勝田駐屯地(司令・小川祥一陸将補)は1月16日、ひたちなか市長(代理)、茨城県隊友会長、自衛隊父兄会茨城県支部連合会長等の来賓を迎え、成人行事を実施した。行事は地元テレビ局が取材する中執り行われ、まず、成人式で小川司令から「成人になるということは人生の大きな節目であり、ご両親をはじめとする方々に対して感謝の気持ちを忘れず、大きな希望を持って、良き社会人としての道を歩んで頂きたい」との祝辞があった。 その後、来賓祝辞や先輩代表隊員からの激励と続き、最後に新成人25名を代表して、施設教導隊施設器材中隊の小笠原光輔3曹が20歳の決意を力強く述べた。 式後は緊張もほぐれ和やかな雰囲気の中、記念撮影と記念会食を行い、一連の行事を終了した。 この行事の様子は、NHKテレビ水戸放送局と地元ケーブルテレビ局により放映され、昨今の乱れた成人式が世間で取り沙汰される中、自衛隊が行う厳粛で溌刺とした行事が視聴者に披露された。 新たな希望に燃え 〈久居駐成人式〉 久居駐屯地(司令・下醉尾芳孝1佐)は1月13日、駐屯地体育館で平成21年久居駐屯地成人式行事を行った。 今年の駐屯地の成人者は41名で津市長の松田直久氏をはじめ来賓16名、報道関係者、駐屯地各部隊長、各中隊長、駐屯地全隊員の祝福の中、盛大に行事が挙行された。式典では、国歌斉唱、新成人一人ひとりが壇上で自己紹介し、次に駐屯地司令の式辞、来賓祝辞、最後に新成人代表者1名が「成人の抱負」を述べた。 駐屯地司令は、「積極果敢、失敗を恐れず、夢と情熱をいつまでも持ち続け、大きく飛躍して欲しい」と式辞を述べた。 来賓祝辞では、松田市長、中勢防衛協会会長の竹林武一氏、連隊協力会大鷹会会長の川端治夫氏から温かく心のこもった祝福の言葉が新成人に送られた。 新成人の抱負として、本管中隊の宮本健司士長は、「国民に信頼される自衛隊員となるよう努力する」と成人の抱負を述べた。 成人式行事終了後は、記念撮影、祝賀会食が行われ、会食の祝賀の中で父兄会会長の中澤春生氏が成人者に激励の言葉をかけ、また、記念植樹も行われるなど、和やかな雰囲気の中で新成人の門出を祝福した。 この樹とともに 〈別府駐成人式〉 別府駐屯地は1月15日、駐屯地成人行事を行った。 今年、成人式を迎えたのは、自衛官、事務官合わせて69名で、駐屯地食堂で行われた祝賀会食では、部隊長や多くの来賓が温かく見守る中、新成人を代表して小笠原隼人士長(重迫中)が「これからは、自分の行動に一層の責任を持ち、仕事や生活に緊張感を持って励んでいきたい」と決意を述べた。その後、記念撮影と記念植樹を実施した。記念植樹は、平成15年から行っているもので、今では「もみじ坂」の愛称で呼ばれている隊舎裏手の坂道の傍らにイロハモミジ2本を植樹。曹友会長の井手浩平准尉が準備した苗木に新成人達はそれぞれの思いを込めて土を入れた。 参加者一同、新成人69名が、今後一人前の社会人として常に向上心をもち、困難にも負けずこの樹とともに成長していくことを祈り行事を終了した。
秋田駐屯地(司令・原友孝1佐)は1月6日、秋田駐屯地『将軍窯』の初窯開き行事を行った。この行事には、原司令はじめ、業務隊長、副連隊長、最先任上級曹長、駐屯地各部隊長等が参加した。初窯は、司令と陶芸班長(21普連本管中隊・小林和弘2曹)の手により窯が開かれたが、窯の中には昨年暮れに作成した作品約100点が所狭しと並んでおり、参列者が見守る中、初めに取り出した司令の作品を見た陶芸班長は「良く仕上がっています」と安堵の表情を浮かべた。 窯出し終了後、司令から「陶芸活動は隊員による芸術活動であることはもとより地域との交流にも大きな役割を果たしている。これからも後継者を育成し、この伝統ある陶芸部を継続してもらいたい」と訓示があり、引き続き初窯開きの成功と今年の益々の活躍を祈念して、陶芸部員が作成した湯飲みにウーロン茶で乾杯をして行事を終了した。そして、この窯では第357施設中隊が創隊50周年記念として中隊の全隊員が自ら作成した85個の茶碗が次の本焼きを今か今かと待っている。