的に上達する隊員は、らっぱを愛し、誰よりも練習をした隊員だと思います。私の好きな言葉に「天才とは努力を続けた人」という言葉があります。それは、「努力すれば才能がなくても、天才に勝てる」ということだと思います。私が初めてらっぱを吹いたとき、音は鳴らずに空気が出る音だけがむなしく響いていました。それが悔しくて練習を重ね続けて連隊で一番になることができました。しかし、これで満足することなく、次の競技会でまた優勝し、警衛隊に上番したならば駐屯地に美しい音色を響かせたいと思います。

競技会を担当して
第34普通科連隊(板妻) 1陸曹 相馬広志
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 私は1月8日に実施された第6回エイシン競技会、種目87ATMトレーナの企画・運営を命ぜられました。
 初めて企画から競技会の運営等まで担当するので、当初何から手をつけてよいか見当もつきませんでしたが、上司のアドバイスのおかげで任務を達成することができました。
 この競技会は、87ATM分隊の陣地進入から、縮尺誘導訓練器材を使用した射撃をし、一連の行動で実施しました。陣地進入でチェックリストに基づき評価し、誘導訓練では、射撃教育訓練基準に基づき左右6発ずつの射撃を実施しました。
 各中隊の分隊は練成を重ね、競技会では全分隊ともに、統裁官以下、各中隊長等ギャラリーの多勢いる中、「初弾必中」で命中させ、練度の高さを見せてくれました。特に、第2中隊の土屋分隊は、陣地進入、射撃ともトップの成績で、優勝しました。
 エイシン競技会の目的である初級陸曹の技術及び実員指揮能力の向上は達成できたと思います。また、私も担当して計画作成及び実行力の向上は果たせたものと思っています。

全自少林寺拳法大会を経験して
第43普通科連隊(都城) 3陸曹 盛満一太
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 私は1月31日に神奈川県の海自厚木航空基地で行われた第35回全自衛隊少林寺拳法大会に参加しました。今回エントリーしたのは単独演武(3段以上の部)で、最優秀賞を目標に課業外等を利用し余暇を惜しんで修行を積んできました。参加した他の拳士は各支部の指導者的立場の人が多く、「さすがに練度も高い」と感じ、順番を待っている間緊張したのですが、本番では納得できる演武ができました。結果発表で「優良賞・都城自衛隊・盛満拳士」と呼ばれ、本当に驚きました。これまでの修行が実を結んで感激で胸がいっぱいになりました。大会終了後、陸海空選手及び防衛大学校選手との懇親会があり、色々な人と会話する機会を得て、陸海空自衛隊の環境の違いや、階級を超えたつながりができたことは、私にとって大変貴重な体験をしたと感謝しています。
 来年は今回できなかった団体演武、組演武で最優秀賞を取れるようにさらに修行を積み、「拳」だけを鍛えるのではなく「精神」も一緒に鍛えて自分と同じように他人のことも本気で考えられる自信と勇気と行動力と慈悲心を持った人間になれるように頑張っていきたいと思います。最後に勤務等を調整して今大会に参加できるようにしていただき、部隊の方々には本当に感謝しています。

先任上級曹長雑感
中部方面後方支援隊(桂) 陸曹長 中田豊二春
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 平成18年4月1日から中部方面隊は先任上級曹長制度の先駆けとして、検証業務が始まり、我が部隊の第1号として今日まで上番しております。試行錯誤で始まり、戸惑いの日々がありましたが、上級曹長制度の試行・制度化に向けて、うまく軌道に乗れるよう日々努力しています。今までを振り返り、「意識改革」について私なりの考え方について述べたいと思います。
 「できません」「わかりません」「知りません」という言葉をよく耳にしますが、これは能力、環境など色々な制約があるため発せられる言葉であり、「それら諸制約を克服するための方策を検討したか?」と問いただすと“?"です。人間に不可能はなく、何でもできると思います。先程の「できません」などの言葉を口にした時点で、立ち止まっています。些かの努力もしなければ、何の進歩もなく、マイナスもしくは0%の成長しかありません。どんな人間にも無限の可能性があります。ほんの少しでも、あきらめずに努力すれば、それは人間としての成長、進歩につながると思います。
 記憶に残る言葉「YESWE CAN」「CHANGE」という言葉も胸に秘め、これが隊員の意識改革につながることを確信して、私はこの気持ちを持ち、何事にも全力で取り組み、日々先任上級曹長としての職務を遂行しております。

