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   2004年3月1日号
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内容たっぷり3日間
<富山・福井地連>
沖縄 陸海空 研修を支援
防衛問題など理解深める
 富山地連(部長・篠原幸吉1陸佐)は、15年度の研修事業として、福井地連(部長・松山守秀1海佐)と合同で学校教諭と各市町村募集事務担当者など18名を招き、沖縄所在部隊、陸自(第1混成団、第6高射特科群)海自(第5航空群)空自(第83航空隊、第18高射隊)を研修した。
 今回は富山地連が主体となり1月28日から30日、那覇市内に2泊3日の行程で実施。初日は第1混成団で沖縄戦の概要や不発弾処理の状況をパネル写真と模型で説明を受けた。昼食の体験喫食では隊員食堂で隊員と同じメニューを口にし、想像以上のおいしさに皆残さずきれいに喫食した。
 その後、第83航空隊でF-4EJ改戦闘機を見学し、航空機や隊員の勤務環境、また昭和62年12月に領空侵犯したソ連機に対する警告射撃についてパイロットから説明を受け、緊張感あふれる実話に研修者は皆気持ちが引き締まる思いで聞き入っていた。
 2日目の陸自第6高射特科群研修では群長自らホークミサイルの説明をし、研修者は熱心に質問していた。また空自第18高射隊では、ペトリオットミサイルについて説明を受けた研修者は、ホークとペトリオット、どのように違うのか、また北朝鮮のミサイルについての質問が飛び交っていた。
 最終日、海自第5航空群で北朝鮮の不審船問題にふれ、3年前の海上警備行動などの説明を受け、理解を深めた。概要説明後は、P-3Cに乗り込み、乗員から装置や各機内区画の任務について説明を受けた。
 豊富な研修メニューに参加者は戸惑いながらも「3日間で陸・海・空の各部隊を研修させていただき、とても内容のある研修でした。自衛隊の良いところをたくさん発見することができました」と話していた。

「救急法」を演練
基礎的戦闘能力(BASE)練成図る
<新潟地連>
 新潟地連(部長・中野陽一郎1陸佐)高田募集事務所(所長・大滝3佐)は1月27日、基礎的戦闘能力の一部、「救急法」について2普連衛生小隊の支援を受け募集事務所で練成点検を実施した。これは、東部方面隊が「隊員の基礎動作の練度向上を図る」ことを目的に隷下の全陸上自衛官に試行としておこなったもので、3自衛隊が混在している地連の特性上、共通して必要と判断される課目を重視して海・空広報官も参加し専門特技者の指導のもと練成・点検を行った。
 止血法では緊迫止血法、救急包帯の使用法、傷口の保護を。傷病者の後送では消防夫搬送を重点的に展示・説明を受け、引き続き所員で実技演練を行った。第1線を長年離れている隊員が多く、僅かな知識を思い出し試行錯誤しながら真剣に取り組み、改めて練成の重要性を認識した。
 また、海上自衛隊は同課目の競技会を毎年実施している事もあり、海上自衛官の練度の高さに驚かされた。

崇高な使命に集え!
募集看板除幕式
<福岡地連>
 福岡地連(部長・安部壽和1陸佐)は12月19日、福岡県津屋崎町役場で自衛官募集看板除幕式を執り行った。式典には、津屋崎町から阿部町長を始め、助役、町議会議員、募集事務担当者や自衛隊父兄会員が、また、自衛隊からは、安部福岡地連部長以下、募集課長、福岡地区隊長ほか総勢30名程が参加した。=写真
 この募集看板ができた経緯は、父兄会や自衛隊からの要望は勿論、阿部町長がわが国の防衛に対して深い認識と理解を示し、崇高な使命を担う自衛隊に、「津屋崎町民の若者から1人でも多く入隊して欲しい」との願いを込めたもの。看板は、町役場入り口の道路沿いに縦1.2m、横2.7mの大きさで、誰の目にも止まるように設置されている。

任務達成 安全祈願 善光寺詣で
<長野地連>
 長野地連(部長・川口博司1陸佐)は、善光寺で自衛隊イラク派遣部隊の任務達成・安全祈願、地連の目標達成祈願を行った。
 この祈願は、「長野地連を励ます会」の山本眞一郎会長が各協力団体に呼びかけて実現したもので、普段は入ることのできない内々陣で行われた。
 参拝客で賑わう本堂の中でも、内々陣はシーンとした空気が漂い、僧侶9人がお経を唱える中、地連協力8団体長をはじめ各会員と地連部員総勢約90名でイラク派遣隊員の任務達成・安全祈願、地連の目標達成、協力8団体発展を祈願した。

