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自衛隊ニュース   1088号 (2022年12月1日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

母校の学園祭でリクルータとしての広報活動
<愛知>
 愛知地方協力本部名古屋出張所(所長・松木政憲1陸尉)は、10月20日に学校法人愛美学園啓明学館高等学校及び29日に愛知産業大学工業高等学校で開催された各学園祭に参加し、自衛隊広報ブースを開設して、在校生に対する広報活動を行った。
 両校に在籍する生徒の数名は、本年度の自衛官等採用試験を受験し、11月中旬の合格発表を待っている状態であり、当日は、開設された自衛隊広報ブースに同級生と共に訪れ、広報官から自衛隊採用種目に関する説明を受け、同級生も自衛隊に興味を示してくれた。
 学校法人愛美学園啓明学館高等学校を卒業した陸上自衛隊第10施設大隊の寺嶋友梨2等陸士(リクルータ)の広報支援を受け、自衛隊広報ブースに訪れた後輩の生徒達に入隊後の体験談等を熱心に説明し、生徒達は、非常に興味を示しながら耳を傾け、イメージしていた自衛隊との相違について驚きながらも、好印象を持ってもらった。
 特に、同年代の女性が経験した自衛隊での勤務や生活状況の話は、採用試験の合格待ちの生徒達からは、入隊後のイメージアップに繋がり、体力面や生活全般の不安を解消することができ、入隊意欲の向上を図ることができた。
 名古屋所は、今後も担当する各学校との関係を維持・促進し、多くの広報活動の場を提供して頂けるよう信頼関係の構築を図りつつ、リクルータが所属する関係部隊の協力を得て、卒業後に健全な自衛隊生活を営んでいる様子を在校生に発信し、1人でも多くの志願者を獲得して入隊・入校まで結び付けられるよう尽力する所存である。
 愛知地本は、近年の少子化の進行による募集対象者の減少、高校卒業者の進学率の上昇及び高止まり、併せて、コロナ禍の状況において、自衛官等募集を取り巻く環境が益々厳しくなっている中、学校等との繋がりを大切にし、1つ1つの広報イベントを通じて、自衛隊の魅力の情報発信に努め、1人でも多くの入隊・入校予定者を輩出して、募集目標の達成に邁進する所存である。

3年ぶりに第15旅団・那覇駐記念行事
自衛隊好き集まる!
<沖縄>(関連記事8面)
 沖縄地方協力本部(本部長・坂田裕樹陸将補)は、11月6日、那覇駐屯地において行われた「第15旅団創隊12周年及び那覇駐屯地創立50周年記念行事」に募集広報ブースを設け、一般・募集広報を行った。
 沖縄地本は、募集課広報室4名、広報官4名で参加。会場のイベントスペースに広報ブースを設置した。ブースでは、採用説明コーナーや自衛隊の活動パネルの展示、ガチャポン、南極の氷体験、自衛官の制服試着体験を行った。
 自衛隊の式典ということで来場者は自衛隊に興味津々。駐屯地開放と同時に多くの来場者が集まった。広報ブースにも多くの人がやってきて、家族連れやカップルが自衛官の制服を試着し記念撮影を行うなど、楽しんでいる様子だった。また、南極の氷体験では、南極の氷を展示し、沖縄地本広報大使中沢初絵氏と来場者が氷に触ったり、海上自衛官から南極の氷や砕氷艦「しらせ」の活動などの説明を受けたりして、約2万年前の南極の氷の触感や空気の音を体験した。
 募集活動も行い、自衛隊パンフレットを手にブースに立ち止まる学生、高等工科学校に興味がある親子連れや娘婿を自衛隊にと希望する親族など様々な年齢層が採用説明コーナーを訪れ、広報官から自衛隊の魅力や自衛官採用試験について説明を受けた。パンフレットを手にしていた学生は、「自衛隊に興味はあるのですが、その先の一歩が踏み出せずにいました。今回、声を掛けてもらえたので話を聞く勇気ができました。自衛官という選択も考えてみます」、高等工科学校に興味がある親子連れは、「自衛隊が好きで、高校に自衛隊があると聞いたのですが、受験が難しいと聞いてるので話を聞いてみたいと思い立ち寄りました。」と募集基盤の拡大に有意義な1日となった。
 その他、記念行事観覧募集ツアーを行い、募集対象者及び学校関係者13名と共に、観閲式典や陸上自衛隊の装備などを見学し、陸上自衛隊についての見聞と理解を深めることができた。
 沖縄地本は、部隊での各種イベントがコロナ禍以前の状況に戻りつつあるなか、これらに積極的に携わりながら、沖縄県民からの理解を促進し、また、多くの方にイベントに参加してもらうことで志願者獲得につなげ、有為な人材の獲得に日々邁進していく。

護衛艦「とね」体験航海
2日間で480名参加
<香川>
 香川地方協力本部(本部長・小田剛1陸佐)は、10月29日、30日、海上自衛隊フリートウィークの一環として、護衛艦「とね」が行った体験航海及び特別公開を支援した。
 体験航海には1000名を超える応募があり、公募での当選者、募集対象者及び協力団体会員等が両日合わせて約480名乗艦した。当日は天候に恵まれさわやかな秋晴れのもと、合計4回の体験航海が行われ、参加者からは、「実際に動く護衛艦に乗艦できてとても貴重な経験になりました。最高でした。」「海上自衛官かっこいいです」などの声を聞くことができた。
 また、29日、30日共に、夕方1時間特別公開を実施し募集対象者、協力団体会員等合わせて約50名が乗員の案内で艦橋等を見学するとともに、76ミリ速射砲等装備品の説明を受けた。このほか、残念ながら抽選には外れた方や、一般の旅行者など、間近で護衛艦を見ようと大勢の方が高松港を訪れた。
 31日午前には、岸壁に多くの方々が見送りをしようと訪れ「ありがとう」、「また来てね」等の温かい声が聞こえる中、「とね」は高松港を出港し、母港へ帰投した。
 香川地本は、今後も各種広報行事を通して自衛隊に対する理解、親近感の醸成を図るとともに、募集成果の更なる向上を図っていく所存である。

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