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   2004年1月1日号
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新年明けましておめでとうございます
本年も益々のご理解ご協力を
陸上幕僚長  先崎 一 陸将
「新たな陸上自衛隊」へのターニングポイント
 全国各地及び海外で職務に邁進している隊員諸官、並びにご家族の皆様、新年おめでとうございます。
 さて、我々を取り巻く国際情勢は依然として激動の様相を呈しております。そのような中、昨年は国内においても「武力攻撃事態対処関連三法」及び「イラク人道復興支援特措法」が成立し、特に、十二月九日には後者に基づく基本計画が閣議決定され、我が国としてもイラク復興のため、主体的かつ積極的に、できる限りの支援を行うこととなりました。
 イラクの再建はイラク国民や中東地域はもとより、我が国を含む国際社会の平和と安全の確保にとって極めて重要なことであり、現在、約四十ヶ国にのぼる国々が同国の復興支援に積極的に取り組んでいる状況です。
 陸上自衛隊は創隊以来五十三年の歴史を重ねて参りましたが、内外共に多様な役割が益々求められる時代になりつつあります。そして今年は、新たな任務に挑戦する年となります。陸上自衛隊にとりイラク人道復興支援活動への参加は、今後の国際協調の時代に適応する「新たな陸上自衛隊」へと脱皮する大きなターニングポイントとなることでしよう。
 我々は強い決意と使命感をもって、一日も早いイラク復興の実現に最大限努力していきたいと思います。そのためにも、隊員が安全に、かつ、自信と誇りを持って活動できるよう、組織を挙げて物心両面にわたる万全の準備を進めるとともに、ご家族の皆様に対しましても、できる限りの支援を行って参りたいと思います。
 最後に、皆様のご健勝と、変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、年頭の辞といたします。
海上幕僚長  古庄 幸一 海将
統合運用態勢の構築を目指し海自の実力養う
 謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、旧年中、海上自衛隊に賜りましたご厚情に対し、厚く御礼申し上げます。
 海上自衛隊にとって、昨年はテロ対策特別措置法に基づくインド洋方面での協力支援活動も三年目に入るとともに、十月に実施された自衛隊観艦式では、国民各層の方々から多くの評価を頂戴し、まさに実任務の時代における海上自衛隊への国民の期待の大きさと、その負託に応える責任の重さを改めて痛感した年でもありました。
 今年は防衛庁設立五十周年という節目の年でありますが、現在「防衛力のあり方」及び「統合運用のあり方」についての検討が進められており、海上自衛隊は、将来を見据えて効果的な統合運用態勢の構築を目指しつつ、現下の任務遂行のための実力を養うことが求められています。
 このような中で新年を迎えるにあたり、海上幕僚長として「精強・即応」を引き続き指導方針として掲げるとともに、次の二点を重点として、全力を注ぐ決意です。
 その第一は、「挑戦」、チャレンジです。情勢の変化と任務の多様化の中で、マンネリを廃し柔軟な考え方で目的に向かうことが必要です。まさに「窮すれば変じ、変ずれば通ずる」です。
 その第二は、黙々と任務に従事する姿を国民の皆様に正しく評価される努力を払うことです。そこで得られた国民の信頼が隊員の自信につながり、海上自衛隊の誇りとなるものと考えます。
 過去二年間のインド洋における任務遂行は、諸先輩方の過去五十年間の努力の成果であり、これからが真に海上自衛隊の実力が問われる時でしょう。「天候にも恵まれ、順調に経過している」と思った時から、物事は下り始めることを肝に銘じ、「精強・即応」を求め続けたいと思います。
 最後になりましたが、皆様のご健勝とご発展を祈念し、新年のご挨拶といたします。
航空幕僚長  津曲 義光 空将
50周年の節目を迎え、一層着実に任務を遂行
 全国、そして世界各地で活躍中の隊員諸官並びにご家族の皆様、新年明けましておめでとうございます。
 ポスト九・一一の国際情勢はその厳しさを増し、イラクをはじめ世界各地において激しいテロとの闘いが続けられております。また、国内におきましても、いわゆる有事関連三法、イラク人道復興支援特措法、そしてテロ対策特措法の延長等が次々と可決・成立し、我が国の国際貢献が一層強く求められるようになりました。
 このような状況の中で航空自衛隊は、イラク被災民救援国際平和協力業務等の国際貢献、テロ対策特措法に基づく対米支援空輸あるいは災害派遣等の多様な任務を着実に遂行してまいりました。また、昨年末、イラク特措法に基づく対応措置に関する基本計画等が決定されたことを受け、今後、航空自衛隊は、総力を結集してイラク人道復興支援の任務に取り組むこととなりました。
 今年、航空自衛隊は創立五十周年の大きな節目を迎えます。この節目を迎えるにあたり、各種行事等を通じて五十年の時の重み、歴史を真摯に受け止め、その良き伝統を継承し、航空自衛隊をより「精強かつ健全」な存在としてこれからの五十年に繋げていかなければならないと強く思っております。今後、航空自衛隊の任務環境は一層厳しくなるものと認識しておりますが、引き続き「国民の皆様から真に信頼される組織」であり続けるように信念と誇りを持って着実に任務を遂行していく所存であります。
 最後になりましたが、皆様の益々のご活躍ご健勝を祈念致しまして、新年のご挨拶と致します。

<市ヶ谷駐屯地・基地>
盛大に餅つき大会
在日米軍家族30名も参加
「ヨイショー!」の掛け声響く
 12月17日、市ヶ谷駐屯地・基地(陸司令・宮崎1佐、海司令・小林1佐、空司令・古河1佐)は市ヶ谷自衛隊友の会の共催と港区防衛親交会の協賛を得て、隊員食堂で餅つき大会を催した。
 当日は、部外者約250名、部内者約50名が参加し、主催者の挨拶のあと、中山弘子新宿区長、北原巌男官房長が祝辞を述べた。恒例の初杵は、来賓、主催者の代表により威勢良く「ヨイショ!ヨイショ!」と実施され、続いて鏡開きが行われた。その後、陸上幕僚副長の「乾杯」により歓談となった。また、途中から守屋武昌事務次官も参加し、近隣町会の人々と親睦を深め盛会の内に駐屯地・基地餅つき大会を終了した。
 一方、東議仗広場等では各部隊の餅つき大会が行われ、今年も在日米陸軍軍人と家族約30名が参加し、アメリカ訛りの「ヨイショ!」の掛け声が元気よく響く横で、近傍の幼稚園の園児60名も餅つきを体験し、園児達は自分達でついた温かいお餅をほおばった。
 寒空だったが、隊員や来場者は師走の楽しい一時を過ごしていた。

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