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スペーサー
自衛隊ニュース   1087号 (2022年11月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

第12音楽隊が塩谷町で約10年ぶりに演奏
<栃木>
 栃木地方協力本部(本部長・梶恒一郎1陸佐)は10月22日、栃木県の塩谷町中学校屋内運動場アリーナにおいて開催された第12音楽隊によるコンサートを支援した=写真。
 このコンサートは塩谷町教育委員会からの依頼で実施したものである。観客席を1席空けての配置にするなど、新型コロナウイルス感染対策を講じての開催となった。
 当日は約10年ぶりの自衛隊音楽隊コンサートに、約300名が聴き入った。スポーツの秋を想わせる楽曲やジャズのメドレー、サキソフォンのソロなどの演奏に、手拍子で合わせたり、体でリズムを刻む人の姿が見られた。また、この10月に第12音楽隊に配属されたばかりで、当コンサートが初舞台となる4名の新隊員を紹介した場面では、観客から大きな拍手が送られた。
 演奏会が終わり隊員が舞台を去る場面では、拍手が鳴り止まず、隊員と観客が手を振り合う光景も見られた。多くの方から「とても感動した」との声が聞かれた。
 栃木地本は「今後も自衛隊音楽隊の演奏などを通じ、地域の皆様に自衛隊の魅力を感じていただけるよう活動していく」としている。

日本航空学園「航空祭2022」で募集広報
<石川>
 石川地方協力本部(本部長・山下龍太郎1空佐)は10月15日、日本航空学園能登空港キャンパス(輪島市)で開催された「航空祭2022」において募集広報を実施した。
 同学園は、毎年十数人の自衛隊入隊者等を輩出する、石川地本にとって募集重点校であり、また、航空祭は3年ぶり、建学90年と能登空港キャンパス開校20年目の節目に当たり、多くの来場者が予想されることから、いつにも増して力を入れて募集広報活動に取り組んだ。
 会場においては、陸上自衛隊航空学校(明野駐屯地)から飛来したUH60JA、OH1のヘリコプター2機の航空機地上展示、航空自衛隊第6航空団(小松基地)からはF15パイロットである同学園卒業生による航空学生制度説明会、陸上自衛隊車両(偵察用オートバイ、高機動車)の装備品展示、募集広報ブースによる広報活動など、幅広く自衛隊のアピールを実施した。特に、航空学校のヘリコプターには、多くの学園生徒が興味津々で、学習している操縦・整備などについて隊員に質問するなど募集広報効果が十分得られた。
 当日は、天候に恵まれ、森元首相、石川県知事、輪島市市議会議員、小松基地司令等の部隊長が来賓される中、来場者約5000名に対して自衛隊に対する理解を深めることができるとともに、募集対象者である航空高等学校600名及び航空大学校600名の生徒に対しては、募集種目や制度を説明する絶好の機会となった。
 石川地本は「今後も、同学園に対しては、各幕のご協力ご支援を得つつ、積極的な募集活動により、自衛隊に興味を持ってもらい、一人でも多くの入隊者の獲得を目指し、募集成果の向上を図っていきたい」としている。

