海自練習艦隊(司令官・河村正雄海将補)は、練習艦「かしま」、「しまゆき」、「やまぎり」、「あさぎり」及び護衛艦「さわぎり」(ヘリコプター1機搭載)をもって、1月22日から近海練習航海その1を開始した。 この航海での実習員は、タイからの留学生1名を含む約170名で、同日「かしま」の実習員講堂で司令官の訓示を受けた後、呉E岸壁に係留中のそれぞれの艦に意気揚々と乗り込んだ。 近海練習航海その1は、幹部候補生学校修業前の実習で、初級幹部海上実習に連接するための基礎的事項の習得、艦内生活への慣熟及びシーマンシップの習得を目的としており、併せて寄港地研修等を通じて、我が国及び自衛隊の現状を理解させるために実施される。 練習艦隊は同日、呉出港後海上訓練を実施して同26日、長崎県及び佐世保市の自衛隊協力諸団体並びに佐世保地方総監をはじめとする佐世保在籍部隊隊員等約90名の出迎える中、佐世保音楽隊の演奏する行進曲「軍艦」の勇壮なマーチに合わせて、最初の寄港地である佐世保港倉島岸壁に、もやいをとった。 入港後の歓迎行事において、佐世保市長と市議会議長からの歓迎挨拶に続き長崎県知事等約10の機関、団体から司令官、かしま艦長、司令部薬剤官、かしま幹部、先任伍長及び長崎県出身の乗員と候補生の代表に花束が贈呈され、河村司令官は「当地では候補生による研修を実施するほか、地元の方々と大いに交流を深めさせて頂きます」と挨拶した。 候補生は佐世保地方総監・加藤保海将の講話を受けるとともに、佐世保史料館、艦艇(第3ミサイル艇隊)の研修、東山海軍墓地への保健行軍(清掃奉仕活動)などを実施した。また、「かしま」「ゆうぎり」は同26日に長崎県内の高校2年生を対象とした艦内公開を実施し、広報活動を行った。 この日の夜には、地元主催による歓迎レセプションが佐世保市内で行われ、長崎県出身候補生5名の紹介と、候補生による隊歌「同期の桜」が披露されるなど会場は大いに盛り上がった。 練習艦隊は同29日、佐世保を出港、沖縄(那覇・中城)、鹿児島及び舞鶴を経由して、2月20日に呉に帰港する。
第8特科連隊(連隊長・高橋俊哉1陸佐)は1月8日、連隊訓練始めを北熊本及びえびの両駐屯地で実施して、今年一年間の練度向上と安全を祈願した。 この日は、藤崎八幡宮の神主を招き、連隊長各部隊長及び連隊全隊員による安全祈願を実施し、その後、連隊翼次射による空包射撃、連隊長年頭の辞、各部隊毎の訓練始めを実施した。 年頭の辞で連隊長は、「一年間一人もかけることなく健康と安全に留意して精強な部隊を目指して訓練に邁進したい」と訓辞した。 また、えびの駐屯地に所在する第3大隊は、大隊長・玉井2佐の年頭の辞に引き続き、北熊本駐屯地とえびの駐屯地の間を電話回線でつなぎ、連隊の射撃計画に基づく連隊翼次射に参加して訓練始めを終了した。