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入間基地が埼玉県警と合同で災害対処訓練
警備犬を災害現場へホイスト投入 |
5月23日、航空自衛隊入間基地は埼玉県警と合同で、最大震度7の地震を想定した災害対処訓練を行った。
入間基地からは中部航空警戒管制団基地業務群管理隊警備犬管理班3名と警備犬2頭、航空救難団入間ヘリコプター空輸隊6名とCH-47J1機が参加。埼玉県警からはレスキュー隊員等18名と警備犬1頭、県警ヘリ2機が参加した。
訓練では、道路が寸断され、陸路での部隊派遣が困難な孤立地域へそれぞれのヘリから人員および警備犬がホイスト投入し、連携して要救助者の捜索やヘリによる救急搬送等の調整を演練した。
ハンドラーのそばで大人しく待機していた警備犬。いざ捜索が開始すると目の色を変え脇目もふらず目標に向かい、自動車に閉じ込められた孤立者をあっという間に発見した。負傷した要救助者は県警ヘリがホイストで引き上げて救急搬送し、孤立者は仮設ヘリポートに着陸したCH-47Jで移送した。
県警は今春に航空隊が警備課に移管し、激甚化する災害対処能力を強化。自衛隊との合同訓練により大規模災害での航空機活用の有効性に手応えを感じていた。自衛隊も実際に現場で活動する部隊員が参加することで、顔の見える体制を構築し、関係を強化することができた。
入間基地警備犬はこれまでに平成30年7月豪雨(広島県呉市)、平成30年北海道担振東部地震、令和元年台風19号(神奈川県相模原市)、令和3年熱海伊豆山土砂災害での派遣実績がある。隊員と共に泥だらけになって捜索を行う姿が記憶に新しい。今回参加した警備犬ゼニス号(雄5歳)のハンドラー道家大喜空士長は「災害という決して望まれないものに対し、自分達の出番が無いことを祈りながら日々訓練に精進しています」とコメントを寄せてくれた。 |
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3年ぶりに!ランウェイウォーク
航空自衛隊入間基地 |
前日の雨が嘘のように晴れ渡った6月4日(因みに翌日も雨)、航空自衛隊入間基地(司令・小野打泰子空将補)で3年ぶり、13回目になる「ランウェイウォーク」が開催された。メール応募数約9000名から抽選で当選した1000名強が滑走路(ランウェイ)を歩いた。
会場内にはT-4・U-4・C-1・C-2・CH-47J・U-680Aなどの航空機のほか、軽装甲自動車・炊事車・消防車、埼玉県警のヘリ・白バイ・パトカー等の展示があり、記念撮影や装備品撮影で賑わっていた。軽音楽部のライブ、修武太鼓演奏もあり、大盛り上がりだった。警備犬訓練を見て「うちの子もあんなに言うことを聞いてくれたら、良いけどなぁ」とため息をつく人も。
参加者は、約2キロの滑走路を往復。タイヤ痕を触り、誘導灯の写真を撮り、寝転んで自撮りし…思い思いに歩いていた。
「飛行機だと一瞬だけど、歩くと遠いね。でも楽しかった」と山梨から参加してきた中学生の男の子。入間基地は「来年も更に楽しんでいただけるようにしたいと思います」とツイートしている。 |
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芦屋基地でもランウェイウォーク |
5月28日、芦屋基地(司令・徳重勇一空将補)においてランウェイウォークを開催した。当初、基地創設60周年記念行事において実施予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で行事自体が延期となり、この度ついに実現した。
密を避けるため、対象を「福岡県在住の小中高生及び同行の保護者」とした。当日は天気にも恵まれ、多くの子ども達が参加して楽しんでいるようだった。
コースは2860mと1884mの2コースを用意した。スタート付近にはT4、U125A、UH60J、ペトリオット、消防車両を展示し、見学エリアとした。また、2、860mコースの滑走路エンドにはT4を配置。参加者にとって絶好のフォトスポットとなったようだ。
ゴールで完歩証明書を贈呈すると、歩き疲れた様子のお子様たちの表情が一気に明るくなった。普段はなかなか歩く機会のない滑走路。親子で楽しんでいる姿に思わず顔がほころんだ。
本行事を通して航空自衛隊及び芦屋基地への理解を深めていただけたら幸いである。 |
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