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スペーサー
自衛隊ニュース   1087号 (2022年11月15日発行)
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地域と共に歩む
周年行事開催

南恵庭駐屯地
第3施設団
 南恵庭駐屯地(司令・河口弘幸陸将補)は、10月2日、南恵庭駐屯地創設70周年及び第3施設団創隊61周年記念行事を行った。3年ぶりに開催した記念行事は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般開放はなかったものの、招待者約400名が来場し、盛大な記念行事となった。
 記念式典においては、恵庭市自衛隊協力会会長である恵庭市長の原田裕氏、衆議院議員の和田義明氏から祝辞が贈られ、北海自衛太鼓(幌別)及び第7音楽隊の音楽演奏、観閲行進では、観閲部隊指揮官の第3施設団副団長(坂本1佐)を先頭に、第3施設団隷下部隊、第73戦車連隊、第101施設直接支援大隊等の駐屯地所在部隊が車両行進を行った。訓練展示においては、訪れた招待者の方々に訓練の一端を紹介するとともに、陸上自衛隊の精強性をアピールした。
 また、前日に南恵庭駐屯地所在隊員の家族等に対して、部内広報の一環として家族の日を設定して、前日予行を兼ねた観閲行進、戦車体験搭乗、各種施設器材同乗体験及び各種催し物ブースを開設し多数の隊員家族の参加を得た。この際、観閲行進においては観閲台を子供たちに開放し、「子ども観閲官」のもと戦車や重車両等による行進が行われた。敬礼の後、にこやかに手を振ってくれる部隊長もおり、観閲台は大いに盛り上がった。
 また、今回、特に人気を集めたのが駐屯地司令体験ブースである。駐屯地司令室が開放され、たくさんの隊員家族が訪れ、普段座ることのない駐屯地司令の席に座り記念撮影を行うなどして、自衛隊の真姿を示し、更なる理解促進を図るとともに部隊と家族の連携強化を図った。

福島駐屯地
 福島駐屯地(司令・湯舟道彦1陸佐)は10月8日、「陸上自衛隊福島駐屯地創立69周年記念行事」を挙行した。平成30年以来、4年振りに駐屯地を一般開放しての開催となった今回の記念行事は、天候にも恵まれ約4500人の来場者で賑わった。
 行事においては、観閲式、訓練展示、音楽演奏、ファンシードリル、自衛隊車両への体験搭乗、装備品展示、ちびっこ広場などで来場者を楽しませた。
 来場者からは「子供と一緒に初めて自衛隊のイベントに来ましたが、とても楽しませていただきました」、「記念行事の復活ありがとうございます」などの声を聞くことができ、隊員一同、充実した1日となった。

高等工科学校
 10月1日〜2日の間、陸上自衛隊高等工科学校(学校長・富崎隆志陸将補)は、創立67周年記念行事及び開校祭を実施した。
 1日の開校祭では、講堂において5個クラブ(吹奏楽部・軽音楽部・弁論部・吟詠剣詩舞部・和太鼓部)の発表を実施した。特に、校外でも活躍する和太鼓部『桜花太鼓』の部員達による迫力ある演奏で来場した家族や職員、生徒は大いに盛り上がった。また、教室舎において防衛省サイバーコンテストにおいて優秀な成績を収めた部員を要するサイバーコンピュータ部をはじめとする13個文化クラブの作品展示も行い、日頃の活動の成果を披露し来校した家族を楽しませた。
 2日の創立67周年記念行事には、国会議員、地方公共団体の長、防衛大学校長及び歴代学校長をはじめ、各協力団体の会長等の多くの来賓の方々に加え、この日を楽しみに全国から駆けつけた生徒家族をお迎えするとともに、定年退官相当期となる第28期・29期生、合計約1500名が来校した。当日は晴天に恵まれグラウンドにおいて記念式典・生徒隊パレード・祝賀飛行・ドリル演技・和太鼓演奏を行った。
 式典の式辞において学校長は、来賓招待者や生徒家族の方々への感謝の言葉とともに「生徒制度の創設以来、67年に亘る歴史を重ね、伝統を継承しつつも、時代の変革に応じて組織、教育内容を充実・発展させて参りました。既に卒業生は約2万名を数え、陸上自衛隊のあらゆる組織の中核として勤務しており、部内外から極めて高い評価を得ているところであります。また、我が国を取り巻く脅威と情勢下における生徒教育への期待の高まりから、令和3年度より『システム・サイバー専修コース』を設置して、将来のサイバー分野、システム分野における基幹要員の育成を目的とした新たな教育に着手いたしました。令和5年度には『AI・ロボティクス専修コース』の開設を予定しており、今後も時代の変化に応じて必要とされる新たな分野における人材の育成に積極的に取り組んでいく所存であります」と抱負を述べるとともに、生徒職員に対し「学校理念の実現に向け、『一所懸命』与えられた役割を懸命に果たしてもらいたい」と期待を述べた。
 その後も校内各所において、装備品展示、広報展示、生徒会イベント等が行われ、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、開校祭及び記念行事の実施の可否も懸念されるところであったが、部外来賓や家族を招いた3年ぶりの一連の行事は盛会のうちに終了した。

