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   2003年4月15日号
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事務官等人事異動 2面(一部のみ掲載)

石破長官が訪韓
日韓防衛首脳会談開く
 石破茂防衛庁長官は3月28日から30日までの間、韓国を訪問、チョ・ヨンギル国防長官と日韓防衛首脳会談を行った。29日午前、国立墓地で献花式に臨んだあと、国務総理を表敬。次いで、DMZ(非武装地帯)を視察、韓国軍関係者から状況説明を受けた。防衛首脳会談は午後3時半から行われ、北朝鮮の核開発問題、イラク戦争などについて活発に意見交換した。

日本の防衛を担うリーダーの道へ 防大51期入校式
赤城副長官「国民の尊敬と信頼受ける幹部自衛官に」
荒木紫乃本科代表学生が初々しくも力強く宣誓を行った(防大記念講堂で)
 防衛大学校(西原正校長)本科・研究科学生の入校式が4月5日、赤城徳彦防衛庁副長官、得田憲司統幕事務局長をはじめとする防衛庁・自衛隊の高級幹部や来賓、父兄ら関係者多数を迎えて神奈川県横須賀市の同校記念講堂で行われた。
 入校式に臨んだのは、留学生8名を含む本科第51期学生506名(うち女子36名)と、理工学研究科前期課程第42期学生55名(同1名、留学生6名)、理工学研究科後期課程第3期学生5名、総合安全保障研究科第7期学生20名(同3名)。
 式では国歌斉唱に続き、西原校長が登壇し、まずはじめに本科学生を任命。代表して第231小隊荒木紫乃(神奈川県・関東学院高等学校)本科学生が力強く宣誓を行った。任命を受けた新入生達一人ひとりの表情はきりりと引き締まり、一人として乱すことなく起立する姿は防大生としての強い意志を表しているようで、父兄らは我が子の晴れの姿を頼もしい思いで見守った。次に研究科各学生の任命、それぞれの代表学生による申告が行われた。
 西原校長は式辞において本科学生に対し「真の紳士・淑女にして、真の武士」という建学の理念をあげながら、幹部自衛官の第一歩となる正義感とフェアプレーの精神を磨き、「人に誠実である」「人のために自己犠牲を払う」「社会のために尽くそうとする」姿勢でこれからの4年間を過ごし、国を愛し、国を守ることの意欲につなげてほしい。と述べた。また研究科の学生に対しては、研究生活を通し日本の国防技術の強化に貢献し、社会政治問題にも関心を持ち広い視野を養うことを要望した。
 続いて訓辞に立った赤城副長官は、今日の国際情勢により自衛隊を取り巻く環境が大きく変化していることについてふれた後、「国防の道はまさに国家存立の基盤であり一生を託すに相応しいもの」として新入生に大きな期待を寄せた。また、留学生に対しては「多くの人との友情を育み、我が国との確固たる友好の架け橋になるよう希望する」と述べた。
 最後に来賓を代表して森勉陸幕副長が自らの防大で過ごした青春時代を振り返りながら、あたたかい先輩としてのアドバイスと、はなむけの言葉を贈り式典は終了した。
 予定されていた観閲行進は朝から降り続く雨のため中止を余儀なくされたが、学生食堂で催された午餐会では来賓、学校関係者、家族らが集い盛大に新入生の前途を祝った。(塩田愛子)

イラク戦争難民救援活動
政府専用機、初任務へ
テント1,600人分をヨルダン空輸
3月30日夜、成田空港で政府専用機にテント1,600人分を搭載する空自隊員
 国運平和維持活動(PKO)協力法に基づくイラク戦争難民救援活動として、イラク難民救援空輸隊(隊長・渡邊聖夫1空佐以下約60名(うち女性3名))が3月30日夜、政府専用機2機に難民用テント160張り(1,600人分)を搭載し、ヨルダンの首都、アンマンに向け成田空港を出発した。
 出発前には、西川徹矢運用局長、渡邊隊長、内閣府関係者等が出席して、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)への支援物資引渡し式が行われた。
 セレモニーは多くの関係者が見守る中、積荷を終えた機体の前で行われ、内閣府局長からUNHCR代表者へ目録が手渡された。続いて、西川運用局長が挨拶に立ち、隊員に対して武力行使が行われている中での緊張が強いられるフライトの無事の帰還を祈り、激励の言葉を述べた。
 また、渡邊隊長は出国の挨拶で「自衛官として、国際平和協力隊員としてこの任務を全うする」と意気込みを述べたあと、久間英則1号機機長、別府安紀2号機機長等を紹介。見送りの人に手を振り次々と機体へ乗り込んでいった。
 今回、要人輸送以外の任務で初めて派遣される政府専用機は、連続飛行可能距離が1,200?、12時間と自衛隊の航空機の中でも最長。成田からローマ経由で約17時間でアンマンに到着すると物資の運搬を終え約4時間の滞在で日本へ引き返した。

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