「第26回全自衛隊陸上競技会」(防衛省主催)が10月27日、自衛隊体育学校陸上競技場(朝霞)で開催され、男女18種目に隊員・学生約300人が出場、練成成果を競った。4種目で大会記録が更新された。
秋晴れでほぼ無風の絶好の陸上競技日和の下、4年ぶりに開催された競技会で選手たちが躍動した。
トラック短距離の男子100メートルは須貝夢一郎1陸士(1普連)、同400メートルは大川叶吾2空士(北警団)が優勝。
中距離の800メートルは防大の齋藤弘晃学生、1500メートルは小林翔大3陸曹(普教連)が制した。
48人が出場した長距離の3000メートルは二組に分けてタイムレースで競われ、村山京平3陸曹(2普連)が大会記録を更新して優勝。5000メートルは湯澤亮太陸士長(普教連)がトップでゴールした。
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1万メートルは4年前の前回大会を大会新記録で制した朝賀勇也2陸曹(2普連)が終盤以降独走。自身との勝負となったが、各周回のタイムを落とさず走り切り、2連覇を達成。
コロナ禍などで思うように練習できない中で臨んだ大会を、「近くの目標に向かって日々練習してきた。(終盤以降は)普段の練習で意識してきた通りに走ればタイムは落ちない、と信じていた」と振り返った。
これまでに2度、元日に行われる全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場している高田駐屯地。「(北陸)予選に向け、高みを目指しチームとして取り組んでいきたい」と、エースの決意も語った。
40歳以上の各種目でも力走が見られた。このうち1500メートルは、松倉弘明2空曹(3空団)が大会新記録で優勝。3000メートルは平田繁聡1陸曹(普教連)が同じく大会新で、5000メートルは中村太一陸曹長(3師団付隊)がそれぞれ制した。
フィールド2種目のうち、男子走り幅跳びは小堀健斗陸士長(13普連)が勢いのある跳躍を見せ、同ボール投げは高橋怜学生(防大)がただ1人90メートルを超える力投を見せて優勝を飾った。
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女子選手も4種目でベストパフォーマンスを見せた。100メートルは田中梓穂璃海士長(横弾整補所)が2連覇。走り幅跳びは岡田穂乃香3曹(福井地本)が優勝、田中士長が2位に入った。ボール投げは鳴海麗奈陸士長(施設教導隊)が大会新記録で制した。
3000メートルは薬師かれん3海曹(横教)が内枦保舞3陸曹(43普連)をゴール直前でかわし、優勝を果たした。 |