米子駐屯地
 9月11日、米子駐屯地(司令・堀田朗伸1陸佐)は、赤沢亮正衆議院議員、舞立昇治参議院議員、湯原俊二衆議院議員、藤井一博参議院議員、伊木隆司米子市長、松浦弘幸三朝町長、白石祐治江府町長、中田 達彦日吉津村長、青砥隆志米子駐屯部隊協力会会長をはじめ、各協力団体、関係機関、また部内外から多くの来賓の参列を賜るとともに、米子駐屯地創設72周年記念日行事を挙行した。
 昨年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、惜しくも中止となったが今年は感染拡大防止対策を万全にして、一般開放を行い約3700名の来場者を迎え行った。
 式典に先立ち、様々な分野で米子駐屯地及び部隊の充実発展のため、多大なご支援・ご協力を頂いた方々に対して駐屯地司令から感謝状と記念品が贈呈された。
 観閲式において駐屯地司令は「山陰地方の方々の生命と財産を守り切るという使命は、駐屯地が創設72年を迎えた現在にあっても、不変であり、未来永劫変わることはない。その期待に応えるため現状の評価におごることなく謙虚に、そして真摯に練成を継続し山陰防衛の要、日本防衛の要としての役割をしっかり果たしていこう」と式辞を述べた。
 観閲行進では、鳥取県旗や米子市旗を先頭に車両行進を行い、第8普通科連隊の隊員が威風堂々と行進するとともに第3飛行隊、第13飛行隊による観閲飛行も披露された。
 観閲式終了後、第13音楽隊による音楽演奏、本部管理中隊によるオートバイドリル、駐屯地万灯部及び部外2団体との共同演技、駐屯地司令以下連隊幕僚によるリぺリング降下、第1中隊を基幹としたバトラ戦闘訓練では日頃の訓練の一端を披露し、部隊の統制された行動と迫力ある戦闘シーンに来場者からは感嘆の声と大きな拍手が送られた。
 駐屯地の各イベント会場では戦車・高機動車の体験試乗、各種装備品展示、アスレチックを設置した子供広場や、野外コンサート、航空自衛隊尾山分屯基地の隊員によるレッドクラブ(自転車による曲芸)等のパフォーマンスや催し物が行われた。各会場は最後まで大勢の来場者で賑わい、盛況の中、2年ぶりに行われた米子駐屯地記念行事の幕を閉じた。
 米子駐屯地は、駐屯地司令要望事項である「地域と共に」を具現化すべく地域から信頼される精強な部隊をこれからも目指して日々精進していく。

岩見沢駐屯地
第12施設群
 岩見沢駐屯地(司令・荒関大輔1陸佐)は9月23日、岩見沢駐屯地創立69周年及び第12施設群創隊47周年記念行事を挙行した。
 今回の記念行事は新型コロナウィルスの感染拡大を考慮し、招待者及び隊員家族のみの参加とし、3年ぶりの開催となった。
 式典に先立ち、長年にわたり駐屯地に対してご支援・協力を頂いている方々並びに協力団体に対して、駐屯地司令より感謝状を贈呈した。
 午前中に観閲式、観閲行進、余興、訓練展示、第11音楽隊による音楽演奏、駐屯地美術展等を実施し、午後から家族の日として、隊員家族に対し、子供広場や装備品展示、また、第10即応機動連隊の支援をいただいて、戦車及びWAPCの体験試乗等、多数のアトラクションを行い楽しんでいただいた。
 この日はあいにくの大雨となったが、来客からは「雨に負けない頼もしい隊員達の姿に感動した」等の声が聞かれ、記念行事を通じて地域住民からの信頼感が深まった。

中央病院
 自衛隊中央病院(病院長・福島功二防衛技官)は、10月15日、自衛隊中央病院創立67周年記念行事を挙行した。
 今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して病院長式辞及び記念講演を実施した。
 当初、病院長式辞において、病院職員の日ごろの労をねぎらうとともに、国内外情勢やコロナ感染症の状況に触れ、病院長要望事項の「友愛、誠実、努力、感謝」の気持ちを維持し、今後一層の職員の団結を要望し式辞とした。
 また、講師に作家の北康利先生をお迎えして、「先人に学ぶ 志をもった生き方」を演題として約1時間記念講演していただいた。自衛隊衛生隊員に、この国のすばらしさ、この国を守ることのやりがいを感じてもらうことで、自分の仕事への誇りを再認識していただきたいとの冒頭の発言から始まり、終始熱のこもった言葉で我々自衛隊衛生を鼓舞していただいた。質疑応答では、熱が入ったあまり、次回作についてもお話され、非常に愛のある講話に拍手が鳴り止まず、大盛況のうちに幕を閉じた。
 自衛隊中央病院は、これからも自衛隊衛生の最高峰として自学研鑽し、自衛隊の任務遂行に寄与していく。

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