大学生とステージをコラボレーション
<群馬>
 群馬地本高崎地域事務所(所長・土屋3尉)は10月15、16日の2日間、県民参加フェスタにおいて大学生とともにステージを運営企画した。県民参加フェスタは、県民が主体となって開催されるイベントで3年ぶりの開催となる。
 募集相談員の力添えにより、自衛隊と大学生がお互いを知る機会になればとステージ運営を任された。大学生とのコラボレーションは地本として今回が初めてで、3月頃から幾度となく会議を行い調整してきた。企画の中で特に力をいれたのはファッションショーである。大学生が自衛隊を身近に感じるためには、自衛隊の制服を着用してもらうことが親近感に繋がり、広報効果も向上すると考え、ファッションショーを企画した。
 制服は空自入間基地、陸自相馬原駐屯地等から支援を受け、また海自下総基地から佐藤海士長(高崎市出身隊員)の支援を受け、大学生とともにランウェイを歩いてもらった。
 制服を着た大学生たちは観客から「かっこいい!かわいい」と声援を受けてレッドカーペットのランウェイを楽しそうに歩いた。学生からは「自衛官の方々と初めてお話させていただき、一緒にファッションショーを企画させていただきました。業務中の厳しいイメージは全くなく、皆さんとても気さくに話しかけていただきました。本日着用させていただいた制服は非日常にあふれ、身に纏うことでなんだか自分が強くなったように感じてしまうほどでした。このコラボをきっかけに自衛隊の魅力がさらに広まるといいな」と感想を述べた。
 その他のステージでは陸自第12後方支援隊がラッパ隊を編成しラッパの吹奏を、空自入間基地からは修武太鼓が太鼓演奏を披露した。ラッパ吹奏や修武太鼓の演奏は大変好評で、イベント終了後、地本Twitterでアップされるとともに再生回数がうなぎのぼりに上がっている。
 来年、県民参加フェスタは20周年の節目を迎える。すでに今年と同様にステージ依頼希望がある。群馬地本は今後も一般募集広報を実施し未来に繋がる志願者を獲得したい。

空幕募集・援護課、「危機管理産業展2022」に出展
〜退職自衛官の活用をPR〜
 航空幕僚監部募集・援護課は、10月5日から7日までの間、東京ビッグサイト(江東区)で開催された国内最大級の危機管理総合展示会「危機管理産業展2022」に出展した。
 4回目の出展となる今回は「国を守る経験と思いを地域・企業のために〜頼れる危機管理人財 退職自衛官〜」をテーマとした。
 会場では、空自の航空機(F35、F2、F15)が大空を飛行する姿をイメージしたブースに大型モニターを設置し、空自の広報映像、自衛官の退職制度の紹介映像、活躍するOBと再就職先企業担当者のインタビュー映像を放映し、来場者の興味をひいた。
 ブース前で足を止める企業や自治体関係者に対しては、退職自衛官の有用性や危機管理分野での活用について現役自衛官が詳しい説明を行った。説明を受けた来場者は、真剣な表情で説明に耳を傾け、「具体的にどういった再就職先で活躍していますか」等の質問を隊員に行っていた。また、自衛官が若年定年により50代半ばで退職していることを知らない来場者も多く、自衛官の再就職制度を紹介し興味を持ってもらうことができた。
 3日間の開催期間中、1100名以上の来場者が空自ブースを訪れ、自衛隊や退職自衛官に対する関心の高さを伺い知れた。
 最終日は、前航空幕僚長の丸茂吉成氏が「航空自衛隊の危機管理〜対応のプロセスと人材について〜」をテーマにステージプレゼンテーションを行い、立ち見を含めて150名以上が聴講する盛況ぶりだった。講演後は丸茂氏自らブースに立ち、聴講者から直接質問を受ける場面も見られた。
 空幕担当者は、「多様化する社会で企業が求める人材も変化する中、退職自衛官の雇用に繋げるために、自衛官の再就職制度や人材について、今回のような出展機会を活用してPRすることがより一層重要になる」と話している。

富国生命100周年プロジェクト 第2弾
「THE MUTUAL Art for children」
 富国生命保険相互会社(社長・米山好映)は、昨年に引き続き10月26日、「おやさいクレヨン」の贈呈を行った。
 今回は防衛医科大学校(学校長・四ノ宮成祥)内のくれよん保育園に富国生命総合営業推進部 矢崎部長、青木法人部長、所沢営業所巻淵ADが「おやさいクレヨン」を持参した。これで自衛隊内の保育園では8カ所目の贈呈。
 今年で2年目となったこのプロジェクト、パッケージも「福島県立聴覚支援学校会津校」の児童の作品にリニューアルした。米ぬかから採れた米油とライスワックスをベースに、収穫の際に捨てられてしまう野菜外葉などを原材料に製作しているため、万が一口に入れても安全なおやさいクレヨン、全国へ贈呈した数は6万7000個を数える。
 今回贈呈されたくれよん保育園の菅野代表は「子どもたちはなんでも口に入れてしまうので、おやさいクレヨンだと安心です。また、SDGsにも合った良い取り組みだと思います。子どもたちと大切に使います」と感謝を表した。

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