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   2004年1月1日号
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謹賀新年
本年もよろしくお願い申し上げます

陸海空幕僚長『年頭の辞』 2面

陸自、イラク支援訓練を公開
小泉首相がメッセージ
 イラク人道復興支援特措法に基づく基本計画が12月9日、閣議決定されたことに伴い、防衛庁では実施要項を作成、小泉純一郎首相が同18日に承認した。このことを踏まえて石破茂防衛庁長官は翌19日、陸海空自衛隊に一般命令を発した。陸上自衛隊は同11日、第2師団を中核とする派遣要員約850名が現地で行う支援活動の一部を初めてマスコミに公開した。東千歳駐屯地などで行われたこの訓練は、砂漠地帯での給水活動や武器使用の手順などを演練したもので、84ミリ無反動砲、110ミリ個人携帯対戦車弾、96式装輪装甲車、軽装甲機動車など、現地に輸送される装備品も公開された。また、先崎一陸幕長が前日の10日に訓練を視察、小泉首相のメッセージを隊員に伝えるとともに激励した(=写真)。

新年のメッセージ
統合幕僚会議議長  石川 亨 海将
統合運用はまさに「時代の要請」
 全国各地及び海外で勤務している隊員諸君並びにご家族の皆様、明けましておめでとうございます。
 さて、最近の国際情勢を見ますと、二〇〇一年の米国における同時多発テロ以降、国際的なテロリズムおよび大量破壊兵器・ミサイルの拡散等の問題が顕在化しております。
 このような情勢下、昨年六月には、武力攻撃事態対処関連三法が成立いたしました。国際平和協力業務では、ゴラン高原及び東ティモールへの派遣を継続しております。また、テロ対策特措法に基づき艦艇をインド洋に派遣し、協力支援活動を実施しております。さらには、弾道ミサイルの脅威に対処する防衛態勢の構築が必要になってまいります。
 十二月に自衛隊をイラクに派遣する基本計画が閣議決定されたことを受け、この重要な任務に対し、陸海空自衛隊は相互に協力してこの課題に取り組み、期待にお応えする所存であります。
 これらに応ずるためには、統合運用が不可欠であり、これはまさに「時代の要請」であると考えます。
 今こそ、隊員と部隊が「真心を尽くす」気持ちをもって事に当たることが求められていると感じております。「真心を尽くす」とは、自己の利益のためではなく、常に相手のこと、そして公のことに心を砕き、いかなる職務に対しても誠心誠意自己の真の心をもって対応することと考えます。
 本年もご家族の皆様方の自衛隊に対するご理解とご支援をお願い申し上げると共に、隊員諸君とご家族の皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして新年のご挨拶といたします。

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