新自衛隊中央病院の建物が完成したことに伴い、その「鍵引渡式」が1月30日、三宿駐屯地内の新病院エントランスホールで盛大に行われた。 式には、鎌田昭良北関東防衛局長、渡邉千之中央病院長をはじめ建設に携わった施行会社の代表者、開院準備隊の関係者など多数が出席した。午前10時半、開式の辞に続いて、鎌田局長が挨拶に立ち、最先端の医療設備が整った新病院の概要を説明しながら、これまでの関係者の尽力に感謝した。 鎌田局長から渡邉病院長に記念の「鍵」が手渡されたあと、渡邉病院長が謝辞の中で、「本日バトンタッチを受け、今後は陸海空自衛隊医療の中核病院として、また、国民の負託に応えられる病院にしていく」と決意表明した。 最後に、鎌田局長から関係施行会社14社の代表者に感謝状が贈られ、式を終了した。 新病院は、ヘリポートを備えた地下3階、地上10階建で、28診療科、病床数は500床(災害時等1000床)。また、基本理念に「21世紀の自衛隊に求められる役割を基盤として(1)信頼される近代的な病院(2)自衛隊病院として最終医療技術を保有する病院(3)大規模災害等の危機に強い病院」の3点を掲げ、今年3月18日に落成式を迎える。