やる時はやる
第33普通科連隊(久居) 3陸曹 北畠佑哉
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 丑年生まれの私は、今年2回目の年男を迎え新年にあたり、抱負を述べたいと思います。
 1点目は、「精強レンジャー隊員の育成」です。私自身も平成19年度久居のレンジャー養成訓練を終了し、早1年が経ちました。しかしながら、レンジャー隊員としての知識・技術・体力と共にまだまだ未熟で、新たなレンジャー隊員を育成する為、知識・技術・体力を磨き、「強靱な肉体」、「不撓不屈の精神」を更に向上させながら、次期レンジャー養成訓練の助教として、熱望しています。
 2点目は、「プライベートの充実」です。私は幼い時から野球をし、現在駐屯地の野球部で頑張っています。しかし、昨年の目標であった「全国大会出場」は叶いませんでしたが、今年度は「全国大会」目指して頑張っていきます。他にも祭りや色々なスポーツをし、休日に暇がないぐらいに充実した年にしたいです。
 最後に、自衛官という特殊な仕事に勤めている事を忘れず、常に物心両面に努め、様々な事を学び経験し日々進化していきたいと思っています。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
互光建物管理(株) 永原初雄
永原氏は平成19年11月、鳥取地本を1陸尉で定年退職。55歳
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 皆さんは、互光(ごこう)建物管理株式会社をご存知でしょうか?
 互光建物管理株式会社は、総合建物管理として全国に拠点を展開する会社であり、私は、昨年11月定年退官の翌日から鳥取支店の警備員としてお世話になっております。
 私の業務は、鳥取支店が保安・警備契約している会社の警備員の交替員であり、各警備所の自衛隊でいう兵站業務を行いつつ、新しく警備員となられる方に対し、教育責任者の補佐として、必要な知識、動作(敬礼を含む)を説明させて頂いております。
 そんな業務の傍ら、上司から薦められ、企業として生き残り戦術の資格の一つである、施設警備業務2級検定に挑戦し、支店初の検定合格者として、益々責任ある行動が求められる今日この頃です。
 検定受検に際しては、学科・実技と数種の科目に対し合格ライン到達に向け、定年と共に一旦返納した意欲と粘りを無理矢理復活させ、家族、職場の協力と運に恵まれなんとか合格できたというのが本音です。
 定年の際には、自衛官という束縛から解放され、ついつい開放感に浸っていたのですが、資格と体力、そして意欲は必要である事をこの度の経験を通じて認識を新たにした次第ですが以上の事が皆様の参考になれば幸いです。
 なお、現在の自衛隊との繋がりは、予備自衛官に採用され、隊友会、最後の職場となったOB会それぞれの役員を頂き、数十年お世話になった自衛隊への恩返しを念頭におきつつ、仕事と活動の両立を模索しております。
 それでは皆さんのご活躍とご多幸をお祈り致します。

雪の十勝からゴラン高原へ
《第5旅団》
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 第5旅団(旅団長・市田信行陸将補)は2月7日、帯広駐屯地体育館において、中東・ゴラン高原における国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)に派遣されるゴラン高原派遣輸送隊第27次派遣隊(隊長・高木3佐)の壮行行事を実施した。
 壮行会には、帯広市長を初め来賓、酒井北部方面総監、隊員家族ら約230人が出席、高木隊長から市田旅団長へ派遣準備完了報告後、市田旅団長が「国際貢献の日本の代表として半年間訓練した自信をもって出陣して欲しい」と訓示、酒井総監が、「日本の代表であることと、家族との一体感を忘れずに任務に邁進して欲しい」と激励した。
 隊員食堂で行われた壮行会食では、石川知裕衆議院議員らが来賓として参加し派遣隊員を激励した。
 高木隊長以下43名は壮行会食終了後、来賓・家族及び帯広駐屯地所在隊員に見送られ駐屯地を後にした。
 第27次派遣隊は、第1派が同21日に、第2派が3月6日に日本を出国し、8月までゴラン高原で任務にあたる。

3県警察と共同実動訓練を実施
《第6師団》
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 2月3日、第6師団と宮城・山形・福島3県警察による共同実動訓練が行われた。これは平成14年に師団と警察の間で締結した「治安出動の際における治安維持に関する現地協定」に基づき、「現地協定の実効性と共同対処能力を検証するとともに、双方の連携強化を図ることを目的に実施した。
 師団から隊員240名と3県の警察官150名が参加し、強力な武器を所持した武装工作員が上陸、武器を使用し検問を突破するなどの事案を想定し、一般の警察力による治安維持ができない場合に、自衛隊と警察が共同して対処するための共同調整所の設置・運営、部隊移動、共同検閲等の場面をとらえていった。
 部隊移動の訓練では、集結予定地で警戒を行いながらヘリコプターでの進入、武装工作員からの攻撃による対処をしたのちパトカー・白バイ先導による移動、自衛隊と警察双方の指揮・命令の確認等的確な対処が取れるよう取り組んだ。

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