富士のふもとの富士学校・富士駐屯地(富士学校長兼富士駐屯地司令・三本明世陸将)開設56周年記念行事が7月10日、行われた。駐屯地を全面開放するとあって、静岡県内のみならず県外からも多くの人が訪れ、来場者は1万1000人。
朝6時には、開門を待つ大きなカメラバッグ等を持った人たちがすでに並んでいる光景は毎年のこと。人気の高さがうかがえる。
10時より総合運動場では、国会議員や地元首長、歴代学校長ら来賓を迎えて式典が始まった。三本陸将の式辞、来賓祝辞のあとは、三本陸将を観閲官として観閲式が行われた。富士教導団本部から偵察教導隊、普通科教導連隊、特科教導隊、教育支援施設隊、戦車教導隊と続く。参加人数1400名、参加車両200両の迫力ある光景に圧倒される。
先般テレビ出演をした富士学校音楽隊の演奏の後は、今年の目玉10式戦車(試作車)の登場。2台の10式戦車(試作車)が総合運動場を2周し、その後バック走行等の機動確認。カメラのシャッター音と歓声がひと際激しくなった。
10式戦車(試作車)が離脱し、模擬戦闘戦が始まった。大きな音に手で両耳を塞いだり、写真を撮ったり、「プチ総火演だ!」と観客は大はしゃぎ。
式典に先立っては、和楽館で感謝状贈呈式が行われ、個人5名と4コ団体に、三本陸将が感謝状と記念品を手渡した。
前日には、富士学校新庁舎を記念したモニュメントの除幕式も行われるなど、イベントが盛り沢山の富士学校・富士駐屯地。東京から来た会社員は「この記念日で真夏が始まり、富士総合火力演習で真夏が終わる」と楽しげだった。
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