防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年10月15日号
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〈パキスタン洪水〉
陸自
派遣隊長とTV会談
北澤防衛大臣「日本国民の誇り」と労う
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 北澤防衛大臣は10月7日、洪水被害救援のため派遣されていた陸自パキスタン国際緊急航空援助隊の石崎敦士隊長とテレビ電話で会談した(関連記事5面)。
 会談には北澤大臣のほか、安住副大臣、広田、松本両政務官、中江事務次官、折木統幕長、火箱陸幕長らが出席、スクリーンに映された石崎隊長から現地の状況などの報告を受けた。
 派遣当初、洪水による被害の大きさを目の当たりにして「被災者のために力を出しつくし、日本の“真心″を送り届けよう」と決意した石崎隊長。日中は体温を超える気温にもなり、隊員たちは汗だくになりながら任務にあたった。また、安全面の問題から自由に運動ができないなどストレスが溜まりやすい環境であったことや、食事や水による下痢に悩まされた隊員も多く出たが、これらの厳しい環境に対して隊員たちは「よく環境に順応してくれた」と述べた。治安については、「不安を感じることはなかったため、任務に専念することができた」とする一方、油断しないように安全教育を実施して気を引き締めたという。
 石崎隊長は、今回の活動について「国際機関や各国と連携することで、パキスタンの被災者のために、より効率的な支援が行えた」と話すとともに、「パキスタンの方々はものすごく親日的。日本とパキスタンの相互信頼関係が築けたのは個々の隊員にとって大変貴重な経験で、自信になった」と、成果を語った。
 報告を受けた北澤大臣は「我が国を代表して国際緊急援助活動に従事した皆さんの行動は、日本国民の誇りであると同時に防衛大臣として嬉しく思っている」と労いの言葉をかけた。そして、撤収について「すべての隊員が日本の地を踏むまで、最後まで気を抜かずに任務を遂行していただきたい」と要望してTV電話会談を終えた。
 同隊はパキスタンのパンジャブ州ムルタンで、世界食糧計画(WFP)やオーストラリア医療チームへの輸送支援を実施。被害状況の改善に伴い、パキスタン政府からの活動終結要請を受けて10月10日に輸送活動を終了した。


出雲駐57周年を祝う
一層強まる地域との絆
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 10月3日、島根県を守る出雲駐屯地(司令・平松良一2陸佐)開庁57周年記念行事(主催・陸上自衛隊出雲駐屯地、出雲地区防衛協力会、出雲市自衛隊父兄会)が行われた。この式典のメインイベントである市中パレードを見に沿道に集まった見学者は日の丸を持って応援。新出雲市の合併記念行事として市中パレードを開始してから6年間毎年続いている人気イベントだ。第8普通科連隊、第13特科隊、第13高射特科中隊の協力を含めた車両約60両、隊員約160名による観閲行進に声援を送っていた。近くで見る動く装備品車両に「ほ〜」との歓声がもれる。
 第13音楽隊の演奏から始まったこの日。観閲行進に先立ち、式典では来賓代表の出雲市長・長岡秀人氏が「今年9月の林野火災の際、いつでも災害派遣に出られるように準備してくれた出雲駐屯地に感謝したい」等と地域にとって欠かせない重要な部隊であることを強調。平松司令も「地域防災の要として精進していく。そして、あらゆる機会を捉え自衛隊の存在を積極的にアピールしたい」と式辞を述べた。
 式典から観閲行進の間、雨足が強まったり、雨が止んだりとめまぐるしい天候だったが、式典中も隊員たちは微動だにしない。迷彩服に雨がしみ込んでいく隊員を見て「さすが自衛隊」「隊員さんの周りは雨が降っていないみたい」と驚いていた。観閲行進は信号を止めて行われ、市役所には装備品を展示するなど、地元との結びつきを強く現していた。


空自
優良提案褒賞授与式
業務改善に貢献 9名が表彰
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 優秀な業務改善案を出した隊員の功績を称える航空自衛隊の「優良提案褒賞」授与式が10月5日、防衛省で行われた。
 これは前年度に報告された業務改善提案の中から、航空幕僚長が優秀と判断した提案者に対して褒賞状の授与などを行い、受賞者の更なる改善意欲の高揚と部隊における業務改善提案活動の一層の活性化を図ることを目的に、平成4年度から毎年実施されている。今年度は約1万1000件の改善提案から3件が選ばれ、提案者9名が表彰を受けた。
 褒賞状授与式では、外薗健一朗空幕長から受賞者一人ひとりに褒賞状とつばさ会から寄贈された記念メダルを授与したあと、訓示で「諸君の改善提案が航空自衛隊の任務遂行において大きな効果を発揮し貢献すると認められた。それに至る諸君の改善努力に心から敬意を表する」と述べた。
 提案件名と提案部隊・受賞者は以下のとおり。
 ▽F―110エンジン・ハイドロ・ポンプの故障探求要領の改善…【第3航空団=3名】篠塚智曹長、月岡茂生3曹、木村勇介士長
 ▽F110ターボファンエンジンECP改修におけるリベット取付専用工具の製作…【第4航空団=2名】吉田昭弘2曹、羽生真純3曹
 ▽F―2ECS系統ブリード・エア・ダクトのテストポートカバーのセイフティワイヤ掛け要領の効率化…【第8航空団=4名】宮本正行2曹、佐藤正己2曹、笠原聡3曹、佐藤大輔3曹


雪月花
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 自衛隊記念日は11月1日と創設以来決まっておりそれに向けての取り組みが行われている、中央式典もこれに近い日曜日に観閲式を中心に行う。地方の部隊でも創隊記念日がありどこも年間最大のイベントとなっている。昔の記念日のイメージは国民の祝日になるものだったが、最近は毎日なにかの記念日になっている。7月6日のサラダ記念日は俵万智さんによることは有名だ。91年に日本記念日協会が新しい記念日の登録制度を始めてからもう400件以上を選定している。11月11日には数えきれないほどの記念日が重なっている、公共工事の日は国会議事堂が完成した昭和11年11月が根拠となっている。サッカーの日、電池の日、ピーナッツの日でもある、根拠を推測してみるとおもしろい。子どものころのビッグイベントの誕生日、カレンダーに家族全員のマークを付けている家庭も多いのでは?何十年も前の大河ドラマ「竜馬がゆく」がはじまったころ、筆者は竜馬と同じ11月15日生まれだと友人たちに自慢げに話したら「365人のうち一人はそうなんだから大したことじゃない」「死ぬときも竜馬と同じ11月15日に決まっているんか」とやられた。最近の誕生日は冥土への一里塚の感が先にたち素直に喜ばれないのが少しさびしい。きょう10月15日は「防衛ホーム」の誕生日(昭和48年)でもあります。これからもよろしくご愛読ください。(所谷)
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