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   2003年1月1日号
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謹賀新年 本年もよろしくお願い申し上げます
陸海空幕僚長『年頭の辞』 2面

イージス艦「きりしま」、インド洋へ
テロ対策措置法に基づく米英艦艇の後方支援のため、海自イージス艦「きりしま」(艦長・吉村司郎1佐以下乗員250名)が12月16日、インド洋へ向け、横須賀基地を出港した。(関連記事3面

新年のメッセージ
統合幕僚会議議長 竹河内捷次空将
新たな統合運用態勢を整備
日米協同対処能力の向上
 全国各地及び海外で勤務している隊員並びにご家族の皆様、明けましておめでとうこざいます。
 さて、最近の国際情勢は、米国における同時多発テロ以降、国際的なテロリズム及び大量破壊兵器・ミサイルの拡散等のグローバルな脅威が一層顕在化してきました。我が国周辺においても、日朝首脳会談の開催等を契機として、北朝鮮の核開発、ミサイル、工作船等の安全保障にかかわる問題があらためてクローズアップされております。
 一方近年、自衛隊に対する国民の期待が高まり、自衛隊には有事・平時を問わず、多様な役割を果たすことが求められるとともに、国会において継続審議とはなりましたが有事関連法案が活発に論議されるなど、自衛隊が「働く」ための環境が着実に整備されつつあります。
 自衛隊は、このように激変する国内外の情勢の中で、テロ対策特別措置法に基づく協力支援活動、ゴラン高原・東チモールへの部隊等派遣の国際平和協力業務、各種災害への対応及び日米防衛協力のための指針の実効性確保等、与えられた各種任務を整斉と遂行してきました。
 新たな年を迎えて、自衛隊は、我が国の防衛という本来の任務はもとより、これら多様化した任務にも的確に対応するため、引き続き精強な部隊を育成するとともに、統合運用能力、日米共同対処能力を一層向上させていく必要があります。
 特に、統合運用については、昨年12月の長官報告によって新たな方向性が明確になったことから、本年からはその施策化に向けた準備を着実に実施しなければならないと考えております。新たな統合運用態勢の整備を、50年の歴史とこれまでに培ってきた良き伝統を生かしながら、因循に陥ることなく、創造性を持って推進していく所存であります。
 このため、自衛隊は、規律を厳正にするとともに、事故防止に万全を期し、国民の期待・負託に応えるべく、より効果的、効率的に任務を遂行できるよう全力を傾注しなければならないと考えております。
最後に、皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げますとともに、倍旧のご支援、ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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