頑張ってこいよ!!
派遣隊員に予備自もエール
<旭川地連>
 旭川地連(部長・古本和彦1陸佐)は2月2日、旭川駐屯地で実施された、「第1次イラク復興支援群先発隊壮行会」で派遣隊員の家族、隊員および来賓者が出席する中、予備自衛官60人も出席し派遣隊員に激励のエールを贈った。壮行会当日、旭川駐屯地では予備自衛官5日間招集訓練が実施されており、当初参加予定はなかったものの「同じ釜の飯を食べた仲間を是非見送りたい」との声に訓練部隊長が応えて実現した。
 陸上自衛隊の歴史的節目となる今派遣に参加する後輩達に「頑張ってこいよ!!」「期待しているからな!!」と自衛隊の先輩、そして国民の一人として国旗を大きく振りなから、激励の声をかけていた(=写真)。壮行会終了後、通常の訓練に戻った予備自衛官は「今後の活躍を見守りたい」「記憶に残る招集訓練となった」と熱い思いを語っていた。

総合学習2日間を委託売店で接客体験
<群馬地連>
 群馬地連(部長・大家洋介1陸佐)は、1月21日と22日の2日間、新町町立新町中学校の生徒2名に、「総合的な学習の時間」を新町駐屯地の協力を得て実施した。生徒は新町駐屯地業務隊・厚生科(委託売店・喫茶部)で、体験学習を実施した。生徒は女子2名で、午前の料理の仕込みから始め、昼食時には接客し、後かたづけなど接客業の一端を体験した。
 生徒は隊員に「料理を作る喜び、仕事の大変さや働くことの意義を感じました」とお礼を述べ、また店主からは「来年も協力したい」と心強い言葉を得た。
 群馬地連では今後も部隊と連携し、「総合的な学習の時間」を積極的に支援していきたいとしている。

<地連 東西南北>
復興支援に参加したい!!
生徒2次試験
<茨城地連>
 茨城地連(部長・太田康和1陸佐)は1月26日、陸自勝田駐屯地で、平成15年度自衛隊生徒採用第2次試験を実施した。=写真
 当日は晴天に恵まれ、24名の受験者は早々に受付を済ませ、予定通りに適正検査、身体検査および口述試験を実施した。受験者たちは初めての口述試験で、会場内は緊張感漂う厳粛な雰囲気だった。受験者からは「自衛官として災害時の救援に参加したい」「途上国の復興支援活動に参加できるのはどのような職種ですか」など、中学生とは思えない頼もしい意見も聞かれ、面接に当たった試験官は驚きと頼もしさを感じた。
 地連では「この難関を突破して、一人でも多くの受験者が入隊を果たし、将来国内外の自衛隊を必要とする場で活躍することを願う」としている。
雪ニモ負ケズめざせ合格
<長崎地連>
 長崎地連(部長・武田功1海佐)は1月22日に相浦駐屯地で、また1月23日には大村駐屯地で、自衛隊生徒の第2次試験を行った。試験日は、上空に流れ込んだ強い寒気の影響で、長崎市内では珍しい積雪となり、陸海空の各交通機関に運休や遅れが生じた。受験者の減少が心配されたが、競争率約4.5倍の1次試験を勝ちぬいた合格者のうち73名が受験し、身体検査および口述試験(面接)に挑んだ。
 雪にも負けず面接に挑む受験者の表情は真剣そのもので、試験官の質問に元気一杯に答え、それぞれ自分の長所や中学時代に取り組んだこと、また自衛隊入隊への決意などをアピールしていた。ある試験官は、「今年は、イラク問題などの影響もあり、受験者の減少が懸念されたが、逆に今年の受験者には合格への熱意が強く現れ、心強く感じた」と述べていた。なお、自衛隊生徒の最終合格は2月17日に発表される。

県知事に説明
連携を深める
防衛白書
<鳥取地連>
 鳥取地連(部長・濱崎哲郎1陸佐)は1月20日、知事室で片山善博鳥取県知事に、平成15年度防衛白書の説明を行った。=写真
 白書の説明を熱心に聞いた片山知事は、自衛隊のイラク派遣から県内の住民避難マニュアルの検討まで、終始和やかな雰囲気の中で話題を展開。知事は、平素から防衛庁・自衛隊に対する深い見識を示しており、その幅広い話題・質問に地連部長は的確に答え予定時間いっぱい談論した。

<高知地連>
 高知地連(部長・小林英彦1陸佐)は1月16日、橋本大二郎高知県知事に「平成15年度日本の防衛」(防衛白書)の説明を実施した。
 小林部長は、防衛施策、テロ対策特別措置法、国際平和協力業務(PKO)、災害派遣などをパソコンで実動写真を中心として説明を行い、さらにイラク人道復興支援のため、すでにクウェート入りして本隊の受入準備に務める航空自衛官の活躍、同日サマワに向け出発した陸上自衛隊の先遣隊の報告を付け加えた。
 橋本知事は部長の説明に真剣な面持ちでパソコン画面を凝視し、一場面ずつに質問を投げかけていった。
 特に今行われているイラク人道復興支援には関心を示し、「高知県から隊員は参加しているのですか。隊員と家族の連絡方法はどのようになされるのでしょう」と派遣に赴いた隊員の安否を心配していた。
 最後に16年も自衛隊と一層の協力関係を誓い合い握手を交わして会談を終了した。


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